ミヤマシダ(大形・小羽片有柄)

メシダ科 ノコギリシダ属

およそ標高2300mの森林限界付近の根曲がりしたダケカンバ林の林床に生育するミヤマシダ。2018年7月24日 北岳

生育している環境:付近には石灰岩地帯がある。標高2300m付近、シラビソ-ダケカンバ林が終わり、丈の低いダケカンバのみの林がオオバショリマの草原に点在する森の中、付近のダケカンバはすべて根曲がりしている。生育地の周辺には石灰岩を含む堆積岩の大岩が露出している。
観察された特徴:夏緑性。葉の大きさは60~70㎝(葉身は35~45㎝)、3回~4回羽状に浅裂し、裂片には鈍鋸歯がある。葉柄には黒褐色の鱗片がやや密につく。小羽片は有柄。裂片の
側脈はほぼ単脈でたまに2叉する。
 あまり注意して観察していないが、観察した個体の葉の裏側には毛が生えていないようであった。

およそ標高2300mの森林限界付近の根曲がりしたダケカンバ林の林床に生育するミヤマシダ(大形)。2018年7月24日 北岳 ミヤマシダ(大形)、葉身下部の羽片の小羽片には短い柄が確認できる。2018年7月24日 北岳
(1)ダケカンバ林の林床に生育するミヤマシダ(大形)
(2)ミヤマシダ、羽片(大形)

ミヤマシダ(大形)、葉柄。2018年7月14日 南アルプス北部 ミヤマシダ(大形)、葉柄。2018年7月14日 南アルプス北部   
(1)(2)ミヤマシダ、葉柄(大形)

ミヤマシダ(大形)、小羽片裏側。小羽片は有柄。2018年7月14日 南アルプス北部 ミヤマシダ(大形)裂片の裏側、裂片の側脈はほぼ単脈または2叉する。2018年7月14日 南アルプス北部  
(1)ミヤマシダ(大形)、小羽片裏側
(2)ミヤマシダ(大形)、裂片の葉脈

ミヤマシダ(大形)裂片、側脈はほぼ単脈で葉の裏側には目立つ毛は生えていない。2018年7月14日 南アルプス北部
ミヤマシダ(大形)、胞子嚢群



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