オニヤブソテツ(包膜白色・小形・丸葉・無融合生殖種のオニヤブソテツtype) 糸魚川市能生
オシダ科 ヤブソテツ属
生育している環境:火砕流堆積物でできた切り立った溶岩の島(溶岩に火山灰が混ざった安山岩質の角礫凝灰岩)の周辺。
観察された特徴:葉の大きさ・形・葉の厚さなど外観はヒメオニヤブソテツに似るが胞子数が異なる。
植物体は小さく、葉の大きさは10~15㎝。葉は厚く光沢がある。羽片の大きさは2~3㎝で基部は心形、葉の表面は平坦、先端は急に終わり鈍頭。包膜は白色。胞子数は30個程度確認できる。播種した胞子からは前葉体が発芽、前葉体からは胞子体が発芽。
新潟で採取当初、真鶴の個体と同様とtypeと考えていたため、誤って胞子体発芽画像を真鶴のページに載せてしまいました。新潟の個体を1年以上栽培を行った結果、新しく出てくる葉はすべて葉の大きさ・形状は変わらずその特徴を留めています。胞子体発芽画像を含め新潟の個体として訂正して再掲載いたします。
(1),(2)オニヤブソテツ(小形・包膜白色・丸葉type)胞子嚢群
2016年8月20日採取後栽培しているオニヤブソテツ(小形・包膜白色・丸葉type)
新しく出る葉は採取時と同様で小形・丸葉・包膜白であった。
胞子の播種
(1),(2)前葉体からの胞子体の発芽 2017年5月23日
前葉体から胞子体の発芽が確認できる。