マルバヌカイタチシダモドキDryopteris tsugiwoiエンシュウベニシダ
オシダ科 オシダ属
生育している環境:切り立ったチャートの岩峰。岩石が風化して土壌化したような急斜面の林床に生育。周辺に3~4株生育を確認。
観察された特徴:以前から気になっていたが(以前はエンシュウベニシダとして記載していた)、今回は状態の良い葉を観察することができた。
常緑性。葉柄には濃褐色~黒褐色・披針形の鱗片をつける。葉の大きさは60~70㎝、葉は厚みがあり、鮮緑色~濃緑色、弱い光沢がある。羽片には短柄があり中軸に直角につき先端はやや鎌曲する。小羽片は幅が広く先端は円頭、辺縁には明瞭な鋸歯がある。胞子のう群は中間~やや中肋寄り(ベニシダ程度)につく。
①林内の岩場の急斜面に薄い表土が載った急斜面に生育するマルバヌカイタチシダモドキ
②マルバヌカイタチシダモドキ、葉身
③マルバヌカイタチシダモドキ、葉身裏側
⑧マルバヌカイタチシダモドキ、新芽
⑨マルバヌカイタチシダモドキ、新芽中軸の鱗片
⑭マルバヌカイタチシダモドキ、羽片
⑮マルバヌカイタチシダモドキ、羽片裏側
⑯⑰マルバヌカイタチシダモドキ、胞子のう群
再調査の時に撮影
⑲マルバヌカイタチシダモドキ、新葉の展開
⑳マルバヌカイタチシダモドキ、新葉上部