ウスゲキタイズカグマ(ウスゲフモトシダ×フモトカグマ)ウスゲクジャクフモトシダ
コバノイシカグマ科 フモトシダ属
生育している環境:十二所果樹園周辺の山道沿いの夏緑広葉樹林林縁に生育。葉は20本程度で小規模に群生。周辺にはフモトシダ、ケブカフモトシダが生育。
観察された特徴:ウスゲフモトシダとフモトカグマの雑種と推定される。横浜市新治の個体よりも羽片の切れ込みが浅く、切れ込みが深いウスゲフモトシダの可能性もある。葉柄・中軸は黒に近いえんじ色、中軸表側は無毛。羽軸上は有毛。葉の大きさは50~70㎝、葉の質は薄くなめらか、黄緑色~明るい緑色で無毛。羽片は中~深裂し裂片の先は円頭。胞子嚢群は葉の辺縁寄りにつき、包膜はコップ状で表面には短い剛毛が生える。観察した胞子嚢群では、胞子嚢には白っぽい不稔の胞子が詰まっているが冬季ではない温かい季節にも改めて観察してみたい。
(1)ウスゲキタイズカグマ、最下羽片
(2)ウスゲキタイズカグマ、羽片