ヘビノネゴザ(サカバtype) Athyrium yokoscense
メシダ科 メシダ属
生育している環境:標高500m、地衣類が表面を覆う石垣やその周辺。北面ではあるが山道沿いで明るい。周辺には民家がある。10株程度まとまって生育する。
観察された特徴:葉は狭紡錘形~披針形・羽片を下向きにつける小さなヘビノネゴザ。葉の大きさは12~25㎝。幅は2~4㎝、狭紡錘形~披針形。羽片はやや下向きにつける。羽片は細く短く1.5~2㎝で先端は鋭頭。小羽片は楕円形・鈍頭~円頭。胞子嚢群は裂片の中間につき(小羽片が小さいので中間に見えるのかもしれない)、包膜は半円形・馬蹄形・鈎型など。葉柄基部の鱗片は広披針形で明るい褐色。葉柄下部の鱗片は披針形で2色になる。
参考画像として屋久島 1000m付近のヘビノネゴザ(屋久島type)を紹介します。
※シダの会の方からは以下のコメントを頂いています。ヘビノネゴザの生態型の一つと思います。山地上部の日当たりのよい岩礫地などで見られます。
(1)ヘビノネゴザ(サカバtype)、根茎
(2)ヘビノネゴザ(サカバtype)、葉柄基部の鱗片
(3)ヘビノネゴザ(サカバtype)、葉柄下部の鱗片
(1)ヘビノネゴザ(サカバtype)、葉身
(2)ヘビノネゴザ(サカバtype)、葉身下部
(1)ヘビノネゴザ(サカバtype)、羽片
(2)ヘビノネゴザ(サカバtype)、羽片裏側
(1)ヘビノネゴザ(サカバtype)、胞子嚢群
(2)ヘビノネゴザ(サカバtype)、包膜
(1)ヘビノネゴザ(サカバtype)、葉身
(2)ヘビノネゴザ(サカバtype)、羽片