オワセベニシダマガイ(仮称)

**ムラサキベニシダ(緑色type)Dryopteris purpurella

オシダ科 オシダ属

最初、包膜が紅色のホコザキベニシダ(ホコザキベニシダは有性生殖種で包膜は白い)と思われたが、胞子の観察により無融合生殖種のホコザキベニシダではないかと考えた。その後、芽立ちの葉の紅色や包膜の色・胞子嚢群のつく位置などから中軸・葉柄などが緑色であるがムラサキベニシダと考えた。さらにその後、ムラサキベニシダに詳しい方からアドバイスを頂き、ムラサキベニシダ(緑色type)ではなく、オワセベニシダマガイ(仮称)とした。

オワセベニシダマガイ(仮称)2017年10月7日 大川林道
オワセベニシダマガイ(仮称)ムラサキベニシダ(緑色type)

生育している環境:常緑広葉樹が茂る渓谷に生育。標高500~1000mで観察。

観察された特徴:葉柄・中軸は緑色で赤紫色を帯びない。葉の大きさは35~50㎝、葉の質は厚みがあり艶の無い淡緑色~黄緑色(新芽の芽立ち・新葉は紅色)。最下羽片後側第1小羽片は短縮する。胞子嚢群はやや辺縁寄りにつく。包膜は鮮やかな紅色。胞子数30個程度で無融合生殖種。
 
オワセベニシダマガイ。2018年6月22日 屋久島産
オワセベニシダマガイムラサキベニシダ(緑色type)

オワセベニシダマガイ2018年6月22日 屋久島産 オワセベニシダマガイ2018年6月22日 屋久島産
(1),(2)オワセベニシダマガイムラサキベニシダ(緑色type)、胞子嚢群

オワセベニシダマガイ、膜膜。2018年7月17日 屋久島産
オワセベニシダマガイムラサキベニシダ(緑色type)、包膜

オワセベニシダマガイ、胞子数は30個程度確認。胞子の大きさ・形は整っている。2018年7月17日 屋久島産 オワセベニシダマガイ、胞子数は30個程度確認。胞子の大きさ・形は整っている。2018年7月17日 屋久島産
(1),(2)オワセベニシダマガイムラサキベニシダ(緑色type)、1つの胞子嚢を壊したようす

オワセベニシダマガイ、胞子数は30個程度確認。胞子の大きさ・形は整っている。2018年7月17日 屋久島産
(3)オワセベニシダマガイムラサキベニシダ(緑色type)、1つの胞子嚢を壊したようす

オワセベニシダマガイ、胞子の大きさ・形は整っている。2018年7月17日 屋久島産 オワセベニシダマガイ、胞子の大きさ・形は整っている。2018年7月17日 屋久島産
(1),(2)オワセベニシダマガイムラサキベニシダ(緑色type)、胞子の大きさ・形

オワセベニシダマガイ、胞子側面。2018年7月17日 屋久島産 オワセベニシダマガイ、胞子側面。2018年7月17日 屋久島産
(1)オワセベニシダマガイムラサキベニシダ(緑色type)、胞子上面
(2)オワセベニシダマガイムラサキベニシダ(緑色type)、胞子側面

オワセベニシダマガイ、胞子上面。2018年7月17日 屋久島産 オワセベニシダマガイ、胞子側面。2018年7月17日 屋久島産
(1)オワセベニシダマガイムラサキベニシダ(緑色type)、胞子上面
(2)オワセベニシダマガイムラサキベニシダ(緑色type)、胞子側面

オワセベニシダマガイ、胞子上面。2018年7月17日 屋久島産 オワセベニシダマガイ、胞子側面。2018年7月17日 屋久島産
(1)オワセベニシダマガイムラサキベニシダ(緑色type)、胞子上面
(2)オワセベニシダマガイムラサキベニシダ(緑色type)、胞子側面




2018年11月7日観察
オワセベニシダマガイ(仮称)紫~紅色を帯びないムラサキベニシダに訂正します。
採取した時はホコザキベニシダと思われたが、その後、栽培個体を観察すると新しく出てくる葉はオワセベニシダマガイ(仮称)葉柄・中軸など紫~紅色を帯びないムラサキベニシダであった(新葉は紅色を帯びる)。ムラサキベニシダは紫~紅色を帯びるもの~帯びないものまで変化に富むようである。

オワセベニシダマガイ、葉身。2018年11月7日 屋久島産 オワセベニシダマガイ、葉身。2018年11月7日 屋久島産
(1)オワセベニシダマガイムラサキベニシダ(緑色type)栽培個体の葉身
(2)オワセベニシダマガイムラサキベニシダ(緑色type)栽培個体の葉身、(1)と同一株。

オワセベニシダマガイ、葉柄。2018年11月7日 屋久島産
オワセベニシダマガイムラサキベニシダ(緑色type)栽培個体の葉柄




2019年8月13日観察
オワセベニシダマガイ、最下羽片。2018年11月7日 屋久島産 オワセベニシダマガイ、羽片。2018年11月7日 屋久島産
(1)オワセベニシダマガイ、最下羽片
(2)オワセベニシダマガイ、羽片



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