大きなハクモクレンが満開でした。2018年3月25日 板屋窪

板屋窪を流れる川沿いに歩きました。当日は天気もよく暖かな観察日和でした。川の両岸は護岸工事がなされているところが多かったですが、いろいろなシダが見られました。川の周辺にはやや平坦な森も広がっていました。

1.オオハナワラビの仲間
林縁や神社の境内でオオハナワラビの仲間を観察しました。オオハナワラビ。シチトウハナワラビ、葉が波打つオオハナワラビの仲間などが見られました。葉が波打つオオハナワラビの仲間については以前同じ南足柄市大雄山最乗寺でも観察しているので一緒に掲載します。 

オオハナワラビ

特徴:栄養葉はやや上向きの葉を展開することがある。葉の表面は平面的。葉の色は濃い緑色。小羽片の辺縁には明確な鋸歯がある。

オオハナワラビ。2018年3月25日 板屋窪
オオハナワラビ

オオハナワラビ、小羽片辺縁の鋸歯。2018年3月25日 板屋窪 オオハナワラビ、小羽片辺縁の鋸歯。2018年3月25日 板屋窪
(1),(2)オオハナワラビ、小羽片辺縁の鋸歯



シチトウハナワラビ

オオハナワラビにくらべ裂片辺縁の鋸歯は鋭くない。
シチトウハナワラビ。2018年3月25日 板屋窪
シチトウハナワラビ

シチトウハナワラビ、裂片の鋸歯は鋭くない。2018年3月25日 板屋窪 シチトウハナワラビ、裂片の鋸歯は鋭くない。2018年3月25日 板屋窪
(1),(2)シチトウハナワラビ、裂片

標本2
シチトウハナワラビ。2018年3月25日 板屋窪
シチトウハナワラビ



葉が波打つオオハナワラビの仲間

特徴:オオハナワラビにくらべると以下の点が異なる。①葉の質は柔らかく、②裂片の辺縁は表面は波打つ。②葉の色は明るい緑色。羽片・小羽片は丸っこい
葉が波打つオオハナワラビの仲間。2018年3月25日 板屋窪
葉が波打つオオハナワラビの仲間

葉が波打つオオハナワラビの仲間、小羽片は長さの割に幅が広く丸っこく見える。2018年3月25日 板屋窪 葉が波打つオオハナワラビの仲間、小羽片は長さの割に幅が広く丸っこく見える。2018年3月25日 板屋窪
(1),(2)葉が波打つオオハナワラビの仲間

葉が波打つオオハナワラビの仲間、小羽片の辺縁は波打つ。2018年3月25日 板屋窪 葉が波打つオオハナワラビの仲間、小羽片の辺縁は波打つ。2018年3月25日 板屋窪
(1),(2)葉が波打つオオハナワラビの仲間、小羽片の辺縁

標本2
今回観察した「葉が波打つオオハナワラビの仲間」は以前、大雄山最乗寺(今回歩いた場所の北側)で撮影しているので紹介します。
葉が波打つオオハナワラビの仲間。2015年11月7日 大雄山
葉が波打つオオハナワラビの仲間

葉が波打つオオハナワラビの仲間。2015年11月7日 大雄山 葉が波打つオオハナワラビの仲間。2015年11月7日 大雄山
(1),(2)葉が波打つオオハナワラビの仲間

葉が波打つオオハナワラビの仲間、共通柄。2015年11月7日 大雄山 葉が波打つオオハナワラビの仲間、共通柄。2015年11月7日 大雄山
(1),(2)葉が波打つオオハナワラビの仲間、共通柄

葉が波打つオオハナワラビの仲間、中軸。2015年11月7日 大雄山 葉が波打つオオハナワラビの仲間、上部の羽片。2015年11月7日 大雄山
(1)葉が波打つオオハナワラビの仲間、中軸
(2)葉が波打つオオハナワラビの仲間、上部の羽片

葉が波打つオオハナワラビの仲間、小羽片の辺縁は波打つ。2015年11月7日 大雄山 葉が波打つオオハナワラビの仲間、小羽片の辺縁は波打つ。2015年11月7日 大雄山
(1),(2)葉が波打つオオハナワラビの仲間、小羽片の辺縁

葉が波打つオオハナワラビの仲間、胞子葉。2015年11月7日 大雄山 葉が波打つオオハナワラビの仲間、胞子葉。2015年11月7日 大雄山
(1),(2)葉が波打つオオハナワラビの仲間、胞子葉






2.チャセンシダの仲間
チャセンシダ、トラノオシダ、コバノヒノキシダなどが見られました。コバノヒノキシダの生育場所の中にトキワトラノオに似たシダも見られましたが、アイトキワトラノオの可能性もあります。

チャセンシダ

陽当たりのよい川沿で同行の方がチャセンシダの大きな群生を発見。
※貴重なシダなので出会ったときには見るだけで。

チャセンシダ。2018年3月25日 板屋窪
チャセンシダ

群生するチャセンシダ。2018年3月25日 板屋窪 群生するチャセンシダ。2018年3月25日 板屋窪
(1),(2)群生するチャセンシダ

チャセンシダ、葉身。2018年3月25日 板屋窪 群生するチャセンシダ、葉身裏側。2018年3月25日 板屋窪
(1)チャセンシダ、葉身
(2)チャセンシダ、葉身裏側

チャセンシダ、羽片および中軸向軸側には左右に翼ができる。2018年3月25日 板屋窪 群生するチャセンシダ、胞子嚢群および中軸背軸側には翼はない。2018年3月25日 板屋窪
(1)チャセンシダ、羽片
(2)チャセンシダ、胞子嚢群





3.カナワラビの仲間
ハカタシダ、フイリハカタシダ、オニカナワラビ、オオカナワラビが見られた。フイリハカタシダは、川沿いの崖の下で幼株は6株程度見られた。きっと上の方にフイリカナワラビの親株(成株)が生えていると思われる。フイリハカタシダは高尾や相模湖でもわずかに見られるが、南足柄や小田原など神奈川県南西部では比較的出会う機会がある。

フイリハカタシダの幼株。2018年3月25日 板屋窪 フイリハカタシダの幼株。2018年3月25日 板屋窪
(1),(2)フイリハカタシダの幼株





4.イタチシダの仲間
オオイタチシダ(アツバオオイタチシダ、アオニオオイタチシダ)やベニオオイタチシダ、イヌイワイタチシダが見られました。

イヌイワイタチシダ

林内林道の法面、風化して土壌化した崖に生育。関東~東北にかけて生育。イワイタチシダに似るが無融合生殖種。
イヌイワイタチシダ。2018年3月25日 板屋窪 イヌイワイタチシダ、羽片はヤマイタチシダよりも光沢が無く白味を帯びた緑色。2018年3月25日 板屋窪
(1)イヌイワイタチシダ
(2)イヌイワイタチシダ、羽片

イヌイワイタチシダ、葉柄基部の鱗片。2018年3月25日 板屋窪 イヌイワイタチシダ、葉柄上部の鱗片は開出気味につが、折れているようではっきり確認できない。2018年3月25日 板屋窪
(1)イヌイワイタチシダ、葉柄基部の鱗片
(2)イヌイワイタチシダ、葉柄上部の鱗片

イヌイワイタチシダ、中軸の鱗片は開出気味につく。2018年3月25日 板屋窪 イヌイワイタチシダ、中軸の鱗片は開出気味につくがイワイタチシダのように整わず乱れる。2018年3月25日 板屋窪
(1),(2)イヌイワイタチシダ、中軸

イヌイワイタチシダ、羽片裏側。2018年3月25日 板屋窪 イヌイワイタチシダ、胞子嚢群および羽軸上の鱗片。2018年3月25日 板屋窪
(1)イヌイワイタチシダ、羽片裏側
(2)イヌイワイタチシダ、胞子嚢群および羽軸上の鱗片



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