ヤマヒメワラビ Cystopteris sudetica
ナヨシダ科 ナヨシダ属
生育している環境:3000m付近の石灰岩地帯に生育。
観察された特徴：夏緑性。根茎は長く這い、間隔をあけて葉をつける。葉柄や中軸は細く瑞々しく柔らかい。葉柄には黒褐色・膜質の鱗片をまばらにつける。葉は10～30㎝、柔らかく、3～4回羽状に分かれる。包膜は一部開いて胞子嚢をのぞかせる。包膜上には腺点のような突起が見られる。
ヤマヒメワラビ
岩の間隙に生育するヤマヒメワラビ
ヤマヒメワラビ、葉柄基部の鱗片
(1)ヤマヒメワラビ、羽片
(2)ヤマヒメワラビ、羽片裏側
(1)ヤマヒメワラビ、胞子嚢群
(2)ヤマヒメワラビ、中軸と羽片の柄
(1),(2)ヤマヒメワラビ、胞子嚢群
標本2 釜無山中腹 1600～1700m
樹林内を流れ下る渓谷沿いの岩上に生育。地質は中生代混在岩。
(1)渓谷の岩上にコケ類と共に葉を広げるヤマヒメワラビ
(2)暗い岩壁に群生するヤマヒメワラビ
(1)ヤマヒメワラビ、葉身
(2)ヤマヒメワラビ、胞子嚢群
(1)(2)ヤマヒメワラビ、根茎・葉柄
(1)(2)ヤマヒメワラビ、胞子嚢群
(1)(2)ヤマヒメワラビ、包膜
ヤマヒメワラビ、1つの胞子嚢を壊したようす
(1)ヤマヒメワラビ、胞子上面
(2)ヤマヒメワラビ、胞子側面
(1)ヤマヒメワラビ、胞子上面
(2)ヤマヒメワラビ、胞子側面