タチクラマゴケ

イワヒバ科 イワヒバ属 Selaginella nipponica

タチクラマゴケ 2010年11月28日大雄山最乗寺
※いままでヒメクラマゴケとして誤って掲載していましたが、今回(平成25年8月13日)胞子のうを観察し、タチクラマゴケであることがわかりました。ここに訂正させていただきます。

生育環境:日陰の石垣や岩に着生したり、定期的に草刈が行われるような畑のまわりの斜面や崖に丈の低い草本とともに群生。
特  徴:常緑性。栄養葉は腹葉・背葉の2形、栄養葉を付ける枝の腹葉は左右非対称で片側に大きく膨らむ広卵形、背葉は狭卵形。腹葉は開出してつき、背葉は左右に広がった腹葉の上に乗るようにつく。腹葉・背葉とも辺縁には細鋸歯がある。
 胞子のうをつける側枝は斜上あるいは立ち上がる。胞子葉の形はだんだんに左右対称になってくるが大きさが異なり大きな葉・小さな葉の2形。あるいは腹葉・背葉の区別がなくなり、胞子葉は左右対称卵形・小型で、葉の先は先端方向を向き、茎を取り囲むようにしてつき胞子のう穂状になる。胞子葉の辺縁には細鋸歯がある。
 冬季は栄養葉だけとなり、生育面を覆うようにマット状に広がる。陽のあたるところに生育する個体は紅葉する。
生育確認数:4地点、個体い数は多い。小田原いこいの森、大雄山最乗寺。

タチクラマゴケ、腹葉・背葉とも先端は尖る。2010年11月28日大雄山最乗寺
タチクラマゴケ、栄養葉


 胞子のうをつける側枝、先端まで幅の広い腹葉を付けている。2013年8月13日大雄山最乗寺 腹葉・背葉の区別がなく、卵形でやや長く伸びて尖った葉の先は上を向き胞子のう穂状になる。2013年8月13日大雄山最乗寺
タチクラマゴケ、胞子のうをつける枝茎の形