キタイズカグマ(フモトシダ×フモトカグマ)(クジャクフモトシダ)
コバノイシカグマ科 フモトシダ属
標本1
生育している環境:半島の頂部、乾燥気味の林床に10株程度の群落が数か所観察された。
観察された特徴:フモトシダとフモトカグマの雑種と推定される。常緑性。葉の大きさは50~75㎝、フモトカグマに似るが葉身は2回羽状深裂で最下羽片はもっとも大きくなる。胞子のう群は小羽片の辺縁近くにつけ、小羽片裏側葉脈上や包膜上には長い毛を荒くつける。包膜はコップ状。
胞子の形状:包膜に包まれていて見えないが、胞子のうは空っぽで胞子のう群ははじけない。
生育確認数:1地点。真鶴半島。
キタイズカグマ(上左)
キタイズカグマ、羽片(上右)
キタイズカグマ、胞子のう群(下左)
キタイズカグマ、包膜(下右)
キタイズカグマ、中軸表側(上左)
キタイズカグマ、中軸裏側(上右)