ツクシイヌワラビ Athyrium kuratae
メシダ科 メシダ属
生育している環境:山地上部、スギ林林床に生育。林床には木漏れ日は射さないがブッシュが少ないため風通しのよい林床。
観察された特徴:タニイヌワラビに似るが①葉柄基部の鱗片、②小羽片の形状などで区別できる。常緑性。株は立ち上がり葉を叢生する。葉柄は紫褐色~黒褐色で葉柄基部の鱗片は褐色。羽軸と小羽軸の分岐には短い刺がある。小羽片は長楕円形で先端は鈍頭。前側の基部にはわずかに耳垂ができ、下部の羽片では小羽軸に対して小羽片の幅が左右対称気味となる。胞子嚢群は小羽軸寄りにき短い棒状~三日月形。
(1)ツクシイヌワラビ、最下羽片
(2)ツクシイヌワラビ、羽片