2018年5月20日 大丹波
川井駅から大丹波まで歩き、そこから岩茸石山を目指しました。帰りは上成木へ下りました。

川井駅から大丹波まで
・大丹波川沿いでは薄暗い渓谷でオニイノデ、乾燥気味の明るい法面ではリョウトウイタチシダやミサキカグマが生育していました。途中の林内ではコアジサイやミヤマヨメナ(ミヤコワスレ)が咲いていました。

ベニシダの芽立ちの色、いろいろ。

ベニシダの芽立ちの色。2018年5月20日 大丹波 ベニシダの芽立ちの色。2018年5月20日 大丹波

オシダ

明るい林内に生育するオシダ。2018年5月20日 岩茸石山 
オシダ

オシダ、葉柄。2018年5月20日 岩茸石山 オシダ、胞子嚢群。2018年5月20日 岩茸石山 
(1)オシダ、葉柄
(2)オシダ、胞子嚢群

コアジサイかオクタマコアジサイ

コアジサイかオクタマコアジサイ。2018年5月20日 大丹波
よくわからないのでこのように書きます。普通のコアジサイにくらべ、花穂直下の葉の切れ込みが弱く・葉の色が濃く・光沢があるように思います。

春咲き野菊ミヤマヨメナ(園芸種はミヤコワスレ)

奥多摩ではときどき見られる。奥多摩ミヤマヨメナは花弁は白っぽい。ミヤマヨメナは園芸種はミヤコワスレにそっくりで、山で出会っても植栽品かと疑ってしまう。
ミヤマヨメナ。2018年5月20日 大丹波
ミヤマヨメナ

粘菌の仲間?

粘菌と思われる。川沿いの家の木の手すりに大量に発生。あふれたペンキのようであったが、触ると硬かった。
粘菌の仲間?。2018年5月20日 大丹波 粘菌の仲間?。2018年5月20日 大丹波
(1),(2)手すりに発生した粘菌の仲間?




大丹波から岩茸石山まで
登り始めの林内ではナンゴクナライシダが多く目についた。峠付近でイヌイワイタチシダを観察。前半の沢沿いはいろいろなシダが観察できるが後半、沢から離れた植林地内はシカの影響もあるのか単調。

セフリイノモトソウ(オオバノイノモトソウのひとつのtype)

以前はセフリイノモトソウはイノモトソウとオオバノイノモトソウの雑種と言われていた。
林内に生育するセフリイノモトソウ。2018年5月20日 岩茸石山 
セフリイノモトソウ

イワガネソウの群生

イヌイワイタチシダ、木漏れ日が差し込む明るい林床に群生するイワガネソウ。2018年5月20日 岩茸石山

イヌイワイタチシダ

胞子葉正常、無融合生殖種。岩場にも生えるが林床にも生える。
イヌイワイタチシダ、葉は鮮緑色~暗い緑色。イワイタチシダは白緑色。2018年5月20日 岩茸石山 イヌイワイタチシダ、若葉は紅やエンジなどの色を帯びない。葉の形は細長い三角形でイワイタチシダに似る。2018年5月20日 岩茸石山
(1)イヌイワイタチシダ
(2)イヌイワイタチシダ、若葉

イヌイワイタチシダ、葉柄の鱗片開出してつくがイワイタチシダにくらべ先端が不揃い。2018年5月20日 岩茸石山 イヌイワイタチシダ、中軸の鱗片は開出気味につくがイワイタチシダにくらべ不揃い。2018年5月20日 岩茸石山
(1)イヌイワイタチシダ、葉柄の鱗片
(2)イヌイワイタチシダ、中軸の鱗片




名坂峠-岩茸石山
名坂峠~山頂近くの林内、小岩峰や岩壁が露出する林床ではアイハリガネワラビ(イワハリガネワラビとハリガネワラビの雑種と推定されるがこの季節まだ胞子を観察に適していない)と思われるシダが多く見られた。アイハリガネワラビは①イワハリゲネワラビか岩場に生育するのに対して岩場や岩場周辺の林床にもよく生える。②ハリガネワラビにくらべると葉柄はずっと細く華奢、③葉はイワハリガネワラビにくらべやや幅が広く厚味あり、イワハリガネワラビとハリガネワラビの中間的。④胞子の形状は2形が混ざる。しかし、今回は胞子を見ていないので間違っているかもしれません。




名坂峠から集落まで
岩茸石山からの下りでは植林地林内にところどころチャートの岩峰や岩壁が現れる。ハリガネシダの仲間(ハリイガネワラビ・アオハリガネワラビ)、シケチシダの仲間(シケチシダ・タカオシケチシダ・ハコネシケチシダ)の群生が見られた。イノデ類は小形のアイアスカイノデ、イノデモドキ、ツヤナシイノデなどが見られました。

ハリガネワラビ

ハリガネワラビ、葉柄は黒味を帯びたえんじ色。2018年5月20日 岩茸石山
林縁~林内で普通に見られるハリガネワラビ

アイハリガネワラビアオハリガネワラビ

渓谷沿い植林地内、崩れた岩屑が堆積した緩やかな斜面にまとまって生育。最初見た時に葉柄の鱗片がよく目立つ種類だなと思ったが、葉柄が淡緑色のためと後で気づく。ハリガネワラビはやや普通に見られるが、アイハリガネワラビアオハリガネワラビはこの場所のみで見られた。葉の大きさは70~80㎝、葉柄は淡緑色、葉柄下部には黒褐色~赤褐色やや幅の広い鱗片をつける。

林内渓谷沿い、崩れた岩屑が堆積した斜面に生育するアイハリガネワラビ。2018年5月20日 岩茸石山 アイハリガネワラビ、淡緑色の葉柄に黒褐色~赤褐色やや幅の広い鱗片をつける。2018年5月20日 岩茸石山 
アイハリガネワラビアオハリガネワラビ

シノブ

林内の山肌に露出する岩上に生育する。
林内の岩上に生育するシノブ。2018年5月20日 岩茸石山 
林内の岩上に生育するシノブ

コウヤコケシノブ

林内の山肌に露出する岩壁に生育する。
林内の切り立った岩壁に生育するコウヤコケシノブ。2018年5月20日 岩茸石山 
林内の岩壁に生育するコウヤコケシノブ

イノデモドキ(葉柄が短いtype)

イノデモドキ(葉柄が短いtype)2018年5月20日 岩茸石山 イノデモドキ(葉柄が短いtype)、羽片裏側。2018年5月20日 岩茸石山 
(1)イノデモドキ(葉柄が短いtype)
(2)イノデモドキ(葉柄が短いtype)、羽片裏側

ミヤマイタチシダ

ミヤマイタチシダ。2018年5月20日 岩茸石山 ミヤマイタチシダ、胞子葉。2018年5月20日 岩茸石山 
(1)ミヤマイタチシダ
(2)ミヤマイタチシダ、胞子葉

キヨタキシダ

キヨタキシダ。2018年5月20日 岩茸石山 
キヨタキシダ

タカオシケチシダ(シケチシダのひとつのtype)

タカオシケチシダ。2018年5月20日 岩茸石山 
タカオシケチシダ

タカオシケチシダ、中軸。2018年5月20日 岩茸石山 タカオシケチシダ、羽片裏側。2018年5月20日 岩茸石山  
(1)タカオシケチシダ、中軸(向軸側)
(2)タカオシケチシダ、羽片裏側

ハコネシケチシダ:サイズが大きい(80~90㎝)株

イッポンワラビとシケチシダの雑種
サイズの大きなハコネシケチシダ。2018年5月20日 岩茸石山 
サイズの大きなハコネシケチシダ

サイズの大きなハコネシケチシダ、羽片裏側。2018年5月20日 岩茸石山 サイズの大きなハコネシケチシダ、羽片裏側。2018年5月20日 岩茸石山  
(1)サイズの大きなハコネシケチシダ、羽片裏側
(2)サイズの大きなハコネシケチシダ、胞子嚢群

ハコネシケチシダ:普通サイズ(45~60㎝)株

イッポンワラビとシケチシダの雑種
ハコネシケチシダ。2018年5月20日 岩茸石山 ハコネシケチシダ、胞子嚢群。2018年5月20日 岩茸石山 
(1)ハコネシケチシダ
(2)ハコネシケチシダ、胞子嚢群

小形のアイアスカイノデ

小形のアイアスカイノデ。2018年5月20日 岩茸石山 小形のアイアスカイノデ、羽片裏側の胞子嚢群。2018年5月20日 岩茸石山 
(1)小形のアイアスカイノデ
(2)小形のアイアスカイノデ、羽片裏側

小形のアイアスカイノデ、葉柄の鱗片は淡褐色。2018年5月20日 岩茸石山 小形のアイアスカイノデ、葉柄基部の鱗片は栗色で辺縁は淡褐色になる。2018年5月20日 岩茸石山 
(1)小形のアイアスカイノデ、葉柄の鱗片
(2)小形のアイアスカイノデ、葉柄基部の鱗片

ツヤナシイノデ

もう少し標高の高いところで見られるイワシロイノデに似るが、①葉柄が短い。②中軸の鱗片が丸い(広卵形)。
ツヤナシイノデ。2018年5月20日 岩茸石山 
ツヤナシイノデ

ツヤナシイノデ、中軸の鱗片。2018年5月20日 岩茸石山 ツヤナシイノデ、中軸の鱗片。2018年5月20日 岩茸石山 
(1),(2)ツヤナシイノデ、中軸の鱗片

テバコモミジガサ

林内のウエットな渓谷沿いに生育するテバコモミジガサ。2018年5月20日 岩茸石山 
テバコモミジガサ

アミガサタケ

春にときどき出くわすことがある。おいしいキノコらしいが食べたことはありません。
アミガサタケ。2018年5月20日 岩茸石山 
アミガサタケ

まばらに集落が点在する川沿いで
澄んだ流れの周りに民家が点在していました。上成木の川沿いではオオバアサガラやウツギの仲間が花を咲かせ、河原の大きな転石にはカタヒバやヒメノキシノブ、マンネングサの仲間が群生していました。

カタヒバ

河原の大きな転石に群生するカタヒバ。2018年5月20日 岩茸石山 
河原の大きな転石に群生するカタヒバ

カタヒバ、背葉の中肋がカマボコ状にふくらむ。イヌカタヒバの背葉と比較してご覧ください。2018年5月20日 岩茸石山 カタヒバ、背葉の中肋がカマボコ状にふくらむ。2018年5月20日 岩茸石山 
(1),(2)カタヒバ、背葉

オオヒメワラビ

オオヒメワラビ。2018年5月20日 岩茸石山 オオヒメワラビ、胞子嚢群は馬蹄形。2018年5月20日 岩茸石山 
(1)オオヒメワラビ
(2)オオヒメワラビ、胞子嚢群

オオバアサガラ

川沿いで咲いていたオオバアサガラ。2018年5月20日 上成木

バイカウツギ

野生種の花は貧弱だがウツギの仲間の中では大きい。
明るい渓谷沿いに生育するバイカウツギ。2018年5月20日 上成木
バイカウツギ

ヒメウツギ

渓谷の護岸の石組みに生育するヒメウツギ。
明るい渓谷沿いに生育するヒメウツギ。2018年5月20日 上成木
ヒメウツギ

ハルユキノシタ

渓谷の水辺近くの岩上に群生。ユキノシタよりも花期が早い。
渓谷の水辺近くの岩上に群生するハルユキノシタ。2018年5月20日 上成木 ハルユキノシタ、葉の裏側は赤くない。2018年5月20日 上成木
(1)ハルユキノシタ
(2)ハルユキノシタ、葉の裏側