シモツケヌリトラノオ Asplenium boreale
チャセンシダ科 チャセンシダ属
生育している環境:照葉樹林下の薄暗い日陰からやや明るい林内まで、ヌリトラノオにくらべ乾燥した岩壁・岩が風化した崖などに生育する。場所によっては単独でまとまって生育しているが、同じ岩場でもウエットなところにはヌリトラノオがドライなところにはシモツケヌリトラノオというように狭い範囲で住み分けていることがある。
観察された特徴:常緑性。岩壁面から立ち上げるようにして葉をのばす。葉の大きさは15~25㎝、緑色~黄緑色。羽片と羽片は間隔をあけず込み合ってつき、先端が円頭の長方形、耳垂はあまり発達しない。胞子嚢群は中間につく。葉身は先端までなだらかに短縮し尾状となり、途中で切れることは無く、葉身の先に無性芽はつけない。羽片が混み合っていたり、羽片の形が似ていたりするヌリトラノオも見られるので、混生地では区別が難しいことがある。
以下の画像および解説は、すべて栽培されている方から頂いたものです。
観察機器
実体顕微鏡 LEICA ES2 ・カメラ オリンパス TG-4
2019年7月2日 播種
(1)胞子を採取した葉
(2)採取した胞子
2019年8月31日 観察
(1)シモツケヌリトラノオ広範囲1
(1)シモツケヌリトラノオ広範囲1拡大1
(2)シモツケヌリトラノオ広範囲1拡大2