イワシロイノデ Polystichum ovato-paleaceum
オシダ科 イノデ属
生育している環境釜無山では1600m付近まで、樹林内に生育する。やや普通にみられる。
観察された特徴：葉は1m程度で大形のイノデ。葉は白みを帯びた緑色。葉柄から中軸にかけて淡褐色の鱗片をつけ、葉柄下部では時々大きく幅の広い鱗片が混ざるが全体に鱗片はまばらでツヤナシイノデのように込み合うことはない。中軸の鱗片はいろいろな向きにつき、ツヤナシイノデよりも細く狭いことが多いが個体によっては幅の広い鱗片をつけることがある。胞子嚢群は葉身の上からつけ下部の羽片にはつかない。下部の胞子嚢群はやや辺縁寄りにつくが中部より上では中間につく。大きく中肋寄りにつく。生育環境によるのか理由はわからないが20～25㎝の大きさでも胞子をつける成株が時々見られる。
(1)イワシロイノデ、葉柄上部
(2)イワシロイノデ、葉柄下部
(1)(2)イワシロイノデ、中軸の鱗片
(2)イワシロイノデ、羽片
(2)イワシロイノデ、羽片裏側
(1)葉身中部～上部の胞子嚢群は中間につくイワシロイノデイ
(2)葉身中部の胞子嚢群はやや辺縁寄りにつくイワシロイノデ
標本2
釜無山中腹の樹林林帯林床に生育するイワシロイノデ
(1)イワシロイノデ、葉柄の鱗片
(1)イワシロイノデ、中軸の鱗片
イワシロイノデ、葉身中部～上部の胞子嚢群
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