オオメシダ Deparia pterorachis

メシダ科 シケシダ属

明るい沢沿いに旺盛に育つオオメシダ。2018年7月14日 北岳

生育している環境:標高1700~2200mで観察。シラビソ林~ダケカンバ林の境界周辺。樹林内にも見られるが明るい沢沿いに高茎草本と共に旺盛に生育。
観察された特徴:葉柄から中軸・羽軸に至るまで白い毛が密に生え、葉柄には褐色で幅の広い鱗片が張り付くようにつく。葉は叢生し、長楕円形、葉の大きさは150㎝に達する。包膜は胞子嚢群を包むように膨らみ三日月形~鈎型。

オオメシダ、葉柄は毛が密生しところどころに幅の広い褐色の鱗片をつける。2018年7月14日  北岳
オオメシダ、葉柄

樹林内に生育するオオメシダ。2018年7月14日  北岳 オオメシダ、葉身上部。2018年7月14日  北岳   
(1)樹林内に生育するオオメシダ
(2)オオメシダ、葉身上部

オオメシダ、羽片は長く20㎝程度。2018年7月14日  北岳 オオメシダ、胞子嚢群の形がシケシダ属を表している。2018年7月14日  北岳   
(1)オオメシダ、羽片
(2)オオメシダ、胞子嚢群




標本2 釜無山 1500~2000m 石灰岩を含む混在岩地帯
釜無川支流渓谷沿いおよび釜無山稜線付近沢沿いで観察。林内~林縁、沢沿いのウエットな環境に生育。この季節まだ葉身は展開しつつあり150㎝程度あった。完全に展開すると2m程度になると思われる。
林縁の急な谷筋に生育するオオメシダ。2019年7月13日 釜無山 

オオメシダ、展開しつつある葉身。2019年7月13日 釜無山 オオメシダ、葉柄の鱗片。2019年7月13日 釜無山
(1)展開しつつあるオオメシダの葉 
(2)オオメシダ、葉柄の鱗片

オオメシダ、羽片。2019年7月13日 釜無山 オオメシダ、小羽片。2019年7月13日 釜無山
(1)オオメシダ、羽片
(2)オオメシダ、小羽片


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