ハチジョウベニシダ Dryopteris caudipinna
オシダ科 オシダ属
※ハチジョウベニシダの研究者の方に案内していただきました。
生育している環境:多摩丘陵。貝化石を含む泥岩層の上に関東ローム層が堆積した小高い丘陵地。間氷期の頃は海進により付近まで海が来ていたと推測できるようなところ。スギ・ヒノキおよび竹藪が茂る。
観察された特徴:常緑性。葉の大きさは50~70㎝、葉の色は黄色味を帯びた緑色~緑色で濃緑色とはならず、葉の質は普通のベニシダよりも薄い。葉身の先は急に尖りやや頂羽片ぽくなる場合がある。葉身下部羽片の小羽片は長く伸びる。胞子数は60個程度確認でき有性生殖種。周辺には普通のベニシダも生育しているので雑種のオオシマベニシダ(ハチジョウベニシダ×ベニシダ)が生育していることは考えられる。観察した個体は個体ごと胞子の数・大きさ・形状が正常か、確認することが望ましい。(数が60個程度確認できても大きさ・形に問題があれば雑種の可能性を疑う必要がある)
(1)ハチジョウベニシダ
(2)ハチジョウベニシダ(撮影設定ミスにより変色)
(1)ハチジョウベニシダ
(2)ハチジョウベニシダ(撮影設定ミスにより変色)
(1)(2)ハチジョウベニシダ、最下羽片(撮影設定ミスにより変色)
(1)(2)ハチジョウベニシダ、葉身上部(撮影設定ミスにより変色)
(1)(2)ハチジョウベニシダ、小羽片(撮影設定ミスにより変色)
(1)ハチジョウベニシダ、羽片裏側(撮影設定ミスにより変色)
(2)ハチジョウベニシダ、胞子嚢群(撮影設定ミスにより変色)
胞子画像(現地で生態を観察後、研究者の方から提供いただきました。)
(1)ハチジョウベニシダ、胞子(胞子数60個程度確認)
(2)ハチジョウベニシダ、胞子(胞子数64個程度確認)
ハチジョウベニシダか?、胞子(胞子数50個程度確認)
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