短い時間ですが下見のつもりで戸隠の森を少し歩きました。長野市の西部に位置し標高は1000~1200m。四方を大きな火山に囲まれた高層湿原や湿地林~なだらかな森林が広がる。オシダやイワシロイノデ、夏緑性のサトメシダやイッポンワラビなどのシダがよく生育していました。このあたりはクマがよく出没するようでこの季節ミズバショウの根茎を掘り起こして食べちらかした跡がよく見られました。わずかな時間でしたが、いくつかのシダを見ることができました。またゆっくり歩いてみたいと思います。
ヒモカズラ
標高1200~1300m、林内の岩上に苔の仲間とともに生育。
(1)(2)ヒモカズラ
エゾフユノハナワラか
上部を高木の樹冠に覆われた夏でも涼しいウエットな林内に生育。この季節もう葉(胞子葉と栄養葉)を展開していた。葉の表面には艶があるが、葉の辺縁には鋭い鋸歯が見られ、辺縁が穏やかなヤマハナワラビとは異なる。
参考ヤマハナワラビ
(1)エゾフユノハナワラか
(2)エゾフユノハナワラか、葉縁
トラノオシダ
林内岩上に生育。美しいトラノオシダ。
(1)トラノオシダ
(2)トラノオシダ、胞子嚢群
ニッコウシダ
明るい林内や林縁の草地に群生にニッコウシダが群生していました。
(1)ニッコウシダ
(2)林縁の草地に群生するニッコウシダ
タチヒメワラビ
他の高茎草本とともにウエットな林床に生育。
(1)他の高茎草本ととも生育するタチヒメワラビ
(2)タチヒメワラビ、胞子嚢群
ナヨシダ
岩上や石垣に生育するナヨシダ
(1)(2)ナヨシダ
ウスゲミヤマシケシダ
葉柄基部および中心の冬芽は粘液に包まれる。
(1)ウスゲミヤマシケシダ
サトメシダ
ウエットな林縁から林内林床に広く生育する。
(1)林縁に生育するサトメシダ
(2)サトメシダ、羽片
テバコワラビ
やや木漏れ日が差すようなウエットな林内に生育するテバコワラビ。ほかの高茎草本やササなどにもたれかかるようにして生育する。4回羽状に分かれ、大きな葉は1m以上になる。
(1)(2)湿地林内に生育するテバコワラビ
タニヘゴ
湿地林内に群生するタニヘゴ。葉の大きさは1mを超える。
(1)湿地林内に群生するタニヘゴ
(2)タニヘゴ、羽片
オシャグジデンダ
ミズナラの大木の樹幹にオシャグジデンダが生育。この季節、新芽を伸ばし始めていました。たまたまオシャグジデンダが生育している倒木がありまじかで見ることができました。
(1)(2)オシャグジデンダ
(1)オシャグジデンダ、葉柄基部の鱗片
(2)オシャグジデンダ、葉の裏側
(1)オシャグジデンダ、中軸
(2)オシャグジデンダ、羽片裏側
バイケイソウ
(1)(2)バイケイソウ
ピンク色のアズマレイジンソウ
(1)(2)アズマレイジンソウ
不明なマンネングサの仲間
(1)(2)不明なマンネングサの仲間
(1)(2)不明なマンネングサの仲間
詳しい方からは「マンネングサの仲間ですが、難しいですね。候補:メノマンネングサ・タイトゴメ」とコメントを頂いています。
きのこの仲間
(1)(2)きのこの仲間