シイバサトメシダ Athyrinm neglectum subsp. australe.

メシダ科 メオシダ属

標高は低い(100m程度)が沢沿いの深い森(スギ林)のウエットな林床に生育するシイバサトメシダ。2021年7月19日 滝ケ原町

生育している環境:標高(100m程度)は低いが沢沿いの深い森(スギ林)のウエットな林床に生育する。周辺には、日当たりのよい湿地には大形のサトメシダ、林内ではコシノサトメシダ、ミヤマイタチシダ、カラクサイヌワラビなどが生育。

観察された特徴:葉柄基部には淡褐色の鱗片がつく。葉の大きさは20~30㎝、幅は8~12㎝、淡緑色。やや2形性を示し、春先に出たと思われる栄養葉は後から出た胞子葉に比べ幅が広い。胞子葉は細長く紡錘形~線状長楕円形、葉身下部の羽片はやや短縮しやや下向きにつき、葉身の先は長く伸び、2回羽状あるいは3回羽状に浅裂する。小羽片は細裂し先端は円頭。包膜の辺縁は和紙を裂いたようにほつれる。観察された個体数は少なく1地点2株。

シイバサトメシダ、葉柄基部の鱗片。2021年7月19日 滝ケ原町
(1)シイバサトメシダ、葉柄基部の鱗片

シイバサトメシダ。2021年7月19日 滝ケ原町 シイバサトメシダ、中央は胞子をつけた葉、左右に寝ている葉は栄養葉でやや2形性を示す。2021年7月19日 滝ケ原町
(1)シイバサトメシダ
(2)やや2形性を示すシイバサトメシダ

シイバサトメシダ、胞子をつけた葉。2021年7月19日 滝ケ原町 シイバサトメシダ、胞子をつけた葉。2021年7月19日 滝ケ原町
(1)(2)シイバサトメシダ、胞子をつけた葉

シイバサトメシダ、中軸。2021年7月19日 滝ケ原町 シイバサトメシダ、展開しつつある新葉。2021年7月19日 滝ケ原町
(1)シイバサトメシダ、中軸
(2)シイバサトメシダ、展開しつつある新葉

シイバサトメシダ、最下羽片。2021年7月19日 滝ケ原町 シイバサトメシダ、羽片。2021年7月19日 滝ケ原町
(1)シイバサトメシダ、最下羽片
(2)シイバサトメシダ、羽片

シイバサトメシダ、羽片裏側。2021年7月19日 滝ケ原町 シイバサトメシダ、胞子嚢群および包膜胞子嚢群および包膜。2021年7月19日 滝ケ原町
(1)シイバサトメシダ、羽片裏側
(2)シイバサトメシダ、胞子嚢群および包膜胞子嚢群および包膜

シイバサトメシダ、胞子数は60個程度確認。大きさ・形が整い有性生殖種。2021年7月19日 滝ケ原町 シイバサトメシダ、胞子数は55個程度確認。大きさ・形が整い有性生殖種。2021年7月19日 滝ケ原町
(1)(2)シイバサトメシダ、1つの胞子嚢を壊したようす

シイバサトメシダ、胞子。2021年7月19日 滝ケ原町 シイバサトメシダ、胞子。2021年7月19日 滝ケ原町
(1)(2)シイバサトメシダ、胞子



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