リュウキュウイタチシダ
(小羽片がややなで肩になりイヌタマシダに似るtype)イヌタマシダ
オシダ科 オシダ属 Dryopteris sparsa var. ryukyuensis
写真標本1 標高200m 明星岳
(1)薄暗いウエットな壁に生育するリュウキュウイタチシダ(小羽片がなで肩type)
生育している環境:屋久島では低山~中腹部屋久杉の森、樹冠に覆われたウエットな崖。
観察された特徴:一般的なリュウキュウイタチシダに比べると小羽片が多少なで肩に見え外観はややイヌタマシダに似てくるリュウキュウイタチシダ。胞子が熟しても包膜の辺縁は裂けない。
※詳しい方に写真を見ていただき以下のコメントを頂きました。
イヌタマシダ、リュウキュウイタチシダを同定する場合、葉の形態だけでは難しい場合があります。胞子が熟す頃になりますとイヌタマシダは包膜が2~3方向に裂けます。写真の包膜を見ますと、包膜は2~3裂しているようには見えず、ほぼ円形に見えます。リュウキュウイタチシダ、ナガバノイタチシダの包膜はほぼ円形をした円腎形です。リュウキュウイタチシダだと思われます。
(2)リュウキュウイタチシダ(小羽片がなで肩type)、葉の裏側
(3)リュウキュウイタチシダ(小羽片がなで肩type)、胞子嚢群
写真標本2 白谷川
(1)岩壁に生育するリュウキュウイタチシダ(小羽片がなで肩type)
(2)リュウキュウイタチシダ(小羽片がなで肩type)、葉身下部
(3)リュウキュウイタチシダ(小羽片がなで肩type)、葉身下部
(4)リュウキュウイタチシダ(小羽片がなで肩type)、包膜
写真標本3 白谷川
(1)岩壁に生育するリュウキュウイタチシダ(小羽片がなで肩type)
(2)リュウキュウイタチシダ(小羽片がなで肩type)、葉身下部
(3)リュウキュウイタチシダ(小羽片がなで肩type)、胞子嚢群
(4)リュウキュウイタチシダ(小羽片がなで肩type)、包膜
写真標本4 白谷川
(1)岩壁に生育するリュウキュウイタチシダ(小羽片がなで肩type)
(2)リュウキュウイタチシダ(小羽片がなで肩type)、葉身下部
(3)リュウキュウイタチシダ(小羽片がなで肩type)、胞子嚢群