山崎 厚氏に相模湖底沢を案内していただき、イノデの雑種を中心に学習会を行いました。相模湖周辺ではイノデ・アイアスカイノデ・サイゴクイノデ・カタイノデ・イノデモドキ・ツヤナシイノデ・チャボイノデ・オニイノデ・ヒメカナワラビなど関東の低山で見られるイノデが見られます。ここではそれらのイノデの仲間の雑種を紹介します。
(1)左からミツイシイノデ・ハタジュクイノデ・ハコネイノデ。ドウリョウイノデ・タカオイノデ
(2)左からドウリョウイノデ・タカオイノデ・オンガタイノデ・アカメイノデ・アイカタイノデ
アイカタイノデ (カタイノデ×アイアスカイノデ)
(1)(2)アイカタイノデ(カタイノデ×アイアスカイノデ)、葉柄基部の鱗片
アイカタイノデ(カタイノデ×アイアスカイノデ)、葉柄上部~中軸下部の鱗片
(1)アイカタイノデ(カタイノデ×アイアスカイノデ)、葉身下部
(2)アイカタイノデ(カタイノデ×アイアスカイノデ)、羽片
(1)アイカタイノデ(カタイノデ×アイアスカイノデ)、胞子嚢群がつく位置
(1)アイカタイノデ(カタイノデ×アイアスカイノデ)、胞子嚢群(下部)
(2)アイカタイノデ(カタイノデ×アイアスカイノデ)、胞子嚢群(上部)
アカメイノデ (カタイノデ×ツヤナシイノデ)
アカメイノデ (カタイノデ×ツヤナシイノデ)
(1)(2)アカメイノデ(カタイノデ×ツヤナシイノデ)、葉柄基部の鱗片
(1)(2)アカメイノデ(カタイノデ×ツヤナシイノデ)、葉柄上部~中軸下部の鱗片
(1)アカメイノデ(カタイノデ×ツヤナシイノデ)、胞子嚢群がつく位置
(2)アカメイノデ(カタイノデ×ツヤナシイノデ)、胞子嚢群
ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)
ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)
(1)(2)ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)、葉柄基部の鱗片
(1)(2)ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)、葉柄上部の鱗片
ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)、中軸下部の鱗片
(1)(2)ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)、羽片
ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)、胞子嚢群がつく位置
(1)(2)ミツイシイノデ(カタイノデ×サイゴクイノデ)、胞子嚢群
オンガタイノデ(サイゴクイノデ×ツヤナシイノデ)
オンガタイノデ(サイゴクイノデ×ツヤナシイノデ)、葉柄
(1)(2)オンガタイノデ(サイゴクイノデ×ツヤナシイノデ)、葉柄基部の鱗片
オンガタイノデ(サイゴクイノデ×ツヤナシイノデ)、葉柄上部の鱗片
(1)(2)オンガタイノデ(サイゴクイノデ×ツヤナシイノデ)、中軸下部の鱗片
(1)(2)オンガタイノデ(サイゴクイノデ×ツヤナシイノデ)、羽片
(1)(2)オンガタイノデ(サイゴクイノデ×ツヤナシイノデ)、胞子嚢が付く位置
ハコネイノデ(サイゴクイノデ×アイアスカイノデ)
(1)(2)ハコネイノデ(サイゴクイノデ×アイアスカイノデ)、葉柄
(1)(2)ハコネイノデ(サイゴクイノデ×アイアスカイノデ)、葉柄基部の鱗片
(1)(2)ハコネイノデ(サイゴクイノデ×アイアスカイノデ)、葉柄上部の鱗片
ハコネイノデ(サイゴクイノデ×アイアスカイノデ)、中軸下部の鱗片
(1)ハコネイノデ(サイゴクイノデ×アイアスカイノデ)、葉身下部裏側
(2)ハコネイノデ(サイゴクイノデ×アイアスカイノデ)、最下羽片裏側
(1)ハコネイノデ(サイゴクイノデ×アイアスカイノデ)、葉身上部の胞子嚢群
(2)ハコネイノデ(サイゴクイノデ×アイアスカイノデ)、葉身中~下部の胞子嚢群
ハタジュクイノデ(アイアスカイノデ×イノデモドキ)
ハタジュクイノデ(アイアスカイノデ×イノデモドキ)、葉柄
ハタジュクイノデ(アイアスカイノデ×イノデモドキ)、葉柄
(1)(2)ハタジュクイノデ(アイアスカイノデ×イノデモドキ)、葉柄基部の鱗片
(1)(2)ハタジュクイノデ(アイアスカイノデ×イノデモドキ)、葉柄上部の鱗片
ハタジュクイノデ(アイアスカイノデ×イノデモドキ)、中軸下部の鱗片
(1)ハタジュクイノデ(アイアスカイノデ×イノデモドキ)、羽片
(2)ハタジュクイノデ(アイアスカイノデ×イノデモドキ)、葉身下部羽片
(1)ハタジュクイノデ(アイアスカイノデ×イノデモドキ)、葉身上部胞子嚢群
(2)ハタジュクイノデ(アイアスカイノデ×イノデモドキ)、葉身下部胞子嚢群
※写真(2)のようにハタジュクイノデもイノデモドキ同様に葉身最下羽片の胞子嚢群が耳垂に優先してつくことがあるが、サイゴクイノデのように規則正しく並ぶことはない。またイノデモドキによっては耳垂に優先してつかない個体もあるのでこの特徴が現れないハタジュクイノデもみられる。
タカオイノデ(アイアスカイノデ×ツヤナシイノデ)
(1)(2)タカオイノデ(アイアスカイノデ×ツヤナシイノデ)、葉柄
(1)(2)タカオイノデ(アイアスカイノデ×ツヤナシイノデ)、葉柄の鱗片
タカオイノデ(アイアスカイノデ×ツヤナシイノデ)、葉柄基部の鱗片
(1)(2)タカオイノデ(アイアスカイノデ×ツヤナシイノデ)、葉柄上部の鱗片
(1)(2)タカオイノデ(アイアスカイノデ×ツヤナシイノデ)、中軸下部の鱗片
(1)タカオイノデ(アイアスカイノデ×ツヤナシイノデ)、葉身下部
(2)タカオイノデ(アイアスカイノデ×ツヤナシイノデ)、羽片
タカオイノデ(アイアスカイノデ×ツヤナシイノデ)、胞子嚢群をつける位置
(1)タカオイノデ(アイアスカイノデ×ツヤナシイノデ)、葉身上部の胞子嚢群
(2)タカオイノデ(アイアスカイノデ×ツヤナシイノデ)、葉身下部の胞子嚢群
ドウリョウイノデ(アイアスカイノデ×イノデ)
(1)ドウリョウイノデ(アイアスカイノデ×イノデ)、葉身
(2)ドウリョウイノデ(アイアスカイノデ×イノデ)、葉柄
(1)ドウリョウイノデ(アイアスカイノデ×イノデ)、葉柄上部の鱗片
(2)ドウリョウイノデ(アイアスカイノデ×イノデ)、葉柄基部の鱗片
(1)(2)ドウリョウイノデ(アイアスカイノデ×イノデ)、中軸下部の鱗片
(1)ドウリョウイノデ(アイアスカイノデ×イノデ)、葉身下部裏側
(2)ドウリョウイノデ(アイアスカイノデ×イノデ)、羽片
(1)ドウリョウイノデ(アイアスカイノデ×イノデ)、葉身上部の胞子嚢群
(2)ドウリョウイノデ(アイアスカイノデ×イノデ)、葉身下部の胞子嚢群
そのほか
サジラン
渓谷沿いに生育するサジランを案内していただきました。相模川沿いでは石老山に生育する株が有名ですが、底沢の個体も胞子をつけた株が生育していました。
キヨタキシダの雑種か
小羽片の尖ったキヨタキシダか、キヨタキシダとヒカゲワラビあるいはオニヒカゲワラビとの雑種か。キヨタキシダとミヤマシダの雑種か、それとも無融合生殖種のキヨタキシダかなどいろいろ考えられます。今回胞子を観察できなかったので、あらためて胞子のようすを調べてみたいと思います。
キヨタキシダの雑種か
キヨタキシダの雑種か、葉身上部
キヨタキシダの雑種か、葉柄基部の鱗片