オワセベニシダ Dryopteris ryo-itoana
最下羽片後側第1小羽片が短縮するtype
オシダ科 オシダ属
生育している環境:屋久杉および常緑広葉樹が茂る渓谷に生育。標高500~1000mで観察。
観察された特徴:以前からよくわからないシダであった。葉柄の鱗片は明るい褐色で胞子嚢群はやや辺縁寄りにつくのでムラサキベニシダの緑色typeあるいは胞子が辺縁寄りにつくヌカイタチシダモドキかなどと考えたが、金華山で観察されるオワセベニシダの一つの形態とよく似ていることが分かった。
常緑性。葉柄は淡緑色~わら色、葉柄下部には明るい褐色の鱗片をつける。葉の大きさは35~50㎝、卵状披針形、やや厚みらあり表面は光沢がなくマットな感じで淡緑色~淡黄緑色、新芽の芽立ち・新葉は紅色を帯びる。ここで見られた個体は最下羽片後側第1小羽片が第2小羽片に比べ短縮する。胞子嚢群は中間~やや辺縁寄りにつく。若い包膜は紅色。
(1)(2)オワセベニシダ (最下羽片後側第1小羽片が短縮するtype)、葉柄下部の鱗片
(1)オワセベニシダ (最下羽片後側第1小羽片が短縮するtype)、葉身下部
(2)オワセベニシダ (最下羽片後側第1小羽片が短縮するtype)、葉身上部
(1)オワセベニシダ (最下羽片後側第1小羽片が短縮するtype)、羽片
(2)オワセベニシダ (最下羽片後側第1小羽片が短縮するtype)、小羽片