Top / 観察会レポート / 平成28年10月10日(月)鎌倉 二階堂-十二所周辺


付近にナチシケシダが生育していたのでナチシケシダの配偶体(前葉体)と思われる。大きさは3~5㎜。鎌倉市十二所

鎌倉市二階堂および十二所周辺を歩きました。住宅のある低地から急に山地になる地形。渓谷の周辺はスギなどの植林の森で渓谷の両側は浸食で泥・砂岩質の岩壁が形成されている。山の中~上部は薄い土壌が堆積し、尾根部は広葉樹の森。谷筋の岩壁にはところどころで"やぐら"が見られた。

コスギラン属イワヒバ属の仲間

二階堂では葉の幅が5㎜近くある葉の幅の広いtypeのトウゲシバが1株確認された。葉の幅の広さに関しては連続しているが明らかに広いと思われる個体は他には湯河原~奥湯河原で確認されている。
葉の幅の広いtypeのトウゲシバ。鎌倉市 二階堂 葉の幅の広いtypeのトウゲシバ。鎌倉市 二階堂
葉の幅の広いtypeのトウゲシバ(上左、上右)



いろいろなハイホラゴケの仲間

泥砂岩の切り立ったあるいはオーバーハングした岩壁に群生。葉の大きさは5~15㎝くらいまでいろいろなtypeの個体群が見られた。ここでは葉の形や大きさに注目して大きく3つのtypeに分けてみた。外観や胞子による分類に関してアドバイスいただければありがたいです。

小さく(4~7㎝)、葉は丸みを帯びた三角形の葉type
葉は4~7㎝、葉の形は丸みを帯び楕円形で先端は長く伸びない。葉柄は非常に短く長さは葉身の1/5~1/10。小羽片は長く伸びずコップ状の包膜は小羽片の外まで出る。渓谷そばの転石(1.0×1.0×0.5m)の側面だけでなく上面にも岩を覆うように生育。生育地点のわずか2m程度離れた岩の側面には披針形の個体群が見られたが別種と思われる。
小形で三角形の葉のハイホラゴケの仲間。鎌倉市 十二所 大形のハイホラゴケの仲間との比較。鎌倉市 十二所 
小形で三角形の葉のハイホラゴケの仲間(上左)
大形のハイホラゴケの仲間との比較(上右)

小形で三角形の葉のハイホラゴケの仲間。鎌倉市 十二所 小形で三角形の葉のハイホラゴケの仲間。鎌倉市 十二所
小形で三角形の葉のハイホラゴケの仲間(上左、上右)

小形で三角形の葉のハイホラゴケの仲間。鎌倉市 十二所 小形で丸い葉のハイホラゴケの仲間。鎌倉市 十二所
小形で三角形の葉のハイホラゴケの仲間(上左、上右)



大きさは中くらい(7~12㎝)。葉の形は披針形type
葉は7~12㎝、葉の披針形。葉柄の長さは葉身の1/3~1/4。渓谷沿いの切り立った岩壁~オーバーハングした(えぐれた)岩壁に群生。
小羽片が長く伸びコップ状の包膜が葉の中に隠れるものと小羽片が短く包膜が表面に現れるものが見られる。
中形で葉は披針形のハイホラゴケの仲間。乾燥したオーバーハングの岩壁に群生。鎌倉市 十二所  
乾燥したオーバーハングの岩壁に群生する中形で葉は披針形のハイホラゴケの仲間

中型・披針形typeで胞子のう群は羽片の下~中部につく個体。鎌倉市 十二所 中型・披針形typeで胞子のう群は羽片全体につく個体。鎌倉市 二階堂
中型のハイホラゴケと大形のハイホラゴケの仲間との比較(上左、上右)

中型・披針形typeで胞子のう群は羽片の下~中部につく個体。鎌倉市 十二所 中型・披針形typeで胞子のう群は羽片全体につく個体。鎌倉市 二階堂
中型のハイホラゴケの仲間(上左、上右)

中型・披針形typeで胞子のう群は羽片の下~中部につく個体。鎌倉市 十二所 中型・披針形typeで胞子のう群は羽片全体につく個体。鎌倉市 二階堂
中型のハイホラゴケの仲間(上左、上右)

中型・披針形typeで胞子のう群は羽片の下~中部につく個体。鎌倉市 十二所 中型・披針形typeで胞子のう群は羽片全体につく個体。鎌倉市 二階堂 
中型のハイホラゴケの仲間、胞子のう群(上左、上右) 

中型・披針形typeで胞子のう群は羽片の下~中部につく個体の包膜。鎌倉市 十二所 中型・披針形typeで胞子のう群は羽片全体につく個体の包膜。鎌倉市 二階堂 
中型のハイホラゴケの仲間、包膜(上左、上右) 

中型・披針形typeで胞子のう群は羽片の下~中部につく個体の胞子数。鎌倉市 十二所 中型・披針形typeで胞子のう群は羽片の下~中部につく個体の胞子数。鎌倉市 十二所 中型・披針形typeで胞子のう群は羽片の下~中部につく個体の胞子数。鎌倉市 十二所 中型・披針形typeで胞子のう群は羽片の下~中部につく個体の胞子数。鎌倉市 十二所 
中型のハイホラゴケの仲間、胞子数(上左左、上左、上右、上右右)

中型・披針形typeで胞子のう群は羽片全体につく個体の胞子。鎌倉市 二階堂 中型・披針形typeで胞子のう群は羽片全体につく個体の胞子(表面)。鎌倉市 二階堂 中型・披針形typeで胞子のう群は羽片全体につく個体の胞子(側面)。鎌倉市 二階堂
中型のハイホラゴケの仲間、胞子(上左、上中、上右)



葉は大きい(12~20㎝)。葉の形は長楕円状披針形のtype
今回観察された個体の葉の大きさは12~15㎝。葉は長楕円形。葉柄の長さは葉身の1/2~1/3。渓谷沿いの岩壁で生育を確認。
鎌倉十二所朝比奈切通付近 や逗子森戸川源流 では20㎝程度の大きなハイホラゴケが確認されている。

葉は大きい(12~15㎝)。葉の形は長楕円状披針形のハイホラゴケの仲間。鎌倉市 二階堂 葉は大きい(12~15㎝)。葉の形は長楕円状披針形のハイホラゴケの仲間。鎌倉市 二階堂 
葉は大きい(12~15㎝)。葉の形は長楕円状披針形のハイホラゴケの仲間(上左、上右)

葉は大きい(12~20㎝)。葉の形は長楕円状披針形のハイホラゴケの仲間、羽片。鎌倉市 二階堂 葉は大きい(12~20㎝)。葉の形は長楕円状披針形のハイホラゴケの仲間、根茎。鎌倉市 二階堂  
葉は大きい(12~15㎝)。葉の形は長楕円状披針形のハイホラゴケの仲間、羽片
葉は大きい(12~15㎝)。葉の形は長楕円状披針形のハイホラゴケの仲間、根茎

葉は大きい(12~20㎝)。葉の形は長楕円状披針形のハイホラゴケの仲間、包膜。鎌倉市 二階堂 葉は大きい(12~20㎝)。葉の形は長楕円状披針形のハイホラゴケの仲間、包膜。鎌倉市 二階堂 
葉は大きい(12~20㎝)。葉の形は長楕円状披針形のハイホラゴケの仲間、包膜(上左、上右)




ホウライシダ属の仲間

ホウライシダやハコネシダが見られた。ホウライシダは民家の周辺から山地林縁の岩壁まで広く見られる。ハコネシダは1株確認。上部を樹冠に覆われたウエットな岩壁に生育。
ハコネシダ。鎌倉市 十二所
ハコネシダ



イワガネゼンマイ属の仲間

イワガネゼンマイ、ウラゲイワガネ、イワガネソウ、不定形の斑が入ったイワガネソウ、羽片先端が円頭のイワガネソウなどが見られました。

羽片先端が円頭のイワガネソウ

3×3mの範囲に10株程度生育。2地点
羽片先端が円頭のイワガネソウ。鎌倉市 十二所 羽片先端が円頭のイワガネソウ。付近には先端は尖ったものと円頭ものが混ざる個体も見られた。鎌倉市 十二所
羽片先端が円頭のイワガネソウ

羽片先端が円頭のイワガネソウ。付近には先端は尖ったものと円頭ものが混ざる個体も見られた。鎌倉市 十二所
羽片先端の葉脈




イノモトソウ属の仲間

川沿いのいしがきではイノモトソウ、川沿いや林内の斜面ではオオバノイノモトソウ、切り立った崖ではマツザカシダが見られました。



メシダ属の仲間

イヌワラビ、ヒロハイヌワラビが見られました。ヒロハイヌワラビは谷沿いですが渓谷の少し上の林床に1株生育していました。
葉を叢生させるヒロハイヌワラビ。鎌倉市 十二所 ヒロハイヌワラビ、葉は白っぽい緑色、葉の質は厚く、小羽片はあまり切れ込まない。鎌倉市 十二所
ヒロハイヌワラビ
ヒロハイヌワラビ、羽片

ヒロハイヌワラビ、胞子のう群は線形、羽軸の裏側には微毛がある。鎌倉市 十二所
ヒロハイヌワラビ、羽軸



ノコギリシダ属の仲間

渓谷沿いの川縁でときどき見られました。場所によっては日陰の切り立った岩壁面一面に群生しているところも見られました。




オオシケシダ属の仲間

 シケシダ、セイタカシケシダ、ナチシケシダ、タマシケシダ、ムサシシケシダ、ナチフモトシケシダあるいはナチホソバシケシダと推定されるシケシダの仲間が見られました。

ナチシケシダ
天園ハイキングコース瑞泉寺東方、樹林内、泥砂岩質の岩がゴロゴロした階段状のところ、シケシダにくらべると全体に毛が多く光沢は乏しい。葉の質は柔らかいが厚みがある。鎌倉・三浦半島などではよく見られる。胞子の形はすべて整っており50~60以上確認、有性生殖種。雑種をつくりやすいので観察には注意が必要。
岩やその周りに生育するナチシケシダ。鎌倉市 十二所 ナチシケシダ、中軸や葉の表裏の葉脈上には毛が生える。鎌倉市 十二所
ナチシケシダ(上左)
ナチシケシダ、葉身裏側(上右)

ナチシケシダ、包膜の辺縁は巻かずに広がる。鎌倉市 十二所 ナチシケシダ、包膜の辺縁は巻かずに広がる。鎌倉市 十二所 
ナチシケシダ、胞子のう群(上左、上右)

ナチシケシダ、包膜の辺縁は和紙を裂いたようにほつれる。鎌倉市 十二所 ナチシケシダ、包膜の辺縁は和紙を裂いたようにほつれる。鎌倉市 十二所(上左、上右)
ナチシケシダ、包膜

ナチシケシダ、胞子は正常、胞子数は50以上確認、有性生殖種。鎌倉市 十二所 ナチシケシダ、胞子は正常、胞子数は50以上確認、有性生殖種。左の画像と同じ標本を生物顕微鏡で撮影。鎌倉市 十二所 ナチシケシダ、胞子。中央の画像の一部拡大。鎌倉市 十二所
ナチシケシダ、胞子数(上左、上中、上右)

ナチシケシダ、胞子は正常、胞子数は60以上確認、有性生殖種。鎌倉市 十二所 ナチシケシダ、左の画像と同じ標本を生物顕微鏡で撮影。鎌倉市 十二所 
ナチシケシダ、胞子数(上左、上右)

ナチシケシダ、胞子表面。鎌倉市 十二所 ナチシケシダ、胞子側面。鎌倉市 十二所 
ナチシケシダ、胞子表面(上左)
ナチシケシダ、胞子側面(上右)

ナチシケシダ、胞子表面。鎌倉市 十二所 ナチシケシダ、胞子側面。鎌倉市 十二所 
ナチシケシダ、胞子表面(上左)
ナチシケシダ、胞子側面(上右)





ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)
天園ハイキングコース瑞泉寺東方、樹林内、泥砂岩の崖付近に生育。付近の岩壁には”やぐら”がある。現地では、細身のナチシケシダと思い採取したが、胞子を観察すると雑種であることが確認された。生態写真無し。葉の大きさは25~30㎝。
特徴について、①ナチシケシダに似て全体に毛が多く光沢は乏しい。葉の質は柔らかいが厚みがある。包膜の辺縁は鋸歯は中間的。②ホソバシケシダに似て葉身は細身で最下羽片は小さい。胞子表面の突起の形状がホソバシケシダに似る。
③ナチフモトシケシダ(ナチシケシダ×フモトシケシダ)の可能性も考えられたが以下の点から異なると判断した。①最下羽片が小さい。②胞子表面の突起の形状(大きさ・形)はフモトシケシダよりもホソバシケシダに似る。
いくつかの胞子のうの観察からわかったことは、胞子の大きさがバラバラで形もいびつな胞子がまざる胞子のうが多く雑種と判断した。中には形が整って見え、数(64)が正常な胞子のうもいくつか見られたが、拡大して胞子の形状を観察してみる必要がある。

ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)”やぐら”などの岩壁の周辺に生育。鎌倉市 十二所 ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)最下羽片は短縮する。鎌倉市 十二所
ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)(上左)
ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)葉身下部(上右)

ナチホソバシケシダ、中軸や葉の表裏の葉脈上には毛が生える。鎌倉市 十二所 ナチホソバシケシダ、羽片裏側。鎌倉市 十二所
ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)、葉身裏側(上左)
ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)、羽片裏側(上右)

ナチホソバシケシダ、包膜は巻きこまず広がり辺縁には鋸歯がある。鎌倉市 十二所 ナチホソバシケシダ、包膜は巻きこまず広がり辺縁には鋸歯がある。鎌倉市 十二所
ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)、包膜(上左、上右)



胞子のう標本1
ナチホソバシケシダ、胞子数は64.胞子の形は整って見える。鎌倉市 十二所 ナチホソバシケシダ、左の画像と同じ標本を生物顕微鏡で撮影。鎌倉市 十二所
ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)、正常に見える胞子(上左、上右)

ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)胞子表面。鎌倉市 十二所 ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)胞子側面。鎌倉市 十二所 
ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)、胞子表面(上左)
ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)、胞子側面(上右)

ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)胞子表面。鎌倉市 十二所 ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)胞子側面。鎌倉市 十二所 
ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)、胞子表面(上左)
ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)、胞子側面(上右)



胞子のう標本2
ナチホソバシケシダ、胞子の大きさが不揃い。鎌倉市 十二所 ナチホソバシケシダ、胞子の大きさが不揃い。形もいびつである。鎌倉市 十二所
ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)、雑種の特徴を示す胞子(上左、上右)



胞子のう標本3
ナチホソバシケシダ、胞子の大きさが不揃い。鎌倉市 十二所 ナチホソバシケシダ、胞子の大きさが不揃い。鎌倉市 十二所 ナチホソバシケシダ、胞子の大きさが不揃いで形もいびつ。鎌倉市 十二所
ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)、雑種の特徴を示す胞子(上左、上中、上右)

ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)、胞子表面。鎌倉市 十二所 ナチホソバシケシダ、ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)、胞子側面。鎌倉市 十二所
ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)、胞子表面(上左)
ナチホソバシケシダ(ナチシケシダ×ホソバシケシダ)、胞子側面(上右)

せっかくなので、ナチシケシダの雑種と思われるものを紹介します。ナチシケシダはほかのシケシダの仲間と雑種をつくりやすいシダ゙です。フィールドでナチシケシダらしきものを見つけた時にはよくお調べください。

  1. サツマシケシダ(ナチシケシダ×シケシダ)
  2. ナチフモトシケシダ(ナチシケシダ×フモトシケシダ) ?
  3. セイタカナチシケシダ(ナチシケシダ×セイタカシケシダ) ?
  4. ノコギリヘラシダ(ナチシケシダ×ヘラシダ) ?
  5. コシケシダ(4倍体ナチシケシダ)雑種ではありません。 ?
  6. コサツマシケシダ(4倍体ナチシケシダ×シケシダ) ?





ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)
林の中ではなく林縁。背の高い草本類と共に生育。セイタカシケシダは一般に林内林床に生育するがムサシシケシダはどうもこのようなところを好むようである。2m×1mの範囲に群生。2地点で確認。葉柄・葉身は有毛でセイタカシケシダに似るが葉の色はセイタカシケシダが白味を帯びた暗い青緑色なのに対してムサシシケシダは白味を帯びた黄緑色~明るい青緑色。包膜は有毛、若い包膜は辺縁に鋸歯はあるが巻き込み鋸歯は見えず、胞子が成熟した個体では包膜の辺縁が開き鋸歯が見える。現地ではナチシケシダも見られるのでセイタカナチシケシダの可能性も疑ったがセイタカナチシケシダ ?は若い包膜の時から辺縁は巻かずに広がり辺縁の鋸歯が目立つので区別は容易。

ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)鎌倉市 十二所 ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)鎌倉市 十二所
ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)(上左、上右)

ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)鎌倉市十二所 ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)鎌倉市 十二所
ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)、羽片(上左、上右)

ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)、胞子のう群。鎌倉市十二所 ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)、胞子のう群。鎌倉市十二所 
ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)、胞子のう群(上左、上右)

ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)、包膜。鎌倉市十二所 ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)、包膜。鎌倉市十二所
ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)、若い包膜(上左、上右)

ムサシシケシダ、包膜の辺縁には鋸歯があるが反り返り確認しにくい。鎌倉市十二所 ムサシシケシダ、包膜の辺縁には鋸歯があるが反り返り確認しにくい。鎌倉市十二所
ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)、開いた包膜(上左、上右)

ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)、胞子の大きさは不揃い。鎌倉市十二所 ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)、胞子の大きさは不揃い。鎌倉市十二所 ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)、胞子の大きさは不揃い。鎌倉市十二所
ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)胞子(上左、上中、上右)

ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)、大きさが不揃いでいびつな胞子が混ざる。鎌倉市十二所 ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)、大きさが不揃いでいびつな胞子が混ざる。鎌倉市十二所
ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)胞子(上左、上右)





タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)
現地では、シケシダとして通過しまうところでしたが同行の方から胞子を見てはどうかとのお話があり、調べると不揃いであることが分かりました。一見シケシダに似るが樹林下に生育。天園休憩所南側植林地尾根付近の山道沿い。タマシケシダは葉の幅など変化が多いがシケシダにくらべると、①林内に生育、②最下羽片はやや大きく③包膜の辺縁は巻き込んでいるが辺縁には鋸歯があり④包膜上には突起のようなものが見られる。

いくつかの胞子のうを観察すると、明らかに大きさにばらつきがありいびつな胞子が混ざる場合もあるが、拡大して観察しないと一見正常そうに見える胞子のうもある。拡大画像では胞子の大きさにばらつきがあることが分かる。
林内に生育するタマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)。鎌倉市 十二所 タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)最下羽片は最大となる。鎌倉市 十二所
タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)

タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)の中軸や羽片はシケシダに似る。鎌倉市 十二所 タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)の葉の艶はシケシダに似るがやや艶が乏しい。鎌倉市 十二所
タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)の中軸や羽片(上左、上右)

タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)包膜は巻き込むが、辺縁には鋸歯は確認できる。鎌倉市十二所 タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)包膜の辺縁は巻き込み、包膜上には突起が確認できる。鎌倉市十二所 タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)包膜の辺縁は巻き込み、包膜上には突起が確認できる。鎌倉市十二所  
タマシケシダの包膜(上左、上中、上右)

タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)胞子の大きさは不揃い。鎌倉市十二所 タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)胞子の大きさは不揃い。鎌倉市十二所 タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)胞子の大きさは不揃い。鎌倉市十二所  
胞子が明らかに不揃いに見えるタマシケシダの胞子(上左、上中、上右)

タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)胞子の大きさは一見あまり不揃いに見えない。鎌倉市十二所 タマシケシダ、胞子の大きさは一見あまり不揃いに見えない。鎌倉市十二所  
胞子があまり不揃いに見えないタマシケシダの胞子(上左、上右)

タマシケシダ、一見正常そうに見える胞子も拡大すると大きさや形に違いがあることが分かる。鎌倉市十二所  
胞子があまり不揃いに見えないタマシケシダの胞子:拡大画像




イノデ属の仲間

標高の低い渓谷ではアスカイノデ、イノデ、ミウライノデ、オオタニイノデ、ドウリョウイノデなどが見られました。そのほかオリヅルシダ、ヒメカナワラビ、ツルデンダも見られました。
ヒメカナワラビ。鎌倉市十二所 ツルデンダ。鎌倉市十二所
ヒメカナワラビ(上左)
ツルデンダ(上右)

オリヅルシダ、渓谷沿いの岩壁でやや普通に見られる。鎌倉市 二階堂
オリヅルシダ



ヤブソテツ属の仲間

ヤマヤブソテツの仲間(ツヤナシヤマヤブソテツ・ホソバヤマヤブソテツ・テリハヤマヤブソテツ)やテリハヤブソテツが見られました。
辺縁に微細な鋸歯が目立つツヤナシヤマヤブソテツ。鎌倉市十二所 辺縁に微細な鋸歯が目立つツヤナシヤマヤブソテツ。鎌倉市 十二所
辺縁に微細な鋸歯が目立つツヤナシヤマヤブソテツ(上左、上右)




オシダ属の仲間

ベニシダ、トウゴクシダ(最下羽片下側小羽片が大きく発達するtype)、キノクニベニシダ、オオイタチシダ(アオニオオイタチシダtype、ツヤナシオオイタチシダtype、アツバオオイタチシダtype)、ベニオオイタチシダ、ヤマイタチシダなどが見られました。




そのほかのシダの仲間

カニクサ、ミゾシダ、タチシノブ、リョウメンシダなどが見られました。




花・キノコ・コケなど

スギ林植林地内、渓谷の広葉樹と思われる太い倒木上に群生するヒラタケ。鎌倉市 二階堂 スギ林植林地内、渓谷の広葉樹と思われる太い倒木上に群生するヒラタケ。鎌倉市 二階堂 スギ林植林地内、渓谷の広葉樹と思われる太い倒木上に群生するヒラタケ。鎌倉市 二階堂
倒木上に群生するヒラタケ(上左、上中、上右)

スギ林植林地内、渓谷沿い。背の高い草本や灌木と共に生育するイヌショウマ。鎌倉市 二階堂 林縁に生育するシロヨメナ。鎌倉市 十二所
イヌショウマ(上左)
シロヨメナ(上右)

切株上に生育するヒメシノブゴケ。鎌倉市 十二所
ヒメシノブゴケ(上左)