ヒメムカデクラマゴケ(八丈島type)

イワヒバ科 イワヒバ属

ヒメムカデクラマゴケ(八丈島type)、腹葉・背葉は非常に小さく腹葉の大きさは1.0~1.5mm 黒砂海岸

生育している環境:海岸に近い山道沿いの明るい切り立った崖面に群生。

観察された特徴:葉は非常に細かく、長さ・幅ともクラマゴケの1/4程度。背葉・腹葉の辺縁には鋸歯の先が長いノギ状に伸びていることが確認できるが腹葉の前側に長い鋸歯があるか確認できていない。発達した胞子嚢穂では、胞子嚢穂の下部で背葉が大きく横に張り出しわらじ形になり、上部で背葉・腹葉とも同形でほぼ四角柱状になる。

ヒメムカデクラマゴケ(八丈島type)黒砂海岸 ヒメムカデクラマゴケ(八丈島type)、腹葉・背葉の先端は尖りノギ状に伸びる 黒砂海岸
(1)ヒメムカデクラマゴケ(八丈島type)
(2)コケと共に生育するヒメムカデクラマゴケ(八丈島type)

ヒメムカデクラマゴケ(八丈島type)、腹葉・背葉の辺縁には小さな鋸歯があり長い毛が粗くはえる。黒砂海岸 ヒメムカデクラマゴケ(八丈島type)、背葉の辺縁には長い毛が確認でき、背葉の辺縁には白膜がある。黒砂海岸
(1)ヒメムカデクラマゴケ(八丈島type)、腹葉・背葉の辺縁につく長い毛
(2)ヒメムカデクラマゴケ(八丈島type)、背葉の毛および背葉辺縁の白膜

ヒメムカデクラマゴケ(八丈島type)、腹葉前側には長い毛がある。黒砂海岸 ヒメムカデクラマゴケ(八丈島type)、腹葉前側には長い毛がある。黒砂海岸
(1),(2)ヒメムカデクラマゴケ(八丈島type)、裏側から撮影した腹葉(乾燥標本)



横に這う胞子葉では平面的な大きな背葉が目立つ。黒砂海岸 胞子葉の下部では平面的な大きな背葉が目立つが、上部は立ち上がり葉が細かくなる。黒砂海岸
(1),(2)ヒメムカデクラマゴケ(八丈島type)、胞子のう穂の下部

横に這う胞子葉では平面的な大きな背葉が目立つが立ち上がり始めると腹葉・背葉が四角柱状になる。黒砂海岸 横に這う胞子葉では平面的な大きな背葉が目立つが立ち上がり始めると腹葉・背葉が四角柱状になる。黒砂海岸
(1),(2)ヒメムカデクラマゴケ(八丈島type)、斜上し始めている胞子のう穂


ヒメムカデクラマゴケ(八丈島type)、陽当たりのよいところでは紅葉する。胞子のう穂上部は棒状となり立ち上がる。黒砂海岸 胞子のう穂下部は長い背葉・腹葉を斜めに開くようにつけ、胞子のう穂上部は腹葉・背葉は短くなりほぼ同形で四角柱状。黒砂海岸
(1),(2)ヒメムカデクラマゴケ(八丈島type)、胞子のう穂


胞子のう穂下部では2形を示し背葉は先端まで徐々に狭くなるお椀形、腹葉は先端はやや急に狭くなるお椀形。黒砂海岸 ハチジョウヒメムカデクラマゴケ(仮称)、胞子のう穂上部は2形を示さず斜上し、短い腹葉・背葉はほぼ同形。黒砂海岸
(1)ヒメムカデクラマゴケ(八丈島type)、胞子のう穂下部
(2)ヒメムカデクラマゴケ(八丈島type)、胞子のう穂上部



戻る