水が滴る切り立った岩壁面に生育する小形のタチクラマゴケかタチクラマゴケ似のシダ。2020年2月11日 奥湯河原
2020年2月11日、奥湯河原から天照神社、稜線のバス停まで歩きました。林床ではシカの食害がひどく、イノモトソウ属以外はほとんど姿を消しているところも見られました。

葉の幅が狭いトウゲシバ
山道の脇の崖に生育していた。同様の環境に普通の幅の個体も見られた。

葉の幅が狭いトウゲシバ。2020年2月11日 奥湯河原





タチクラマゴケ小形のタチクラマゴケかタチクラマゴケ似のシダ
胞子嚢および胞子を観察できました。胞子嚢の付き方および胞子のようすからタチクラマゴケに訂正いたします。020年6月4日

栽培では、地表面から胞子をつける茎を立ち上げ、立ち上がった主茎にも大胞子をつけ枝分かれする側枝にも下方に大胞子・上方に小胞子をつけていた。

水が滴る切り立った岩壁面に生育。タチクラマゴケの小形のものかもしれない。葉の質は柔らかい。まだ胞子をつける夏季に訪れていない。同じような個体は箱根や沼津でも見られた。
水が滴る切り立った岩壁面に生育するチクラマゴケか。2020年2月11日 奥湯河原





アオホラゴケ
大形のアオホラゴケであった。林内、ウエットな崖に生育。コケ類の中から顔を出すようにして生育していた。
 よく見ないで採取したため、若い葉で包膜はたくさんついていたが胞子嚢群はまだ形成されていなかった。あとで生態写真をよく見ると、そばの古い葉には包膜の中から胞子嚢群をのぞかせた株が写っていた。残念ながら胞子を観察することはできなかった。有性生殖種・無融合生殖種あるいは雑種の判別はできなかった。

林内、ウエットな崖に生育するアオホラゴケ。2020年2月11日 奥湯河原 アオホラゴケの古い葉、包膜から顔を出す胞子嚢群。2020年2月11日 奥湯河原
(1)林内、ウエットな崖に生育するアオホラゴケ
(2)胞子嚢群をのぞかせるアオホラゴケ

アオホラゴケ。2020年2月11日 奥湯河原 アオホラゴケ、包膜の中は空、未熟な胞子嚢群。2020年2月11日 奥湯河原
(1)アオホラゴケ
(2)アオホラゴケ、未熟な包膜

アオホラゴケ、中軸下部の有毛の翼。2020年2月11日 奥湯河原 アオホラゴケ、葉柄。2020年2月11日 奥湯河原
(1)アオホラゴケ、中軸下部の有毛の翼
(2)アオホラゴケ、葉柄





コハイホラゴケ:標本1(ハイホラゴケ×ヒメハイホラゴケ)
ハイホラゴケとヒメハイホラゴケの雑種と推定される。山道沿い林床斜面から露出した岩の切り立った側面に群生。胞子嚢の中にいくつかの胞子は見られるが数が少なく不稔なものがほとんどであり、何度胞子を見ても満足のいく胞子は観察できなかった。

林内の岩壁に群生するコハイホラゴケ。2020年2月11日 奥湯河原 林内の岩壁に群生するコハイホラゴケ。2020年2月11日 奥湯河原 
(1)(2)林内の岩壁に群生するコハイホラゴケ

コハイホラゴケ、葉は広披針形・それほど波打たず平面的。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、3~4回羽状に分かれる。2020年2月11日 奥湯河原 
(1)コハイホラゴケ
(2)コハイホラゴケ、葉身

コハイホラゴケ、根茎には黒褐色の毛が密生する。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、根茎には黒褐色の毛が密生する。2020年2月11日 奥湯河原 
コハイホラゴケ、根茎

コハイホラゴケ、葉柄には基部から翼がつく。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、葉柄の翼は波打つことがある。2020年2月11日 奥湯河原  
(1)(2)コハイホラゴケ、同じ株の葉柄

コハイホラゴケ、中軸・羽軸には波打った翼がつく。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、中軸・羽軸には波打った翼がつく。2020年2月11日 奥湯河原  
(1)(2)コハイホラゴケ、中軸・羽軸

コハイホラゴケ、羽片。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、羽片。2020年2月11日 奥湯河原 
(1)(2)コハイホラゴケ、羽片

コハイホラゴケ、包膜。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、包膜。2020年2月11日 奥湯河原  
(1)(2)コハイホラゴケ、包膜

コハイホラゴケ、包膜。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、包膜。2020年2月11日 奥湯河原 
(3)(4)コハイホラゴケ、包膜

コハイホラゴケ、包膜の中から出てきた胞子嚢。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、1つの胞子嚢の中にはいくつかの胞子は見られるが、不稔な胞子が多く混ざっている。2020年2月11日 奥湯河原 
(1)(2)コハイホラゴケ、包膜を壊したようす

コハイホラゴケ、1つの胞子嚢の中にはいくつかの胞子は見られるが、不稔な胞子が多く混ざっている。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、1つの胞子嚢の中にはいくつかの胞子は見られるが、不稔な胞子が多く混ざっている。2020年2月11日 奥湯河原 
(1)(2)コハイホラゴケ、包膜を壊したようす

コハイホラゴケ、確認できる胞子数は少ない。胞子の大きさには大小があり歪なものが混ざり、不稔な胞子が多く見られる。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、確認できる胞子数は少ない。胞子の大きさには大小があり歪なものが混ざり、不稔な胞子が多く見られる。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、確認できる胞子数は少ない。胞子の大きさには大小があり歪なものが混ざり、不稔な胞子が多く見られる。2020年2月11日 奥湯河原 
(1)(2)(3)コハイホラゴケ、1つの胞子嚢を壊したようす





コハイホラゴケ(標本2)ハイホラゴケ
コハイホラゴケ(標本1)を観察した地点からさほど登っていないところで観察。先ほどのコハイホラゴケ(標本1)と違っていることだけは一目で分かる。しかし、現地では最初に見たコハイホラゴケ(標本1)は端正で、それにくらべこちらのコハイホラゴケ(標本2)ハイホラゴケの羽片が多少うねるように波打って、葉の先が多少欠けていることもあり全体の形はいまいちであった。採取時はこちらが雑種かと思った。なお、葉がうねっていない個体も見られた。
コハイホラゴケ(標本2)ハイホラゴケの葉の大きさは先ほどのコハイホラゴケ(標本1)とほぼ同じで10~12㎝。コハイホラゴケ(標本2)ハイホラゴケの裂片はコハイホラゴケ(標本1)のように細長くならず短く幅広い。翼は葉柄基部より少し上からつき始め、葉柄上部や中軸では翼の幅は広い。包膜の辺縁は、コハイホラゴケ(標本1)は凹凸が見られたがコハイホラゴケ(標本2)ハイホラゴケは全縁で整っていた。

※今まで鎌倉などで採取した標本は、胞子を見ると雑種のコハイホラゴケが多くハイホラゴケにはなかなかお目にかかることはできなかった。ただし、ハイホラゴケの仲間は外観による区別が難しく、この標本も小形のミウラハイホラゴケやセイタカハイホラゴケという可能性も考えなけばならない。

※詳しい方に画像を見て頂き、標本2はハイホラゴケからコハイホラゴケの訂正しました。また、頂いたコメントを掲載させていただきます。2020年4月18日
標本1はコハイホラゴケでよいと思います。包膜の辺縁が切れ込んでいる状態が固定しているのであれば、何らかのランクで分けてもよいかもしれません。
 標本2は、標本1とは異なる形態ですが、これもコハイホラゴケの可能性が高いと思います。ハイホラゴケの可能性はゼロとはいえませんが、形態的にはコハイホラゴケの範疇だと思います。コハイホラゴケ、セイタカホラゴケなどの雑種は形態変異の幅が大きく、“これが同じもの?”と首をかしげることがよくあります。Vandenboschia kalamocarpaハイホラゴケは、今まで見てきた範囲では、葉身があまり波打たず、どちらかといえば扁平で、切れ込みが浅く、裂片も重なり合うことは殆どありません。他方、ヒメハイホラゴケはご承知の通り、よく切れ込み、葉身は立体的で“ふわふわ”した感じがあり、標本にすると重なりあっていることがよく分かります。コハイホラゴケ、ホクリクハイホラゴケ、ミウラハイホラゴケはヒメハイホラゴケの遺伝子を半分持っていますので、多少立体的になりますが、もちろん例外もあります。ご存知の通り、雑種は必ずしも両親種の中間型ではなく、どちらか一方に良く似ている場合があります。オオハイホラゴケはどちらかといえば扁平ですが、葉身のサイズや根茎の太さがハイホラゴケとは全く異なりますので、ハイホラゴケとの区別に迷うことはないと思います。但し、セイタカホラゴケの極端に大型のものはオオハイホラゴケと、小型で切れ込みの浅いものはハイホラゴケと迷うものがあります。このような紛らわしい型は胞子を調べる必要があります。なお、ミウラハイホラゴケ、ホクリクハイホラゴケ、イズハイホラゴケは雑種起源の4倍体種ですから、倍数性が分かればそれぞれの親種(2倍体あるいは3倍体?)との区別は可能です。雑種のままと思われるミツイシハイホラゴケ、コハイホラゴケ、セイタカホラゴケは、形態的にはそれぞれミウラハイホラゴケ、ホクリクハイホラゴケ、イズハイホラゴケとの区別は困難ですが、胞子を丹念に調べることで判断するしかないと思います。

林内の岩壁に群生するコハイホラゴケ、羽片はうねるように立体的につく。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、ぽってりとした感じ、コハイホラゴケ(標本1)のような繊細さはない。(羽片はうねっていない)。2020年2月11日 奥湯河原 
(1)(2)林内の岩壁に群生するコハイホラゴケハイホラゴケ

コハイホラゴケ、葉身先端が欠けている。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ(標本2)はコハイホラゴケ(標本1)のように裂片が細長く繊細ではない。2020年2月11日 奥湯河原
(1)(2)コハイホラゴケハイホラゴケ

コハイホラゴ、根茎には黒褐色の毛が密生する。2020年2月11日 奥湯河原  
コハイホラゴケハイホラゴケ、根茎

コハイホラゴ、葉柄の下から1/3くらいから次第に翼は広くなる。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴ、葉柄上部~中軸の翼は2.5~3.0mm。2020年2月11日 奥湯河原  
(1)(2)コハイホラゴケハイホラゴケ、葉柄

コハイホラゴケ、中軸。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、中軸上には微細な突起が線状に並ぶ。2020年2月11日 奥湯河原 
(1)(2)コハイホラゴケハイホラゴケ、中軸

コハイホラゴケ、裂片は幅広く短い。2020年2月11日 奥湯河原 採取したコハイホラゴケは多少羽片はうねるように波打っていた。2020年2月11日 奥湯河原  
(1)(2)コハイホラゴケハイホラゴケ、羽片

コハイホラゴケ、包膜。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、包膜。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、包膜。2020年2月11日 奥湯河原
(1)(2)(3)コハイホラゴケハイホラゴケ、包膜

コハイホラゴケ、包膜。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、包膜。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、包膜。2020年2月11日 奥湯河原
(4)(5)(6)コハイホラゴケハイホラゴケ、包膜

コハイホラゴケ、包膜の中から出てきた胞子嚢。2020年2月11日 奥湯河原 
コハイホラゴケハイホラゴケ、包膜を壊したようす

コハイホラゴケ、胞子嚢は光を通さず、内容が充実していることが分かる。一部胞子が不充実に見えるものも見られる(光が透けている)。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、胞子嚢の中には一部胞子が不充実に見えるものも見られる(光が透けている)。2020年2月11日 奥湯河原 
(1)(2)コハイホラゴケハイホラゴケ、胞子嚢

コハイホラゴケ、胞子数は35個程度確認。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、胞子数は45個程度確認、大きさ・形とも整う。2020年2月11日 奥湯河原
(1)(2)コハイホラゴケハイホラゴケ、1つの胞子嚢を壊したようす

コハイホラゴケ、胞子数は40個程度確認、大きさ・形とも整う。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、胞子数は54個程度確認、大きさ・形とも整う。2020年2月11日 奥湯河原
(1)(2)コハイホラゴケハイホラゴケ、1つの胞子嚢を壊したようす

コハイホラゴケ、胞子数は60個程度確認、大きさ・形とも整う。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、胞子は正常に見える。2020年2月11日 奥湯河原
(3)コハイホラゴケハイホラゴケ、1つの胞子嚢を壊したようす
(4)、(3)の一部を拡大

コハイホラゴケ、胞子上面。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、胞子側面。2020年2月11日 奥湯河原
(1)コハイホラゴケハイホラゴケ、胞子上面
(2)コハイホラゴケハイホラゴケ、胞子上面

コハイホラゴケ、胞子上面。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、胞子側面。2020年2月11日 奥湯河原
(1)コハイホラゴケハイホラゴケ、胞子上面
(2)コハイホラゴケハイホラゴケ、胞子上面

コハイホラゴケ、胞子上面。2020年2月11日 奥湯河原 コハイホラゴケ、胞子側面。2020年2月11日 奥湯河原
(1)コハイホラゴケハイホラゴケ、胞子上面
(2)コハイホラゴケハイホラゴケ、胞子上面




キジノオシダ
林内の乾燥気味の崖に生育していた。
林内のウエットではな崖に生育するキジノオシダ。2020年2月11日 奥湯河原





オオキジノオ
キジノオシダよりもウエットなところを好む。川沿いの崖や林床に生育。
川沿いや林内のウエットな崖に生育するオオキジノオ。2020年2月11日 奥湯河原




オオバノハチジョウシダ
奥湯河原で観察されたオオバノハチジョウシダは、葉の大きさには変化がありが80~150㎝のものが見られた。どの個体も頂羽片や羽片の先端の頂小羽片は短かったが、最下羽片後側第1小羽片が対称の個体と非対称の個体が見られたがどちらもオオバノハチジョウシダであった。

※オオバノハチジョウシダをオオバノアマクサシダから区別する条件として、最下羽片後側第1小羽片が左右対称であることは関係がないことが分かりました。頂羽片および頂小羽片(羽片の先端の小羽片)の短さ・胞子嚢群付き方だけで判別できます。お詫びして訂正します。

標本1
葉の大きさ100㎝ほどのオオバノハチジョウシダ。大きな羽片は30~35㎝ほどある。羽片の先端の頂小羽片は2.5~3.0㎝。羽片の長さに対し先端の頂小羽片の長さは1/15~1/10程度の割合。小羽片は5㎝程度あり胞子嚢群は小羽片の基部から7/8~3/4の範囲につき、小羽片の先0.5~0.8㎝には胞子嚢群は着かない。胞子数は60個程度確認、大きさ・形とも整い有性生殖種。

オオバノハチジョウシダ。2010年9月12日 奥湯河原 オオバノハチジョウシダ、最下羽片第1小羽片。2010年9月12日 奥湯河原 
(1)オオバノハチジョウシダ 
(2)オオバノハチジョウシダ、最下羽片第1小羽片

 胞子を観察した羽片。2010年9月12日 奥湯河原 胞子を観察した羽片。2010年9月12日 奥湯河原   
(1)(2)胞子を観察した羽片

オオバノハチジョウシダ、小羽片の先0.5㎝(小羽片長の1/7)ほどには胞子嚢群は着かない。2010年9月12日 奥湯河原 オオバノハチジョウシダ、羽片の先端の頂小羽片。2010年9月12日 奥湯河原   
(1)オオバノハチジョウシダ、羽片の小羽片裏側
(2)オオバノハチジョウシダ、羽片の先端の頂小羽片
 
オオバノハチジョウシダ、胞子数は44個確認、大きさ・形とも整い有性生殖種。2010年9月12日 奥湯河原   
オオバノハチジョウシダ、1つの胞子嚢を壊したようす

オオバノハチジョウシダ、胞子上面。2020年2月11日 奥湯河原 オオバノハチジョウシダ、胞子側面。2020年2月11日 奥湯河原
(1)オオバノハチジョウシダ、胞子上面
(2)オオバノハチジョウシダ、胞子側面

オオバノハチジョウシダ、胞子上面。2020年2月11日 奥湯河原 オオバノハチジョウシダ、胞子側面。2020年2月11日 奥湯河原
(1)オオバノハチジョウシダ、胞子上面
(2)オオバノハチジョウシダ、胞子側面





標本2 最下羽片後側第1小羽片裂片が欠ける個体
標本2は大きな株であった。150㎝程度ある大きな葉を叢生していた。頂羽片や羽片の先端の頂小羽片は短いが、最下羽片後側(下側)第1小羽片は片側の裂片が欠けていたのでオオバノアマクサシダではないかと思い胞子を観察したが、予想に反し胞子の数や形・大きさが整いオオバノハチジョウシダであった。

葉の大きさは150㎝最下羽片は40㎝。羽片の先端の頂小羽片は2.5~3.0㎝。羽片の長さに対し先端の頂小羽片の長さは1/10~1/15程度の割合。最大小羽片は10㎝程度で大きな羽片では、胞子嚢群は小羽片の基部から3/4~4/5の範囲につき、小羽片の先1.5~2.5㎝には胞子嚢群は着かない。胞子数は60個程度確認、大きさ・形とも整い有性生殖種。

最下羽片後側第1小羽片が非対称なオオバノハチジョウシダ。2010年9月12日 奥湯河原 最下羽片第1小羽片が非対称なオオバノハチジョウシダ。2010年9月12日 奥湯河原  
(1)最下羽片第1小羽片が非対称なオオバノハチジョウシダ  
(2)非対称な、最下羽片第1小羽片

最下羽片第1小羽片が非対称なオオバノハチジョウシダ、最下羽片は40㎝。2010年9月12日 奥湯河原 最下羽片後側第1小羽片が非対称なオオバノハチジョウシダ。2010年9月12日 奥湯河原 
(1)オオバノハチジョウシダ、最下羽片
(2)オオバノハチジョウシダ、最下羽片後側第1小羽片

最下羽片後側第1小羽片が非対称なオオバノハチジョウシダ、胞子嚢群は。2010年9月12日 奥湯河原 
オオバノハチジョウシダ、最下羽片後側第1小羽片裏側

オオバノハチジョウシダ、小羽片の先1.5~2.5㎝(小羽片長の1/4~1/5)ほどには胞子嚢群は着かない。2010年9月12日 奥湯河原 オオバノハチジョウシダ、小羽片の先1.0~2.0㎝(小羽片長の1/4~1/5)ほどには胞子嚢群は着かない。2010年9月12日 奥湯河原   
(1)オオバノハチジョウシダ、最下羽片の小羽片裏側(最大)
(2)オオバノハチジョウシダ、最下羽片の小羽片裏側

オオバノハチジョウシダ、最下羽片の先端の頂小羽片は2.5~3.0㎝。2010年9月12日 奥湯河原 オオバノハチジョウシダ、最下羽片の小羽片の先。2.0~2.5㎝には胞子嚢群は着かない。2010年9月12日 奥湯河原   
(1)オオバノハチジョウシダ、最下羽片の先端の頂小羽片
(2)オオバノハチジョウシダ、最下羽片の小羽片の先

オオバノハチジョウシダ、胞子数は44個確認、大きさ・形とも整い有性生殖種。2010年9月12日 奥湯河原 オオバノハチジョウシダ、胞子数は64個確認、大きさ・形とも整い有性生殖種。2010年9月12日 奥湯河原   
(1)(2)オオバノハチジョウシダ、1つの胞子嚢を壊したようす

オオバノハチジョウシダ、胞子上面。2020年2月11日 奥湯河原 オオバノハチジョウシダ、胞子側面。2020年2月11日 奥湯河原
(1)オオバノハチジョウシダ、胞子上面
(2)オオバノハチジョウシダ、胞子側面

オオバノハチジョウシダ、胞子上面。2020年2月11日 奥湯河原 オオバノハチジョウシダ、胞子側面。2020年2月11日 奥湯河原
(1)オオバノハチジョウシダ、胞子上面
(2)オオバノハチジョウシダ、胞子側面 





チャセンシダ
谷あいの人家の石垣に生育。陽当たりはよい。詳しく調べていないが10株以上見られる。
谷あいの人家の石垣に生育するチャセンシダ。2020年2月11日 奥湯河原 谷あいの人家の石垣に生育するチャセンシダ。2020年2月11日 奥湯河原
(1)(2)谷あいの人家の石垣に生育するチャセンシダ

チャセンシダ、中軸・羽片。2020年2月11日 奥湯河原 チャセンシダ、羽片裏側・胞子嚢群。2020年2月11日 奥湯河原
(1)(2)チャセンシダ、中軸・羽片
(1)(2)チャセンシダ、羽片裏側・胞子嚢群





イヌケホシダ
湯川駅前の歩道の脇に生育。
イヌケホシダ。2010年9月12日 湯河原駅
イヌケホシダ

イヌケホシダ、中軸と羽片。2010年9月12日 湯河原駅 イヌケホシダ、中軸と羽片裏側。2010年9月12日 湯河原駅
(1)イヌケホシダ、中軸・羽片
(2)イヌケホシダ、中軸・羽片裏側




オニカナワラビかその雑種か その1
 最下羽片後側小羽片発達せず・全体に寸詰まりな形。以前、新崎川しとどの窟側の谷で観察されたが、今回、奥湯河原天照山でも同行の方が見つけられた。同じ範囲内に普通ののびやかに葉を伸ばすオニカナワラビも生育していた。葉は相当イメージが異なるが、中間型も見られる。今後、雑種の可能性もふまえ、胞子の状態を見てみたい。今回も同じ範囲内にのびやかに葉を伸ばすオニカナワラビも生育していた。画像は以前しとどの窟側の谷で撮影したもの。
 天照山付近で見られるカナワラビ属はオオカナワラビ、オニカナワラビ、ハカタシダ、ミドリカナワラビ、コバノカナワラビ、ホソバカナワラビ、ミヤコカナワラビ?、リョウメンシダなどが観察されている。
オニカナワラビか、最下羽片後側小羽片発達せず・全体に寸詰まりな形。2010年9月12日 新崎川支流 オニカナワラビか、葉身上部の羽片。2010年9月12日 新崎川支流 
(1)樹林内ウエットな岩場に生育する最下羽片後側小羽片発達せず・全体に寸詰まりな形のオニカナワラビか
(2)オニカナワラビか、葉身上部の羽片

オニカナワラビか、葉柄基部の鱗片。2010年9月12日 新崎川支流 オニカナワラビか、葉柄基部の鱗片。2010年9月12日 新崎川支流
(1)(2)オニカナワラビか、葉柄基部の鱗片

オニカナワラビか、小羽片。2010年9月12日 新崎川支流 オニカナワラビか、胞子嚢群は弾けず固まっているようにも見える。2010年9月12日 新崎川支流
(1)(2)オニカナワラビか、小羽片
(1)(2)オニカナワラビか、胞子嚢群





オニカナワラビかその雑種か その2
羽片の幅のひろいオニカナワラビか。オオカナワラビの小株がたくさん生える中に、羽片と羽片がつまり、小羽片の幅が広いぼってりとしたオニカナワラビが1本葉を伸ばしていた。胞子は地けていない。
山道の脇の崖に生育するオニカナワラビか。まわりはオオカナワラビ。2020年2月11日 奥湯河原 オニカナワラビか(左)とオオカナワラビ(右)。2020年2月11日 奥湯河原
(1)山道の脇の崖に生育するオニカナワラビか
(2)オニカナワラビか(左)とオオカナワラビ(右)

オニカナワラビか、葉身。2020年2月11日 奥湯河原
オニカナワラビか、葉身

オニカナワラビか、小羽片。2020年2月11日 奥湯河原 オオカナワラビ、小羽片。2020年2月11日 奥湯河原
(1)オニカナワラビか、小羽片
(2)オオカナワラビ、小羽片





ギフベニシダ
以前から奥湯河原の旅館街周辺で観察されていたが、民家のそばに生育しているため刈り込まれてしまっていた。今回は以前観察された場所からそれほど遠くないところで再度観察された。

人家のそばに生育するギフベニシダ。2020年2月11日 奥湯河原
人家のそばに生育するギフベニシダ

ギフベニシダ、葉柄。2020年2月11日 奥湯河原 ギフベニシダ、葉柄の鱗片。2020年2月11日 奥湯河原
(1)ギフベニシダ、葉柄
(2)ギフベニシダ、葉柄の鱗片

ギフベニシダ、最下羽片。2020年2月11日 奥湯河原 ギフベニシダ、中軸および羽片。2020年2月11日 奥湯河原
(1)ギフベニシダ、最下羽片
(2)ギフベニシダ、羽片





ヒメイタチシダ
岩場の崖に生育。イタチシダの仲間ヒメイタチシダ以外にいくつかのtypeのオオイタチシダ、ヤマイタチシダが山道沿いの崖などに生育。
岩場の崖に生育するヒメイタチシダ。2020年2月11日 奥湯河原 
(1)岩場の崖に生育するヒメイタチシダ

ヒメイタチシダ、葉柄基部の鱗片。2020年2月11日 奥湯河原 ヒメイタチシダ、羽片。2020年2月11日 奥湯河原  
(1)ヒメイタチシダ、葉柄基部の鱗片
(2)ヒメイタチシダ、羽片





ツヤナシイノデ
ツヤナシイノデは山地の中腹まで登ると現れ始める。この谷ではイノデ・アイアスカイノデ・アスカイノデ・カタイノデサイゴクイノデ・イノデモドキ・ヒメカナワラビ・オオキヨズミシダ・カタイノデモドキ(カタイノデ×イノデモドキ)・ミツイシイノデ(サイゴクイノデ×カタイノデ)などが見られる。
山地中腹沢沿い林床に生育するツヤナシイノデ。2020年2月11日 奥湯河原 ツヤナシイノデ、葉柄。2020年2月11日 奥湯河原
(1)山地中腹沢沿い林床に生育するツヤナシイノデ
(2)ツヤナシイノデ、葉柄の鱗片





ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)
カタイノデとサイゴクイノデの雑種と推定される。フィールドでは周りのカタイノデやサイゴクイノデよりも立派ですぐに雑種ではないかとわかる個体であった。今まで見たミツイシイノデよりも葉の色が白っぽくサイゴクイノデの影響が強いようにも思えた。

スギ・ヒノキ植林地林床に生育するミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)2020年2月11日 奥湯河原 ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)葉身。2020年2月11日 奥湯河原
(1)スギ・ヒノキ植林地林床に生育するミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)
(2)ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)葉身

ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)葉柄の鱗片。2020年2月11日 奥湯河原 ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)中軸の鱗片。2020年2月11日 奥湯河原
ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)葉柄の鱗片
ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)中軸の鱗片

ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)最下羽片の胞子嚢群は耳垂周辺優先につく。2020年2月11日 奥湯河原
(1)ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)最下羽片の胞子嚢群

ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)胞子嚢群は中間につく。2020年2月11日 奥湯河原 ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)弾けずに固まった胞子嚢群。2020年2月11日 奥湯河原
(1)ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)羽片裏側
(2)ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)弾けずに固まった胞子嚢群





不明なイノデ
イノデモドキ似のハタジュクイノデか鱗片の細いツヤナシイノデモドキあるいはイノデモドキそのものか

標高を少し上げたところ、周辺にはツヤナシイノデも見られるようになる。山地中腹の植林地内の山道沿いの崖に生育。
常緑性。葉柄下部の鱗片には中央に栗色が入り辺縁には多少糸状の鋸歯がある。中軸の鱗片は披針形で糸状の鋸歯がある。胞子嚢群は辺縁寄りにつき、最下羽片では左右の羽片で胞子嚢群の付き方が異なり(普通、胞子嚢群の付き方はシンメトリーであるが)片側の羽片だけ耳垂に1つずつつきイノデモドキの特徴を示していた。イノデモドキ似のハタジュクイノデ(アイアスカイノデ×イノデモドキ)かあるいはイノデモドキそのものか。

※お願い写真を見てアドバイスいただければありがたいです。連絡先

スギ・ヒノキ植林地林床に生育する不明なイノデ2020年2月11日 奥湯河原
不明なイノデ

不明なイノデ。2020年2月11日 奥湯河原 不明なイノデ。2020年2月11日 奥湯河原 
(1)(2)不明なイノデ

葉柄基部の鱗片。2020年2月11日 奥湯河原 葉柄基部の鱗片。2020年2月11日 奥湯河原
(1)(2)葉柄基部鱗片

葉柄基部の鱗片。2020年2月11日 奥湯河原 葉柄基部の鱗片。2020年2月11日 奥湯河原
(1)(2)葉柄基部鱗片

葉身上部。2020年2月11日 奥湯河原 葉身最下部、胞子の付き方が中軸に対してシンメトリーになっていない。2020年2月11日 奥湯河原
(1)葉身上部
(2)葉身下部

羽片。2020年2月11日 奥湯河原 羽片裏側。2020年2月11日 奥湯河原 
(1)羽片
(2)羽片裏側
葉柄上部の鱗片。2020年2月11日 奥湯河原 葉柄上部の鱗片。2020年2月11日 奥湯河原 
(1)(2)葉柄上部鱗片

中軸下部の鱗片。2020年2月11日 奥湯河原 中軸下部の鱗片。2020年2月11日 奥湯河原
(1)(2)中軸下部鱗片

中軸中部の鱗片。2020年2月11日 奥湯河原 中軸向軸側の鱗片。2020年2月11日 奥湯河原
(1)中軸中部の鱗片
(2)中軸向軸側の鱗片

中軸鱗片と胞子嚢群。2020年2月11日 奥湯河原 胞子嚢群。2020年2月11日 奥湯河原
(1)中軸鱗片と胞子嚢群
(2)胞子嚢群





ヒメカナワラビ
渓谷沿いのややドライな崖などで見られるが、今回は小さな個体が1株観察された。
ヒメカナワラビの幼株。2020年2月11日 奥湯河原
(1)渓谷の明るい河原の周辺に生育するヒメカナワラビ





オオキヨズミシダ
オオキヨズミシダはヒメカナワラビよりウエットな山間の渓谷の岩壁や崖に生育。
山間の渓谷の岩壁や崖に生育するオオキヨズミシダ。2020年2月11日 奥湯河原 オオキヨズミシダ、羽片。2020年2月11日 奥湯河原
(1)山間の渓谷の岩壁や崖に生育するオオキヨズミシダ
(2)オオキヨズミシダ、羽片

山間の渓谷の岩壁や崖に生育するオオキヨズミシダ。2020年2月11日 奥湯河原 山間の渓谷の岩壁や崖に生育するオオキヨズミシダ。2020年2月11日 奥湯河原
(1)(2)オオキヨズミシダ、中軸





ヒメノキシノブ
標本1 樹上の枝に生育するヒメノキシノブ(山道で拾った枝に着生)
落ちた枝に着生するヒメノキシノブ。2020年2月11日 奥湯河原 
落ちた枝に着生するヒメノキシノブ

ヒメノキシノブ、羽片裏側。2020年2月11日 奥湯河原 ヒメノキシノブ、胞子嚢群。2020年2月11日 奥湯河原
(1)ヒメノキシノブ、羽片裏側
(2)ヒメノキシノブ、胞子嚢群

ヒメノキシノブ、盾状鱗片。2020年2月11日 奥湯河原 ヒメノキシノブ、盾状鱗片。2020年2月11日 奥湯河原
(1)(2)ヒメノキシノブ、盾状鱗片

ヒメノキシノブ、盾状鱗片。2020年2月11日 奥湯河原 ヒメノキシノブ、盾状鱗片。2020年2月11日 奥湯河原 ヒメノキシノブ、盾状鱗片。2020年2月11日 奥湯河原
(3)(4)(5)ヒメノキシノブ、盾状鱗片

ヒメノキシノブ、胞子数は60個程度確認。胞子の大きさ・形は整い有性生殖種。2020年2月11日 奥湯河原 
ヒメノキシノブ、1つの胞子嚢を壊したようす

ヒメノキシノブ、胞子上面。2020年2月11日 奥湯河原 ヒメノキシノブ、胞子側面。2020年2月11日 奥湯河原
(1)ヒメノキシノブ、胞子上面
(2)ヒメノキシノブ、胞子側面

ヒメノキシノブ、胞子上面。2020年2月11日 奥湯河原 ヒメノキシノブ、胞子側面。2020年2月11日 奥湯河原
(1)ヒメノキシノブ、胞子上面
(2)ヒメノキシノブ、胞子側面

ヒメノキシノブ、胞子上面。2020年2月11日 奥湯河原 ヒメノキシノブ、胞子側面。2020年2月11日 奥湯河原
(1)ヒメノキシノブ、胞子上面
(2)ヒメノキシノブ、胞子側面