Top / 観察会レポート / 平成25年11月30日(土) 観音崎-沼間


観音崎、裂片の辺縁寄りに胞子のう群を付けるオオイタチシダ

・今回はまず浦賀駅から観音崎行きのバスに乗り観音崎ヘ向かいました。観音崎ではオオイタチシダのいろいろなtypeを観察しました。オオイタチシダの仲間は一般に裂片の中肋と辺縁の中間に胞子のう群を付けますが、どのtypeもときどき辺縁寄りにつきます。ただ、上の画像のオオイタチシダの場合はほとんどの場合、辺縁寄りに付けていました。
 この仲間については、ほかの地域(高尾など)でも見られますので春先の展開したての若葉の色や若い包膜の色・形状などを来春には撮影したいと思います。

観音崎、観音崎、葉の表面にはやや光沢がある 観音崎、裂片の辺縁寄りに胞子のう群が付くオオイタチシダの羽片。
上の画像のオオイタチシダの特徴

  1. 胞子のう群が裂片の辺縁寄りにつく。
  2. 葉の大きさは50cm前後。
  3. 葉の表面は弱いツヤがある。
  4. 葉の辺縁は巻き込まず平面。
  5. 葉は質はやや厚みがある(ツヤナシオオイタチシダくらい)。

観音崎周辺でもう少しゆっくり歩きたかったのですが、次の沼間方面でのシダ観察があったので早々に浦賀へ戻るバスに乗り、京急線で田浦ヘ向かいました。田浦駅から徒歩で沼間ヘ向かい高速道路沿いの一つの谷に入りました。谷のなかでは、ミウライノデ(イノデとアスカイノデの雑種)、オオバノハチジョウシダ、シケチシダ、タカサゴシダかタカサゴシダ似のトウゴクシダ、マツザカシダ、斑入りイワガネソウなどが見られました。
沼間、ミウライノデ。 沼間、ミウライノデ、胞子のう群は弾けない。 
ミウライノデ(上左)
ミウライノデ、胞子のう群(上右)
ミウライノデ、中軸下部鱗片(下左)
ミウライノデ、葉柄下部鱗片(下右)
ミウライノデ、中軸下部鱗片は狭披針形。アスカイノデは毛状。 ミウライノデ、葉柄下部鱗片はイノデに似て広披針形であるがねじれる。



 

タカサゴシダかトウゴクシダの幼株

沼間、タカサゴシダかタカサゴシダ似のトウゴクシダ 沼間、タカサゴシダかタカサゴシダ似のトウゴクシダ 
タカサゴシダの成株が見られないのでタカサゴシダ似のトウゴクシダの幼株の可能性がある。



沼間方面、高速道路沿いの谷は、そのほとんどの谷が、その入口で金網が張り巡らされていて、入ることが困難でした。でも、せっかくここまできたのだからということで、ブッシュの中を埃まみれになりながら、一つの谷に入りました。谷の中ではウラゲイワガネ、フモトカグマがみられました。
沼間、ウラゲイワガネ。 沼間、ウラゲイワガ、裏面の微毛。 
ウラゲイワガネ(上左)
ウラゲイワガネ、裏面の微毛(上右)



沼間、フモトカグマ。 沼間、フモトカグマ、小羽片。 
フモトカグマ(上左)
フモトカグマ、小羽片(上右)



陽あたりの良い乾燥気味の泥岩の崖では、ホウライシダの見事な群落がみたれました。陽だまりでは冬の蝶(越冬のアカタテハ)も見られました。
沼間、ホウライシダ。 沼間、ホウライシダ、胞子のう群。 
ホウライシダ(上左)
ホウライシダ、胞子のう群(上右)
アカタテハ(下)
沼間、アカタテハ。