イチリンソウ。2019年4月20日 高尾 大垂水

大垂水峠周辺から歩き始め日影沢まで歩きました。天気に恵まれ心地よい季節の観察会でした。最初入った大垂水の南側の谷は白っぽい岩(砂岩)でしたが、高尾のほうへ行くと黒く層になった脆い堆積岩(たぶん頁岩)に変わります。また、日影のキャンプ場周辺では白い砂岩になります(概略の地質図ではこのあたりが境目になっている)。花の季節でもあり、いくつか美しい花を観察することができました。今回はカメラの設定ミスでほとんどの写真が小さな画像となり、細かいところが写っておりません。


ヒカゲノカズラ属の仲間 トウゲシバ


イワヒバ属の仲間 クラマゴケ


トクサ属の仲間 スギナ

 
ハナワラビ属の仲間 オオハナワラビ、アカハナワラビ、ナツノハナワラビ


ゼンマイダ属の仲間

オオバヤシャゼンマイ(ゼンマイ×ヤシャゼンマイ)
ゼンマイとヤシャゼンマイの雑種と推定される。ゼンマイは小羽片基部が切形であるのに対して、オオバヤシャゼンマイはヤシャゼンマイほどではないが小羽片が紡錘形で、区別が容易な雑種である。どこからヤシャゼンマイの胞子が飛んできたか。高尾周辺の河川上流にヤシャゼンマイが生育していればよいがそうでなければ山を隔てた南側の相模川の渓流に生育するヤシャゼンマイの可能性がある。
オオバヤシャゼンマイ。2019年4月29日 高尾 日影沢
オオバヤシャゼンマイ


アオホラゴケ属の仲間 ウチワゴケ


ウラジロ属の仲間 ウラジロ


コバノイシカグマ科の仲間 コバノイシカグマ、イヌシダ、フモトシダ、ケブカフモトシダ、イワヒメワラビ、ワラビ


イノモトソウ科の仲間

オオバノイノモトソウ、イノモトソウ、アイイノモトソウ、オオバノアマクサシダ、イワガネソウ、ウラゲイワガネ、タチシノブ、クジャクシダ


オオバノアマクサシダか
胞子を確認していないので正確なことは言えないが、大きさは1m近くあるがオオバノアマクサシダと思われる。オオバノアマクサシダとした特徴は①側羽片が角度(60~70°)をなしてつく。②側羽片先端の頂小羽片がやや長い。③最下羽片下側(後側)第1小羽片が非対称である、など。

オオバノアマクサシダ。2019年4月29日 高尾 日影沢 オオバノアマクサシダ。2019年4月29日 高尾 日影沢
(1)(2)オオバノアマクサシダ


アイイノモトソウ(イノモトソウ×オオバノイノモトソウ)か
まだ、胞子の状態を確認していないので正確なことは言えない。羽片側脈の先端はやや肥大し葉縁とは合流していないように見える。

アイイノモトソウ。2019年4月20日 高尾 大垂水 アイイノモトソウ。2019年4月20日 高尾 大垂水
(1)(2)アイイノモトソウ

アイイノモトソウ、側脈末端。2019年4月20日 高尾 大垂水 アイイノモトソウ、側脈末端。2019年4月20日 高尾 大垂水
(1)(2)アイイノモトソウ、側脈末端

アイイノモトソウ、側脈末端。2019年4月20日 高尾 大垂水 アイイノモトソウ、側脈末端。2019年4月20日 高尾 大垂水
(1)(2)アイイノモトソウ、側脈末端


チャセンシダ属の仲間 トラノオシダ、コバノヒノキシダ、イワトラノオ


ヒメシダ科の仲間 ハリガネワラビ、ゲジゲジシダ、ヤワラシダ、ミゾシダ


イワデンダ属の仲間

フクロシダ
高尾周辺では、渓谷沿いの岩壁よりも樹林内の岩や岩壁に生育しているものをときどき見かける。
フクロシダ、幼株。2019年4月20日 高尾 大垂水
フクロシダ、幼株


ヌリワラビ科の仲間 ヌリワラビ


コウヤワラビ科の仲間 クサソテツ


メシダ科の仲間 イヌワラビ、シケチシダ、セイタカシケシダ、オオヒメワラビ、ハクモウイノデ、ヤマイヌワラビ、ホソバイヌワラビ、キヨタキシダが見られました。小形のシケシダはまだ芽立ちの頃で名前はわかりませんでした。 [#q1ffb9d4]


カナワラビ属の仲間

ハカタシダ、フイリハカタシダ、オニカナワラビ、オオカナワラビ、トミタカナワラビ、ナンゴクナライシダ


オニカナワラビ
オニカナワラビ。2019年4月29日 高尾 日影沢 オニカナワラビ。2019年4月29日 高尾 日影沢
(1)(2)オニカナワラビ


ハカタシダ(斑入り)
高尾山周辺ではまれにみられる。関東ではもともと少ないうえに見つけたら欲しくなるくらい美しいが、西日本ではやや普通に見られる。
ハカタシダ(斑入り)。2019年4月20日 高尾 大垂水


トミタカナワラビか(ミドリカナワラビ×ハカタシダ)
ミドリカナワラビ似のハカタシダかもしれない。高尾周辺ではハカタシダは普通に見られ、ミドリカナワラビは少ない。
ミドリカナワラビに似ているところ①小羽片・裂片基部がなで肩で耳垂が発達しない、②葉の質はやや柔らかい革質。ハカタシダに似ているところ①羽片数が少ない。②葉身先端は頂羽片気味。まだ、胞子を調べていないので、改めて胞子のようすを観察し、報告したいと思います。

トミタカナワラビ(ミドリカナワラビ×ハカタシダ)。2019年4月20日 高尾 大垂水 トミタカナワラビ(ミドリカナワラビ×ハカタシダ)根茎は浅く這う。根茎や葉柄基部には明るい褐色の鱗片をつける。2019年4月20日 高尾 大垂水
(1)トミタカナワラビ(ミドリカナワラビ×ハカタシダ) 
(2)トミタカナワラビ(ミドリカナワラビ×ハカタシダ)、根茎

トミタカナワラビ(ミドリカナワラビ×ハカタシダ)羽片。2019年4月20日 高尾 大垂水 トミタカナワラビ(ミドリカナワラビ×ハカタシダ)羽片。2019年4月20日 高尾 大垂水
(1)(2)トミタカナワラビ、羽片

トミタカナワラビ(ミドリカナワラビ×ハカタシダ)葉身先端。2019年4月20日 高尾 大垂水
トミタカナワラビ(ミドリカナワラビ×ハカタシダ)、葉身先端

トミタカナワラビ(ミドリカナワラビ×ハカタシダ)小羽片。2019年4月20日 高尾 大垂水 トミタカナワラビ(ミドリカナワラビ×ハカタシダ)小羽片。2019年4月20日 高尾 大垂水
(1)(2)トミタカナワラビ、小羽片

 トミタカナワラビ(ミドリカナワラビ×ハカタシダ)胞子嚢群。2019年4月20日 高尾 大垂水
トミタカナワラビ(ミドリカナワラビ×ハカタシダ)、胞子嚢群


ヤブソテツ属の仲間 ヤブソテツ(ツヤナシヤマヤブソテツ、ホソバヤマヤブソテツ、テリハヤマヤブソテツ)、テリハヤブソテツ


オシダ属の仲間

オオイタチシダ(アツバ・アオニ・ツヤナシ)、ヤマイタチシダ、オクマワラビ、クマワラビ、ベニシダ、マルバベニシダ、トウゴクシダ、オオベニシダ、ヒメイタチシダ


ヒメイタチシダ
稜線近くの切通しの法面に群生していました。葉形は五角形、艶の乏しい緑色、葉柄の鱗片はやや幅のある披針形黒に近い黒褐色。
林道沿いの崖に群生するヒメイタチシダ。2019年4月29日 高尾 大垂水 ヒメイタチシダ、葉身は五角形。2019年4月29日 高尾 大垂水
(1)林道沿いの崖に群生するヒメイタチシダ
(2)ヒメイタチシダ、葉身

ヒメイタチシダ、葉柄基部の鱗片。2019年4月29日 高尾 大垂水 ヒメイタチシダ、葉柄基部の鱗片。2019年4月29日 高尾 大垂水
(1)(2)ヒメイタチシダ、葉柄基部の鱗片

ヒメイタチシダ、中軸の鱗片。2019年4月29日 高尾 大垂水 ヒメイタチシダ、中軸の鱗片。2019年4月29日 高尾 大垂水
(1)(2)ヒメイタチシダ、中軸の鱗片


イヌナチクジャクかもしれないマルバベニシダ
大垂水側の谷沿い、下草の少ないヒノキ林林床に1株生育。昨年の成葉は小さかったが新芽は立派なので改めて観察してイヌナチクジャクあるいはマルバベニシダかどうか確かめてみたい。新芽の赤味を帯びた褐色で披針形の鱗片を開出気味につけ、マルバベニシダにしては葉の緑色が濃く小羽片は独立していないマルバベニシダノ特徴を示している
イヌナチクジャクかもしれない。2019年4月29日 高尾 大垂水
イヌナチクジャクかもしれないマルバベニシダ、幼株

イヌナチクジャクかもしれない。2019年4月29日 高尾 大垂水 イヌナチクジャクかもしれない。2019年4月29日 高尾 大垂水
(1)(2)イヌナチクジャクかもしれないマルバベニシダ、鱗片



オオベニシダ 緑色形
普通、オオベニシダは黄緑色であるが、濃い緑色の立派な個体が見られた。
オオベニシダ 緑色形。2019年4月29日 高尾 大垂水 オオベニシダ 緑色形。2019年4月29日 高尾 大垂水
(1)(2)オオベニシダ 緑色形

オオベニシダ緑色形、羽片。2019年4月29日 高尾 大垂水 オオベニシダ緑色形、最下羽片の柄。2019年4月29日 高尾 大垂水
(1)オオベニシダ緑色形、羽片
(2)オオベニシダ緑色形、最下羽片の柄

オオベニシダ緑色形、胞子嚢群胞子嚢群。2019年4月29日 高尾 大垂水 オオベニシダ緑色形、胞子嚢群。2019年4月29日 高尾 大垂水
(1)(2)オオベニシダ緑色形、胞子嚢群


イノデ属の仲間

イノデ、アイアスカイノデ、カタイノデ、サイゴクイノデ、イノデモドキ、ツヤナシイノデ、イワシロイノデ、オニイノデ、ジュウモンジシダ、ヒトツバジュウモンジシダ、ドウリョウイノデ、ハコネイノデ、オンガタイノデ

ヒトツバジュウモンジシダ
日影沢で観察。葉の大きさは35~45㎝、最下羽片を除くと細長い紡錘形。最下羽片はその一つ上の側羽片(第2小羽片)より大きいが耳状で鏃形。羽片は葉身中央で最大となり先端は尾状に伸びる。

ヒトツバジュウモンジシダ。2019年4月29日 高尾 日影沢 ヒトツバジュウモンジシダ、最下羽片。2019年4月29日 高尾 日影沢
(1)ヒトツバジュウモンジシダ
(2)ヒトツバジュウモンジシダ、最下羽片

ヒトツバジュウモンジシダ、葉身。2019年4月29日 高尾 日影沢 ヒトツバジュウモンジシダ、、葉身。2019年4月29日 高尾 日影沢
(1)(2)ヒトツバジュウモンジシダ、葉身


ジュウモンジシダ
普通よりも最下羽片が大きなジュウモンジシダも見られました。
ジュウモンジシダ、普通より最下羽片が発達した個体。2019年4月29日 高尾 日影沢


ウラボシ科の仲間

カラクサシダ、ノキシノブ、オシャグジデンダ


カラクサシダ
そろそろ古い葉葉枯れると共に新しい新芽が伸びはじめる。
カラクサシダ。2019年4月29日 高尾 日影沢 カラクサシダ。2019年4月29日 高尾 日影沢
(1)(2)カラクサシダ




春の花
ヤマルリソウ、ニリンソウ、イチリンソウ、ウラベニイチゲ(イチリンソウ)、ヤマシャクヤク、クマガイソウ、ラショウモンカズラ

ヤマシャクヤク。2019年4月20日 大垂水 ヤマシャクヤク、花芽。2019年4月20日 大垂水
(1)(2)ヤマシャクヤク

クマガイソウ。2019年4月29日 高尾 センボンヤリ。2019年4月20日 高尾
(1)クマガイソウ
(2)センボンヤリ

イカリソウ。2019年4月20日 大垂水 ラショウモンカズラ。2019年4月20日 高尾
(1)イカリソウ
(2)ラショウモンカズラ

イチリンソウ(ウラベニイチゲ)。2019年4月20日 大垂水 イチリンソウ(ウラベニイチゲ)。2019年4月20日 大垂水
(1)(2)イチリンソウ(ウラベニイチゲ)




サナエトンボの仲間
樹林内の沢沿いに生息
サナエトンボの仲間。2019年4月20日 大垂水 サナエトンボの仲間。2019年4月29日 大垂水