タマシケシダ (シケシダ×フモトシケシダ)

メシダ科 オオシケシダ属 Deparia japonica x pseudoconilii.

タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)。鎌倉市 十二所 2016年10月10日

生育している環境:樹林下に生育。
観察された特徴:一見シケシダに似るが樹林下に生育。天園休憩所南側植林地尾根付近の山道沿い。タマシケシダは葉の幅など変化が多いがシケシダにくらべると、①生育環境が異なること②最下羽片は大きく③葉の照りはシケシダよりも少ない。④中軸の毛は多い。
生育確認数:1地点、5株。天園休憩所南側植林地尾根付近の山道沿い。
胞子の状況:明らかに大きさにばらつきがありいびつな胞子が混ざる場合もあるが、拡大して観察しないと一見正常そうに見える胞子のうもある。拡大画像では胞子の大きさにばらつきがあることが分かる。

タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)最下羽片は最大となる。鎌倉市 十二所 2016年10月10日
タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)

タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)中軸上には微毛が生える。鎌倉市 十二所 2016年10月10日 タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)葉の表面の光沢は乏しい。鎌倉市 十二所 2016年10月10日
タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)中軸(上左)
タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)羽片(上右)

タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)包膜の辺縁は巻き込み、包膜上には突起が確認できる。鎌倉市十二所 2016年10月10日 タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)包膜の辺縁は巻き込み、包膜上には突起が確認できる。鎌倉市十二所 2016年10月10日 タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)包膜の辺縁は巻き込み、包膜上には突起が確認できる。鎌倉市十二所 2016年10月10日  
胞子が明らかに不揃いに見えるタマシケシダの胞子(上左、上中、上右)

タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)胞子の大きさは不揃い。鎌倉市十二所 2016年10月10日 タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)胞子の大きさは不揃い。鎌倉市十二所 2016年10月10日 タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)胞子の大きさは不揃い。鎌倉市十二所 2016年10月10日  
胞子が明らかに不揃いに見えるタマシケシダの胞子(上左、上中、上右)

タマシケシダ(フモトシケシダ×シケシダ)胞子の大きさは一見あまり不揃いに見えない。鎌倉市十二所 2016年10月10日 タマシケシダ、胞子の大きさは一見あまり不揃いに見えない。鎌倉市十二所 2016年10月10日  
胞子があまり不揃いに見えないタマシケシダの胞子(上左、上右)

タマシケシダ、一見正常そうに見える胞子も拡大すると大きさや形に違いがあることが分かる。鎌倉市十二所 2016年10月10日  
胞子があまり不揃いに見えないタマシケシダの胞子:拡大画像





標本2
**ムサシシケシダ (シケシダ×セイタカシケシダ)

タマシケシダ (シケシダ×フモトシケシダ)

※訂正2016年8月のシケシダ類胞子観察によりムサシシケシダではなくタマシケシダと推定されることがわかりました。2016年9月2日

メシダ科 オオシケシダ属 Deparia japonica x pseudoconilii.

タマシケシダ 2014年5月31日 鎌倉
生育している環境:谷戸の最奥部、棚田や休耕田の林縁に接する畔に生育。 
観察された特徴:夏緑性。葉の大きさは35~40㎝、葉は黄緑色~鮮緑色、葉は柔らかく草質、最初は、生育している環境からシケシダではないかと思われたが、画像から包膜上に毛が見られること、葉身の幅が広いことなどからタマシケシダと考えられる。包膜の辺縁には細鋸歯があると思われるが辺縁が巻き込んでいるため不明。
生育確認数:1地点。 東瓜ヶ谷。

2016年8月のシケシダ類の調査からムサシシケシダは葉身の表裏に毛が目立ち、包膜上にはセイタカシケシダ同様に毛が密に生えていることが分かりました。それに対して、タマシケシダは葉の表裏はほとんど無毛、葉身の幅には変化が多くセイタカシケシダ並に幅の広い個体からシケシダ程度の幅の狭い個体まで見られる。包膜上の毛はフモトシケシダに見られるようにわずかに観察される程度。

タマシケシダ、羽片 2014年5月31日 鎌倉 タマシケシダ、胞子のう群 2014年5月31日 鎌倉
タマシケシダ、羽片(上左)
タマシケシダ、胞子のう群(上右)

タマシケシダ、包膜上に毛が生える。2014年5月31日 鎌倉 タマシケシダ、包膜上に毛が生える。2014年5月31日 鎌倉
タマシケシダ、包膜(上左、上右)