Top / 観察会レポート / 平成25年12月23日(土) 恩方
イノデの仲間について
イノデの仲間はいろいろ観察することができました。チャボイノデ、ツヤナシイノデ、イワシロイノデ、イノデ、カタイノデ、サイゴクイノデ、アイアスカイノデ、イノデモドキなどです。
またそれらのイノデを片親とすると思われる雑種が多く見られました。よく目に付いた雑種はドウリョウイノデ(イノデ×アイアスカイノデ)オンガタイノデ(サイゴクイノデ×ツヤナシイノデ)、ミツイシイノデ(サイゴクイノデ×カタイノデ)、アカメイノデ(カタイノデ×ツヤナシイノデ)、タカオイノデ(アイアスカイノデ×ツヤナシイノデ)などです。
今回は初めてということもありゆっくり観察できませんでした。じっくり、何回かに分けて観察すればもっといろいろな雑種が見つかりそうで楽しめる所だと思いました。ハタジュクイノデ(アイアスカイノデ×イノデモドキ)やハコネイノデ(サイゴクイノデ×アイアスカイノデ)などがみつかるのではないかと思います。
以下、イノデの仲間を紹介しますが、画像がよくありません。天気も悪く色合いもいまいちです。あまり参考にはならなかもしれませんが、ご覧ください。
イノデ
特徴
- 葉柄から中軸にかけて明褐色の大きな鱗片を密につけ、葉身先端では毛状になる。辺縁には鋸歯がある。
- 葉には強い光沢がある。
- 葉身の先端は尾状とならない。
- 胞子のう群は小羽片の中間~辺縁寄りにつく。
- 鱗片に栗色が入らないドウリョウイノデと区別がつかないこともある。
(1)イノデ、葉身先端
(2)イノデ、羽片
※葉面の光沢はアスカイノデと似るが、アスカイノデは葉柄上部~中軸下部で鱗片は毛状になる。
(1)イノデ、冬芽
(2)イノデ、葉柄基部鱗片
※鱗片の色は明褐色~褐色、の辺縁には鋸歯がある。遠目でも鱗片の多さでわかる。
アイアスカイノデ
特徴
- 葉柄下部の鱗片は中心部が栗色になる。
- 葉身は細身。
- 葉には光沢はあるが強くない。
- 胞子のう群は小羽片の辺縁寄りにつく。
(1)アイアスカイノデ、葉身先端
(2)アイアスカイノデ、羽片
(1)アイアスカイノデ、葉柄鱗片
(2)アイアスカイノデ、中軸下部鱗片
(1)アイアスカイノデ、冬芽
(2)アイアスカイノデ、胞子のう群
イノデモドキ
特徴
- 葉柄~中軸の鱗片は和紙を裂いたような細かい鋸歯がある。色は名褐色~濃褐色まで。
- 葉身の先端は尾状。
- 葉には光沢はあるが強くない。
- 胞子のう群は小羽片の辺縁寄りにつく。株によっては下部羽片で小羽片の耳垂に沿って胞子のう群を1個ずつつけることがある。
- 小羽片の表面で胞子のう群を付けた部分が盛り上がる。
(1)イノデモドキ
(2)イノデモドキ、冬芽
(1)イノデモドキ、葉身
(2)イノデモドキ、羽片
(1)イノデモドキ、葉柄鱗片
(2)イノデモドキ、中軸下部鱗片
(1)イノデモドキ、下部羽片の胞子のう群
(2)イノデモドキ、胞子のう群
※イノデモドキはにはいろいろなtypeが見られ、葉柄が短いtype(葉身の長さの1/3~1/5)と、葉柄が長いtype(葉身と同長)が見られる。また、下部羽片の胞子のう群が耳垂に沿ってつくtype(上の写真)と、つかないtypeが見られる。
サイゴクイノデ
特徴
- 葉柄下部の鱗片は黒褐色で辺縁は淡色になる。
- 葉身の先端は尾状とならない。
- 葉は白緑色、光沢はない。
- 胞子のう群は小羽片の辺縁寄りにつく。下部羽片で小羽片の耳垂に沿って胞子のう群をつける。(耳垂の両側に2~3対ずつつく)
(1)サイゴクイノデ、中軸下部鱗片
(2)サイゴクイノデ、中軸鱗片
(1)サイゴクイノデ、下部羽片の胞子のう群
(2)サイゴクイノデ、胞子のう群
カタイノデ
特徴
- 葉柄下部の鱗片は艶のある黒褐色になる。
- 葉身の先端は尾状。
- 葉は黒黄緑色、光沢がある。
- 胞子のう群は小羽片の中肋と辺縁の中間につく。
(1)カタイノデ、葉柄下部鱗片
(2)カタイノデ、中軸下部鱗片
ツヤナシイノデ
特徴
- 葉柄下部の鱗片は淡褐色の大きな鱗片が混ざる。中軸下部では上を向いて張り付くか、やや開出して長卵形の鱗片をつける。
- 葉身の先端は尾状とならない。
- 葉は光沢はない~弱い光沢あり。
- 胞子のう群は小羽片の中肋と辺縁の中間につき、葉身下部にはつかず、葉身の上部から・羽片の先から付き始める。
(1)ツヤナシイノデ、羽片
(2)ツヤナシイノデ、胞子のう群
イワシロイノデ
特徴
- ツヤナシイノデよりも冷涼なところを好む。
- 葉柄はツヤナシイノデよりも長いことがある。
- 葉柄下部の鱗片は淡褐色の大きな鱗片をつける。中軸下部の鱗片はツヤナシイノデよりも細く長卵形~披針形でいろいろな向きにつけることがある。
- そのほかの特徴はツヤナシイノデに準ずる。
ここで観察されたイワシロイノデはツヤナシイノデとほぼ同じ環境に生育しており、一般的なイワシロイノデにくらべると葉柄はそれほど長くない。雑種の可能性もあるので、よい季節に胞子の状態を観察してみたい。2017年8月21日
(1)イワシロイノデ、葉柄基部鱗片、向軸側
(2)イワシロイノデ、葉柄基部鱗片、背軸側
チャボイノデ
特徴
- 葉柄から中軸にかけて明褐色披針形の鱗片を軸に対して開出するようにして密につける。
- 葉には光沢がある。
- 葉身の先端は尾状となる。外形はイノデモドキに似る。
- 胞子のう群は小羽片の辺縁近くにつく。
ドウリョウイノデ (イノデとアイアスカイノデの雑種と推定される)
成長した株は大きくなる。葉の大きさが120cm程度になる。イノデ類が群生しているようなところでは、ほかのイノデから抜きん出て目立つことがある。写真の個体は葉柄下部鱗片に栗色がわずかしか見られない。
特徴
- 葉柄下部の鱗片は中心部~先端が栗色になる(栗色が見られない個体見られる)。
- 葉は光沢あり。
- 胞子のう群は小羽片の辺縁寄りにつく。胞子のう群は弾けず塊状。
イノデに似ているところ
・葉柄下部~中軸下部まで明褐色の大きな鱗片を密につける。
・葉柄や中軸には鋸歯のある鱗片が混ざる。
アイアスカイノデに似ているところ
・葉柄基部の鱗片に栗色が混ざる(混ざらない個体も見られる)。
・胞子のう群が小羽片の辺縁寄りにつく。
(1)ドウリョウイノデ、葉身上部
(2)ドウリョウイノデ、羽片
(1)ドウリョウイノデ、葉柄基部鱗片(向軸側)
(2)ドウリョウイノデ、葉柄基部鱗片(背軸側)
(1)ドウリョウイノデ、中軸下部鱗片
(2)ドウリョウイノデ、中軸下部鋸歯のある鱗片
オンガタイノデ (ツヤナシイノデとサイゴクイノデの雑種と推定される)
葉柄下部の鱗片に黒褐色がの入り方には個体差があるようである。また、葉柄下部に見られる大形の鱗片の形も変化が多く広卵形~長卵形まで。イワシロイノデとサイゴクイノデの雑種も考えられる。{25年4月27日観察会レポート 高尾-相模湖方面};で掲載しているオンガタイノデもご覧ください。
特徴
- 葉柄基部の鱗片は広披針形で大きく、中心部~先端が栗色が入る(栗色が非常に薄い場合もある)。
- 葉は光沢は無い。
- 胞子のう群は小羽片の辺縁寄りにつき、下部羽片では小羽片の耳垂寄りに胞子のう群が並ぶ。胞子のう群は弾けず塊状。
ツヤナシイノデに似ているところ
・葉柄には大きくて丸い鱗片が混ざる。中軸には卵形の鱗片を密につける。
・葉は光沢は無い。
サイゴクイノデに似ているところ
・葉柄の鱗片に栗色が混ざる。
・胞子のう群が小羽片の辺縁寄りにつく。
・下部羽片では小羽片の耳垂寄りに規則正しく胞子のう群が並ぶ。
・葉は光沢は無い。
(1)オンガタイノデ、胞子のう群
(2)オンガタイノデ、下部羽片胞子のう群
アカメイノデ (ツヤナシイノデとカタイノデの雑種と推定される)
葉面はカタイノデに似た色艶をしている。生長した株ではカタイノデよりも大きくなる。
特徴
- 葉柄には中心部にはツヤのある黒褐色が入る広卵形で大きな鱗片が混じる。
- 葉面には光沢がある。
- 胞子のう群は葉身の先から・羽片の先端から付き始め、葉身下部にはつかない。小羽片の中肋と辺縁の中間につく。胞子のう群は弾けず塊状。
ツヤナシイノデに似ているところ
・葉柄には広卵形で大きな鱗片が混じ、中軸には卵形の鱗片を密につける。
・胞子のう群は小羽片の中肋と辺縁の中間につく。
・胞子のう群は葉身の先から・羽片の先端から付き始め、葉身下部にはつかない。小羽片の中肋と辺縁の中間につく。
カタイノデに似ているところ
・葉柄基部にはツヤのある黒褐色の鱗片が混ざる。
・胞子のう群は小羽片の中肋と辺縁の中間につく。
(1)アカメイノデ、葉身に付き始めの部分の胞子のう群
(2)アカメイノデ、胞子のう群
ミツイシイノデ (カタイノデとサイゴクイノデの雑種と推定される)
カタイノデとサイゴクイノデがともに生育するところでは普通に見られるようである。葉面は、サイゴクイノデの影響を受けて艶は乏しいがカタイノデに似て黒緑色を帯びる。鱗片にはカタイノデの黒色が優先して現れる。よく生長した株は両親よりも大きくなる。
特徴
- 葉柄基部の鱗片はツヤのある黒褐色。
- 葉は濃緑色で光沢はほとんどない。
- 最下部羽片で小羽片の耳垂に沿って胞子のう群をつける。胞子のう群は、葉身下部では小羽片の辺縁寄りにつき、葉身中~上部では小羽片の中肋と辺縁の中間につく。胞子のう群は弾けず塊状。
サイゴクイノデに似ているところ
・葉の表面では光沢はほとんどない。
・下部羽片では小羽片の耳垂に沿って規則正しくは胞子のう群をつける。
・胞子のう群は、葉身下部では小羽片の辺縁寄りにつく。
カタイノデに似ているところ
・葉面
・葉柄基部にはツヤのある黒褐色の鱗片が混ざる。
・胞子のう群は小羽片の中肋と辺縁の中間につく。
・胞子のう群は、葉身中~上部では小羽片の中肋と辺縁の中間につく。
タカオイノデ (ツヤナシイノデとアイアスカイノデの雑種と推定)
観察された個体数は1株のみ、観察された個体の冬芽や葉柄下部の鱗片には明確な栗色が確認できなかった。葉柄下部への栗色の入り方には個体差があると思われる。
特徴
- 葉柄下部では特に幅の広い広卵形の鱗片が混ざる。
- 葉の表面には光沢がある。
- 葉身先端は尾状にならない。
- 冬芽は中央が栗色、辺縁は淡色。
- 胞子のう群は葉身の先から・羽片の先端から付き始め、葉身下部にはつかない。胞子のう群は小羽片の辺縁寄りにつく。胞子のう群は弾けず塊状。
アイアスカイノデに似ているところ
・胞子のう群を小羽片の辺縁寄りにつける。
・葉柄基部では中央に栗色が入る鱗片が混ざる。
・冬芽の鱗片は中央に栗色が入る。
ツヤナシイノデに似ているところ
・葉柄下部には幅が広く大きな鱗片をつける。
・葉身先端は尾状にならない。
・胞子のう群は下部羽片にはつかず、葉身の先および小羽片の先から付き始める。
(1)タカオイノデ、葉身下部の胞子のう群
(2)タカオイノデ、葉身上部の胞子のう群
キヨズミイノデ (サイゴクイノデとイノデモドキの雑種と推定される)
葉柄には栗色が混ざっている鱗片が見られる。葉柄や中軸の鱗片の辺縁は細かくほつれイノデモドキの特徴が表れています。葉の表面は光沢が乏しい。胞子嚢群は辺縁寄りで、写真では一部しか写っていないが耳垂に優先してついている部分が確認できる。
よくわからないイノデ
葉の色や艶のなさはサイゴクイノデの特徴が現れており、葉柄や中軸の鱗片にはイノデモドキの特徴が表れています。鱗片の鋸歯が発達したサイゴクイノデなのか、雑種のキヨズミイノデ(サイゴクイノデ×イノデモドキ)かもしれません。写真のピントも甘く、胞子のう群の付き方などもう少し調べてみないとよくわかりません。気になったので載せましたが、また、良い季節に観察してみたいと思います。※訂正します。2017年8月21日
(1)キヨズミイノデ
(2)キヨズミイノデ、葉身
(1)辺縁寄りにつく胞子嚢群
(2)耳垂に優先してつく胞子嚢群
ウチワゴケ
川沿いの谷ではケヤキの大木が多く目につきました。カヤの樹幹にはウチワゴケがびっしり着生していました。どういうわけか、すぐ隣にあるもっと大きなモミには着生していませんでした。
(1)カヤに着生するウチワゴケ
(2)ウチワゴケ
オオハナワラビ&アカハナワラビ&シチトウハナワラビ
渓谷沿いの岩場沿いの草地ではオオハナワラビに混じりアカハナワラビ・シチトウハナワラビが見られました。アカハナワラビはこの時期は日陰でも紅葉しているのでひと目でわかりますが、区別点はオオハナワラビの小羽片(裂片)は円形(扇形)~楕円形で鈍頭で鋸歯縁、アカハナワラビの小羽片(裂片)は三角形で鋭頭で鋸歯縁。シチトウハナワラビの小羽片(裂片)は長楕円形で鋭頭で鋸歯縁。
カナワラビの仲間
カナワラビの仲間では山道沿いの斜面や岩場などに普通にハカタシダが見られましたが、今回、同行の方がミドリカナワラビを見つけられました。スギや落葉広葉樹に覆われた沢沿いの堆積地で転石や礫などが堆積したところに8株程度群生していました。私は今まで奥湯河原でしか見たことがありませんでした。
胞子葉のサイズは80~90cm、栄養葉は50cm程度ありました。葉身は広い三角形、3回羽状に分かれる。葉の質は厚いが硬くはない。葉柄下部の鱗片は赤褐色、葉柄も紅色を帯びたアメ色。まだそんなにこの周辺を歩いていませんが、想像していたよりも暖地性のシダが生育しているように思います。
ミドリカナワラビ
(1),(2)渓谷沿いの礫の堆積地に生育するミドリカナワラビ
(1)ミドリカナワラビ、葉柄基部鱗片
(2)ミドリカナワラビ、葉柄鱗片
(1)ミドリカナワラビ、小羽片
(2)ミドリカナワラビ、胞子のう群
イワヘゴ
渓谷沿いのやや明るいスギ林林床ではアイアスカイノデ、ドウリョウイノデ、ヤブソテツの仲間に混じってイワヘゴが見られました。数は多くはないようですが、このあたりには広く点在して生育しています。
(1)イワヘゴ
(2)イワヘゴ、羽片
(1)イワヘゴ、中軸の鱗片
(2)イワヘゴ、中軸の鱗片の鋸歯
ミヤコイヌワラビ
ミヤコイヌワラビを初めて観察しました。同行の方に教えていただきましたが、よく見ないと普通のイヌワラビとして見過ごしてしまうところでした。葉柄は紅色を帯び、柔らかい草質でよく見ると小羽片の上にはっきりとした細かい刺がありました。葉を叢生していたのでしょうが、この季節ですので葉を1枚を残してあとは全て枯れてしまっていました。全て枯れていなくてよかったです。
林縁の林道沿いに生育するミヤコイヌワラビ
(1)ミヤコイヌワラビ、刺
(2)ミヤコイヌワラビ、胞子のう群
カラクサシダ
枯れ沢のそばのスギの大木の幹基部、コケに覆われた部分でカラクサシダが群生していました。回りに生えているコケの仲間とほとんど大きさは変わりませんでした。
渓谷沿いのスギ大木の基部にコケの中に生育するカラクサシダ
ヤブソテツの仲間
ヤブソテツの仲間は林道沿いガケや岩場でヤマヤブソテツ、テリハヤブソテツ、渓谷沿いなどウエットなところではヒラオヤブソテツが見られました。
下の画像の個体はヤブソテツと思われますが、ヤマヤブソテツのスリムなtypeかもしれないので、春先の芽立ちの時期など確認しないと何とも言えません(春先の芽立ちがヤマヤブソテツと同じならばこの個体はヤマヤブソテツとします)。
(1)ヤマヤブソテツヤブソテツ
(2)ヤマヤブソテツ、羽片ヤブソテツ、羽片
コケの仲間
今回はコケに詳しい方が何人か参加されていたのでコケの話題もたくさん出たようです。私はシダの写真を撮っていてあまりお話を伺うことができませんでした。コケの仲間についてもどこかで紹介していただけるとよいと思いました。とりあえずよく目立つコケの仲間だけを紹介します。
渓谷沿いのスギ林林床ではコウヤノマンネングサ、林道の途中の急斜面の崖ではオオカサゴケも見られました。この美しいコケも普段はきっと雑草に覆われてあまり目立たないのかもしれませんがこの時期は多くの草は枯れていて観察しやすかったです。木の切り株の上にはシノブゴケ、木の幹にはエノキタケが生えていました。
コウヤノマンネングサ
(1),(2)コウヤノマンネングサ
オオカサゴケ
(1)オオカサゴケ
(2)オオカサゴケ、葉の辺縁
シノブゴケとエノキタケ
おしまいに
たいへん寒い1日でした。朝、地面や葉っぱにも霜が降りていましたが、帰る頃も凍りついたままでした。寒い中、ミヤマフユイチゴの実がみずみずしく輝いていました。
ミヤマフユイチゴ
高尾-恩方にかけては、話には聞いていましたが雑種を含めイノデの仲間が多く、イノデを勉強するには大変よいところだと思います。また、今回ミドリカナワラビが見られましたがほかのところではナガバノイタチシダがときどき見られます。暖地性のシダの分布に関しても興味深いところだと思います。
季節柄、夏緑性のシダはほとんど観察することができませんでした。改めて暖かい季節にゆっくり観察したいと思います。
今回載せている画像は、観察会当日はあまり撮影できませんでしたので12月25日に再度現地で撮影しました。