Top / 観察会レポート / 平成25年7月13日(土) 奥多摩海沢-越沢


スギの樹幹や枝に着生するキヨスミイトゴケ


白丸駅−奥多摩海沢−鳩の巣駅を歩いてきました。今回は昨年夏(2012/08/16)撮影した画像と共に紹介致します。なお、今回の観察会で撮影したものでない画像は撮影日時を載せています。



①白丸駅から海沢まで
白丸駅周辺はキンモウワラビのほかトキワトラノオ、コバノヒノキシダおよびアイトキワトラノオのよい観察地点です。白丸駅から多摩川を渡り東岸の切り立った渓谷沿いの山道はシダの豊富な環境です。マメヅタ・コウヤコケシノブ・イワヒバ・カタヒバ・シシランなどの着生シダが多く見られます。山道を横断する沢沿いではオオヒメワラビやナンゴクナライシダ・チチブイワガネなどが見られました。また、民家周辺のやや平坦な竹林や林の林床ではナガホノナツノハナワラビ・ナツノハナワラビが見られました。
キンモウワラビ
・駅近くに生育しているキンモウワラビを紹介します。葉柄基部には明るい褐色の鱗片を密につける。観察された個体の葉の大きさは20〜70cm、葉身の形は五角形状、植物体全体に微毛が生える。胞膜は円腎形で長い微毛をつける。生育地点は石垣であるが、一般的には石灰岩地帯で見られる。
キンモウワラビ、幼株。2012/08/16撮影 キンモウワラビ、成株。2012/08/16撮影

キンモウワラビ、芽立ち。2012/08/16撮影 キンモウワラビ、葉柄基部鱗片。2012/8/16撮影
キンモウワラビ、幼株(上上左)
キンモウワラビ、成株(上上右)
キンモウワラビ、芽立ち(上左)
キンモウワラビ、葉柄基部鱗片(上右)
キンモウワラビ、胞子のう群(下左)
キンモウワラビ、胞膜(下右)
キンモウワラビ、胞子のう群 キンモウワラビ、胞膜



ナガホノナツノハナワラビ
栄養葉も胞子葉もナツノハナワラビにくらべ葉の切れ込みが1回少なく、栄養葉の羽軸には広い翼ができ、小羽片基部は羽軸に広くつながる。胞子葉の羽片は短く、立ち上がり先端に胞子のうをつける。
ナガホノナツノハナワラビ

ナガホノナツノハナワラビ、羽片には翼ができ小羽片をつなぐ。 ナガホノナツノハナワラビ、胞子葉の羽片は短く中軸に沿って立ち上がる。 



②林道沿いの岩場で
海沢沿いでは林道脇の岩場・石垣などが多くさまざまな着生種や岩場が好きなシダが見られました。
ミサキカグマ、リョウトウイタチシダ、イワイタチシダ、イヌイワイタチシダ、クモノスシダ、ツルデンダ、イワデンダ、イワハリガネワラビ、セフリイノモトソウ、ヒメカナワラビ、オウレンシダ。
ヒメカナワラビ
林道脇の岩場に着生。オオキヨズミシダとも見えるのですが、胞子のう群は葉身下側からつけていたのでヒメカナワラビとしました。岡山県では葉身上部から胞子のう群がつくヒメカナワラビも報告されていますので、今後は葉柄の長さ・各部の鱗片等詳しく調べていきたいと思います。
ヒメカナワラビ 2012/08/16撮影 ヒメカナワラビ、胞子のう群は葉身の下側からつけている。2012/08/16撮影



オウレンシダ
標高の高いところでは普通に見られるシダですが、奥多摩海沢では林道沿いの石垣や渓谷のそばの護岸壁・堰堤などで見られました。
オウレンシダ オウレンシダ、胞膜は無毛。



イワイタチシダの芽立ち
海沢ではイワイタチシダは渓谷の入口付近から上流部まで広く見られますが、今回、展開したばかりの葉を撮影しましたので紹介します。展開したばかりの葉は黄緑色です。
イワイタチシダ 葉柄鱗片は基部はやや下向きに出て緩やかなS字のカーブを描いて開出する。
イワイタチシダ(上左)
イワイタチシダ、葉柄鱗片(上右)
イワイタチシダ、葉身(下左)
イワイタチシダ、展開したばかりの葉(下右)
イワイタチシダ、この個体は青緑色を帯びていない。 イワイタチシダ、展開したばかりの葉は黄緑色。



リョウトウタチシダ
土壌が堆積した斜面にも生育するが、海沢では岩壁面に生育することが多い。葉の質は薄く、葉の色は淡緑色。
リョウトウタチシダ、中央はミサキカグマ。2012/08/16撮影 リョウトウタチシダ、岩壁に生育。

リョウトウタチシダ、葉柄鱗片は黒褐色〜黒色。2012/08/16撮影 リョウトウタチシダ、葉柄基部鱗片は辺縁が淡色になるものが混ざる。 
リョウトウタチシダ(上上左、上上右)
リョウトウタチシダ、鱗片。(上左、上右)
リョウトウタチシダ、羽片(下左)
リョウトウタチシダ、胞子のう群(下右)
リョウトウタチシダ、羽片の色は淡緑色。2012/08/16撮影 リョウトウタチシダ、胞子のう群。2012/08/16撮影



ミサキカグマ
乾燥気味の土手や岩壁に生育する。葉の色は黄緑色。
ミサキカグマ 
ミサキカグマ(上)
ミサキカグマ、胞子のう群(下左)
ミサキカグマ、胞膜(下右)
ミサキカグマ、胞子のう群、胞膜 ミサキカグマ、胞膜は円腎形。



セフリイノモトソウ
海沢・越沢ではイノモトソウ・オオバイノモトソウの両種がよく見られ、両種が近くにあるところではセフリイノモトソウをよく見ることができます。葉の幅は個体差が大きくオオバイノモトソウのように幅の広いものからイノモトソウのように細いものまで見られます。
セフリイノモトソウ 
セフリイノモトソウ(上)
セフリイノモトソウ、中軸の翼。(下左)
セフリイノモトソウ、胞子のう群。2012/08/16海沢 撮影(下右)
セフリイノモトソウ、中軸の翼。 セフリイノモトソウ、胞子のう群は途切れてつくこともある。越沢



ハリガネワラビとイワハリガネワラビ
・今回イワハリガネワラビを観察しました。ハリガネワラビは広く生育していましたので両方のシダを比較しながら紹介します。※私はアオハリガネワラビを見たことはありませんが、画像を見る限りではイワハリガネワラビとよく似ているように見えます。


ハリガネワラビとイワハリガネワラビの生育環境の比較
海沢ではハリガネワラビは明るい林縁から林内林床、林道沿いの岩場や斜面まで広く生育しています。それに対して、イワハリガネワラビは日陰の岩場に生育しています。
ハリガネワラビ、羽片の幅は広いものでは1.5cmになる。 
ハリガネワラビ(上)
イワハリガネワラビ(下左、下右)
イワハリガネワラビ、ウエットな岩壁に生育する。 イワハリガネワラビ、葉柄は細く、羽片の幅は1cm程度。



ハリガネワラビとイワハリガネワラビの特徴の比較
ハリガネワラビはよく成長した個体では葉柄の太さは2〜2.5mm程度になり、葉柄は紫色を帯び、葉の大きさは50〜70cm。下部羽片の幅は1.5cm。胞子のう群は裂片の辺縁寄り、胞膜には微毛が密生。
それに対して、イワハリガネワラビは全体的に華奢で葉柄が細く1mm程度、葉柄の色は薄い緑色〜淡褐色、葉の大きさは35〜50cm。羽片の幅は1cm程度。胞子のう群は裂片の中肋と辺縁の中間につき、胞膜にはハリガネワラビよりも細かい微毛が密生。
ハリガネワラビ、胞子のう群は辺縁寄りにつく。 ハリガネワラビ、胞膜には微毛が密生する。
ハリガネワラビの胞子のう群(上左)
ハリガネワラビの胞膜(上右)
イワハリガネワラビの胞子のう群(下左)
イワハリガネワラビの胞膜(下右)
イワハリガネワラビ、胞子のう群は中間につく。 イワハリガネワラビ、胞膜には短い微毛が密生する。



ウスヒメワラビ
海沢では、ウスヒメワラビは岩壁の下部や沢の出口など崩れた岩くずが堆積したような環境を好んで生育していました。群生している様子は美しく、オレンジ色の胞子のう群も印象的です。
ウスヒメワラビ ウスヒメワラビ、葉身
ウスヒメワラビ(上左)
ウスヒメワラビ、葉身(上右)
ウスヒメワラビ、中軸(下左)
ウスヒメワラビ、胞子のう群(下右)
ウスヒメワラビ、中軸 ウスヒメワラビ、オレンジ色の胞子のう群



③切り立った岩壁で
奥多摩周辺ではまだ御岳山の周りしか歩いていませんが、あきる野市養沢、奥多摩町越沢、そして海澤ではところどころでチャートの岩壁をそびえ立たせながら深い渓谷が刻まれています。特に上部が樹木に覆われている日陰の岩壁では着生シダがよく生育していました。サジラン、シシラン、カタヒバ、コウヤコケシノブ、ホソバコケシノブ、ウチワゴケ、クモノスシダ、トキワシダ、フクロシダなど。
シシラン
そそり立つ岩壁にシシランやコウヤコケシノブ・カタヒバなどが群生。 シシラン、新芽の芽立ち。
シシラン(上左)
シシラン、芽立ち(上右)



フクロシダ
涼しげな岩壁を選んで生育していました。
フクロシダ、岩一面に群生していました。 フクロシダ、胞子のう群。
フクロシダ(上左)
フクロシダ、胞子のう群。(上右)



クモノスシダ
一般的に石灰岩上に着生することが多いですが、ここではチャートの上に着生していました。
クモノスシダ。 
クモノスシダ(上)



トキワシダ
切り立った岩壁や深い渓谷内の大きな岩屑(転石)などの側面に着生。
葉の大きさは40cm。急な沢の途中の崩れかかっている大きな岩屑に着生。 トキワシダ、無性芽をつけることがある。
トキワシダ(上左)
トキワシダ、無性芽(上右)

サジラン
昨年の夏(2012/08/16)海沢林道脇の岩壁でサジランと思われるシダを観察しました。今回あらためて確認しようと思い探しましたが見つかりませんでした。とりあえず昨年撮影した画像を載せます。まだ幼株です。近い範囲で2箇所生育していました。
胞子のう群はまだつけていません。 林道脇の岩壁で
サジラン(上左、上右)



④乾燥気味の岩壁・石垣で
シノブ、ヒメノキシノブ、コウヤコケシノブ、カタヒバ、ビロウドシダ、ミヤマウラジロ。


ヒメノキシノブ
明るい岩場でヒメノキシノブが見られました。
ヒメノキシノブ、根茎は長くはう。 ヒメノキシノブ、胞子のう群は葉身の先端付近につく。
ヒメノキシノブ(上左)
ヒメノキシノブ、胞子のう群(上右)



ミヤマウラジロ
上部がやや樹冠で覆われた林道脇の乾燥気味の崖で、数株が近くにまとまって生育していました。葉柄は細くエンジ色で光沢がある。この時期に展開しいる葉には胞子のう群を付けないようです。葉の裏側の白さには株によって差がありますが、独特の白い粉状のものがついていました。
葉の質は薄く柔らかな草質。 新芽の葉柄には白色膜質の鱗片がつく。その後淡褐色になる。
ミヤマウラジロ(上左)
ミヤマウラジロ、新芽(上右)
ミヤマウラジロ、葉の裏側(下左)
ミヤマウラジロ、葉の裏側の白い粉状のもの(下右)
葉の裏には白い粉状のものが密生する。 白い粉状のものは羽軸上にもつく。 



⑤谷沿いのウエットな林床で
また林床や山道沿いの土壌面には地上性のシダのたくさん見られました。
シケシダの仲間、シケチシダの仲間、キヨタキシダ、ヌリワラビ、ヤワラシダ、ハリガネワラビ、イノデ、ツヤナシイノデ、イワシロイノデ、サイゴクイノデ、カタイノデ、イノデモドキ、ネッコイノデ。
セイタカシケシダ
スギ林内、上部を樹冠で覆われた山道沿いで見られました。
葉の表裏には微毛があり、葉の色はやや青緑色がかる。 中軸・羽軸・葉脈上および胞膜上に微毛がある。



ハクモウイノデ
ウエットな渓谷沿いで見られました。葉は2形性を示し、葉の質が厚く硬い胞子葉を立ち上げていました。
胞子葉は立ち上がる。 葉柄には白色で上部が褐色になる鱗片と白色の毛がつく。
ハクモウイノデ(上左)
ハクモウイノデ、葉柄(上右)
ハクモウイノデ、胞子葉(下左)
ハクモウイノデ、胞子のう群(下右)
胞子葉は硬くて厚い。 胞膜の辺縁は胞子のう群を包み込む。



ツヤナシイノデとイワシロイノデを比較して紹介します
今回はツヤナシイノデとイワシロイノデ両種を観察することができましたので紹介します。また、同行の方が赤城山で採取したイワシロイノデの新鮮な標本で持参していただき観察することができました。赤城山のイワシロイノデは中軸の鱗片は披針形でした。
観察された個体の葉の大きさは40〜60cm、葉の表面には艶がない。 観察された個体の葉の大きさは50〜85cm、葉の表面には艶がない。
ツヤナシイノデ(上左)
イワシロイノデ(上右)



ツヤナシイノデとイワシロイノデの葉柄基部の鱗片のようす
細かい鱗片の中に大きな丸い鱗片が混ざる。 細かい鱗片の中に大きな卵状披針形の鱗片が混ざる。
ツヤナシイノデ(上左)
イワシロイノデ(上右)



ツヤナシイノデとイワシロイノデの中軸の鱗片のようす
ツヤナシイノデ、中軸の鱗片は上を向いてやや軸に貼り付くようにしてつくことが多い。 ツヤナシイノデ、中軸の鱗片は広卵形〜卵形。
ツヤナシイノデ、中軸の鱗片(上左、上右)
イワシロイノデ、中軸の鱗片(下左、下右)
イワシロイノデ、中軸の鱗片は長卵形〜披針形。 中軸鱗片は中軸に対して上を向いてつく以外に、横向きに開出したり、下向きにつくこともある。



毛深いオオヒメワラビ
※以前の観察会の案内でオオヒメワラビモドが見つかったと記述をしてしまいましたが、毛深いオオヒメワラビであったことを、ここに訂正させていただきます。
以前の観察会の案内でオオヒメワラビモドが見つかったような記述をしてしまいましたが、詳しく調べてみると、①下部羽片を除いて小羽片の先端は鈍頭、②葉の質はやや厚く葉の表面で葉脈に沿って凹みが入り、③中軸・羽軸に黒褐色狭披針形の鱗片が密生するオオヒメワラビでした。岩壁沿いなど痩せ地に生育する個体は2回羽状に分かれ、一見オオヒメワラビモドキによく似ていました。
岩壁沿い、葉身の幅は15~18cm。 イワトラノオとともに生育。



生長のよい個体では3回羽状浅~中裂に分かれ、小羽片は中軸にできる翼でつながる。
生長のよい個体では、葉身の幅は35cm程度になる。 生長のよい個体では、羽軸に沿って翼ができる。



中軸・羽軸の背軸側(裏側)には黒褐色披針形の鱗片がまばらについています。
中軸には黒褐色披針形の鱗片がつく。 中軸には黒褐色披針形の鱗片がつく。



中軸・羽軸の向軸側(表側)には濃褐色狭披針形の鱗片を密につけます。
中軸表面には黒褐色狭披針形の鱗片が密につく。 中軸・羽軸表面の黒褐色狭披針形の鱗片。 



太い葉柄にはほとんど鱗片がついていませんでした。早落性であると思われます。細い葉柄には黒褐色~濃褐色の鱗片が葉柄に張り付くように付いている株も見られました。
太い葉柄にはほとんど鱗片は残っていない。 細い葉柄の基部には黒褐色の鱗片が見られる。 早落性の鱗片が葉柄に残ることもある。 濃褐色の鱗片も見られる。
※丹沢で観察されているオオヒメワラビモドキ(2010,08,04丹沢水の木)オオヒメワラビモドキと比較すると、オオヒメワラビモドキは、葉柄に黒褐色の鱗片を葉柄に対し直角に開出するように密についています。



葉の表面  葉脈に沿って凹む。
葉の表面には艶がなく、やや厚い草質、葉脈に沿って凹む。 小羽軸上には白い微毛が生える。



胞子のう群は中肋と辺縁の中間~中肋寄りについていました。
2回羽状に分かれる個体では羽軸に沿って胞子のう群が並ぶ。 大きい個体では小羽軸に沿って胞子のう群が並ぶ。



毛の少ない一般的なオオヒメワラビ
毛深いオオヒメワラビと比較するために、白丸渓谷沿いで見られた毛の少ないオオヒメワラビを載せます。
葉の大きさは1m近くある。羽片と羽片の間隔は広い。 葉の大きさは50cmほどであるが羽軸には翼が見られる。
オオヒメワラビ、大きな株(上左)
オオヒメワラビ、小さな株(上右)



毛の少ない一般的なオオヒメワラビの葉柄基部には鱗片が残るが葉柄・中軸にはほとんど鱗片はついていない。
葉柄基部には褐色膜質の鱗片が張り付くようにつく。 葉柄にはほとんど鱗片はつかない。
オオヒメワラビ、葉柄下部(上左)
オオヒメワラビ、葉柄(上右)
オオヒメワラビ、中軸(下)
中軸や葉柄上部裏側ではほとんど鱗片がつかないか、わずかにつく。 



毛の少ない一般的なオオヒメワラビの中軸や羽軸の向軸側(表側)にも微毛が生える。
中軸や羽軸向軸側には微毛がつく。 小羽軸や裂片の中肋にも微毛がつく。 
オオヒメワラビ、中軸向軸側には白色やわずかに褐色を帯びた微毛が見られる。(上左)
オオヒメワラビ、羽軸・小羽軸は向軸側で盛り上がり微毛をつける。(上右)



葉は鮮緑色、柔かい草質、葉の表面では葉脈に沿って凹まない。 
葉の表面は光沢がなく、葉の質は柔らかい草質。葉脈に沿って凹まない。
オオヒメワラビ、小羽片の表面。(上)



⑥沢から離れ標高を上げた山道沿いで
山の中腹部ではシシガシラ、コバノイシカグマ、ミヤマイタチシダ(ミヤマイタチシダはある程度標高が上がると沢沿いにも生育していました)などが見られました。
シシガシラ、コバノイシカグマ、ミヤマイタチシダ、ナガバノイタチシダ。


コバノイシカグマ
渓谷からは標高(450m付近)を上げたところ、傾斜のきついスギ林で谷側が開けた山道沿いの土手にシシガシラやミヤマイタチシダなどとともに生育していました。
コバノイシカグマ コバノイシカグマ、葉柄
コバノイシカグマ(上左)
コバノイシカグマ、葉柄(上右)
コバノイシカグマ、胞子のう群(下左)
コバノイシカグマ、胞膜(下右)
コバノイシカグマ、胞子のう群 コバノイシカグマ、胞膜は無毛。



ナガバノイタチシダ
昨年の冬(2012年12月観察会)越沢(標高400m付近)でナガバノイタチシダを初めて観察しましたが、今回も新しい葉を展開していました。ただ胞子のう群は前回同様確認できませんでした。また、今回は近くでもう1株生育を確認することができました。生育環境は越沢の渓谷より少し上がった傾斜のややきついスギ林内山道沿い。
※付近にはミヤマイタチシダも生育しているので両種の雑種が見つかる可能性もあるのではないかと思います。



⑦上流の渓谷沿いで
ナンタイシダ
今回は時間がなくて足を伸ばすことはできませんでしたが、海沢上流部標高600〜700mから上流での滝や沢沿いの岩壁ではナンタイシダが生育しています。



おしまいに
これまで何回か御岳山周辺を歩きましたが、どのコースも、たくさんのシダが観察できるすばらしいポイントだと思います。まだ、山の上部から山頂周辺にかけてはまだ歩いていませんが、また機会を見つけて歩いてみたいと思っています。



今回観察されたシダ
○・イワヒバ・カタヒバ・クラマゴケ
○・スギナ・トクサ
○・ナツノハナワラビ・ナガホノナツノハナワラ
○・ゼンマイ
○・ウチワゴケ・コウヤコケシノブ・ホソバコケシノブ
○・イヌシダ・フモトシダ・オウレンシダ・コバノイシカグマ
○・ワラビ
○・シノブ
○・ハコネシダ・クジャクシダ
○・タチシノブ
○・イワガネソウ・イワガネゼンマイ・チチブイワガネ・ウラゲイワガネ
○・ミヤマウラジロ
○・イノモトソウ・オオバイノモトソウ・セフリイノモトソウ
○・コバノヒノキシダ・トキワトラノオ・アイトキワトラノオ・トラノオシダ・イワトラノオ・トキワシダ、クモノスシダ 
○・シシガシラ
○・ヤブソテツ・テリハヤブソテツ・ヤマヤブソテツ・ヒラオヤブソテツ・ホソバヤマヤブソテツ・ナガバヤブソテツ
○・ジュウモンジシダ・ツルデンダ・イノデ・イノデモドキ・ネッコイノデ・サイゴクイノデ・カタイノデ・ツヤナシイノデ・イワシロイノデ・ヒメカナワラビ
○・ハカタシダ・リョウメンシダ、・ナンゴクナライシダ
○・オシダ・イワヘゴ・オクマワラビ・クマワラビ・アイノコクマワラビ
・ナガバノイタチシダ・ミヤマイタチシダ
・ヤマイタチシダ・イワイタチシダ・イヌイワイタチシダ・リョウトウイタチシダ・ミサキカグマ
・ベニシダ・マルバベニシダ・サイゴクベニシダ・オオベニシダ
・キヨスミヒメワラビ
○・ヒメワラビ・ミゾシダ・ゲジゲジシダ・ホシダ・ハシゴシダ・ヤワラシダ・ハリガネワラビ・イワハリガネワラビ・ヒメシダ
○・イワデンダ・フクロシダ
○・イヌワラビ・ヤマイヌワラビ・ヘビノネコザ
○・ホソバシケシダ・シケシダ・ハクモウイノデ・セイタカシケシダ・オオヒメワラビ・オオヒメワラビモドキに似たシダ
○・クサソテツ
○・ヌリワラビ・キヨタキシダ 
○・シケチシダ・タカオシケチシダ・ハコネシケチシダ 
○・ノキシノブ・ヒメノキシノブ・マメヅタ・ミツデウラボシ・ビロウドシダ・サジラン

○・シシラン
○・キンモウワラビ
○・ウスヒメワラビ


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