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平成22年7月22日(木) 陣馬山系 観察会レポート
陣馬山系の南側(神奈川県相模原市)と北側(東京都八王子市)を歩きシダ植物を観察しました。
環境としては、山麓の谷沿いはスギ林、上部ではヒノキ林とブナ・ミズナラを含む落葉広葉樹です。
陣馬山系北側(東京都八王子市)
- 谷に沿ってイワヘゴが相当数生育しているのを確認しました。イワヘゴは神奈川県内では湯河原など暖かいところでは普通に見られますが、川崎・横浜ではわずかしか生育を確認していません。やや涼しい気候帯の陣馬山北側で広い範囲で生育しているのが観察されたことは興味深かったです。
- その他、一般的なもの以外にツヤナシイノデ、サイゴクイノデ、オンガタイノデ、タチクラマゴケ、クラマゴケ、ヌリワラビ、オオヒメワラビ、ハカタシダ、イワトラノオ、ヌリワラビなどがありました。
陣馬山系上部
- 標高がそれほど高くないこともあり、尾根あたりまで一般的なシダが多く見られました。
- 上部でしか観察できなかったものは、珍しいものとしてはキヨスミヒメワラビ、オシダ、フジオシダ、フクロシダ、ミサキカグマなどでした。
陣馬山系南部 (神奈川県相模原市)
- アイアスカイノデ、イノデモドキ、チャボイノデ、サイゴクイノデ、カタイノデ、セイタカシケシダ、ムクゲシケシダ、コモチシダ、オオヒメワラビ、シケチシダ、イワトラノオ、オウレンシダなどが見られました。