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平成23年2月26日(土) 広沢寺温泉~谷太郎川~煤ヶ谷  観察会レポート

 広沢寺温泉(バスの終点)でバスを降り、不動尻まで林道を歩き、不動尻から谷太郎川にそって登山道を下りました。登山道をマス釣り場まで下ると、そこからは再び林道で煤ヶ谷のバス停まで歩きました。
 
 観察されたおもなシダを紹介します。

ヤブソテツの仲間について

  • ナガバヤブソテツは広沢寺温泉側の川沿いで観察されましたが、谷太郎川沿いでは見つかりませんでした。山が深いため気温等の環境の違いによるものでしょうか。
    ナガバヤブソテツ川沿いの石垣に生育。2011,2,26広沢寺温泉沿いの川の上流。

  • テリハヤブソテツ(ヤブソテツtype1)は普通に見られました。岩場や石垣から林床まで幅広く生育していました。
    テリハヤブソテツ2011,2,26。

    テリハヤブソテツの羽片2011,2,26。

  • ナガバヤマヤブソテツ(ヤブソテツtype2)は岩場にも見られますが主に林床に生育していました。生育地点数は少なく4地点、6株程度。
    ナガバヤマヤブソテツ2011,2,26。

    ナガバノヤマヤブソテツの羽片2011,2,26。

  • ヤブソテツ(ヤブソテツtype3)は林道沿いのやや開けた岩壁面で観察されました。生育地点数はそれほど多くはありませんが、生育地点では5~15株群生していました。羽片の幅がやや広いものはヤマヤブソテツと区別がつき難く、芽立ちの時期で区別しなければならないと思います。
    ヤブソテツ2011,2,26。

    ヤブソテツの羽片2011,2,26。

  • ヤマヤブソテツは普通に見られました。観察された個体はすべて葉の色は黄緑色で葉の表面に艶がないものでした。
    ヤマヤブソテツ2011,2,26。

  • メヤブソテツは谷太郎川林道沿いで1株観察されました。崩落防止のためにモルタルを吹き付けられた状態の岩壁に生育していました。
    メヤブソテツ2011,2,26。

    メヤブソテツの羽片辺縁の鋸歯および胞子のう群2011,2,26。

渓谷沿いの岩場で観察されたシダについて

  • アオホラゴケは広沢寺温泉側の上流の川沿いで観察されました。スギ林内にある大きな岩の側面を覆うように群生していました。谷沿いですが、岩そのものは乾いた感じでした。生育確認地点数2地点。いずれも大きな群落を形成して生育。
    アオホラゴケ2011,2,26。

    アオホラゴケ2011,2,26。

    アオホラゴケの偽脈2011,2,26。

  • コウヤコケシノブは谷太郎川上流の川沿いの切り立った岸壁にほかのコケ類に混じって生育していました。群落は1m×1mくらいのものから10cm×10cm程度のものまでありました。生育確認地点数3地点。
    コウヤコケシノブ2011,2,26。

    コウヤコケシノブ2011,2,26。

  • カタヒバは谷太郎川上流の川沿いの切り立った岩壁に着生していました。観察された個体は小さく、群落も7株程度の小さなものでした。
    カタヒバ2011,2,26。

    カタヒバ2011,2,26。

  • カラクサシダは谷太郎川上流の川沿いの岩壁で常に水がしみているくらいウエットなところでコケ類の中に生育しているのを確認しました。生育確認地点数1地点 5株。
    カラクサシダ2011,2,26。

  • ヒメサジランは谷太郎川上流の川沿いのウエットな岩壁で生育を確認しました。生育確認地点数1地点 6株。カラクサシダと同じように水が常にしみているような環境に生育していました。胞子のう群をつけた個体を見つけられませんでした。ヒメサジラン2011,2,26。

  • イワイタチシダは谷太郎川上流の川沿いの切り立った岩壁で生育を確認しました。生育確認地点数1地点 2株。付近にはヤマイタチシダも多く見られました。
    イワイタチシダ2011,2,26。

イワイタチシダ葉柄の鱗片2011,2,26。

  • 谷太郎川下流の民家近くの川の対岸の切り立った岩壁にヒメカナワラビかオオキヨズミシダが群生していました。川の水量があり渡渉することができず、どちらか確認することができませんでした。生育地から考えるとヒメカナワラビのように思いますが、次回でかけたときに確認してきたいと思います。