オオタニイノデ(アイアスカイノデ×アスカイノデ)

オシダ科 イノデ属  Polystichum x ohtanii  

オオタニイノデ 2014年5月31日 常盤山
生育している環境:スギ植林地や夏緑広葉樹林内、丘陵地の中~上部山道沿いに生育。
観察された特徴:アイアスカイノデとアスカイノデの雑種と推定される。常緑性。葉柄下部の鱗片は披針形でねじれ鱗片の先のほうには栗色が確認できる。葉柄上部~中軸にかけての鱗片は狭披針形で栗色の鱗片が混ざる。葉はスリムな点はアイアスカイノデの特徴が現れ、光沢が強い点はアスカイノデの特徴が現れる。葉の大きさは最大90㎝程度と思われるが、観察された個体は葉身の多くが上半分が枯死していた。雑種では葉の先が枯死したり、羽片や裂片の成長が不完全であるなどの現象がときどき見られる。
生育確認数:1地点。常盤山。
オオタニイノデ、葉柄基部の鱗片はねじれる。2014年5月31日 常盤山 オオタニイノデ、葉柄基部の鱗片はねじれ、栗色が混ざる。(拡大)2014年5月31日 常盤山 オオタニイノデ、葉柄上部の鱗片は狭披針形~毛状、栗色の鱗片が混ざる。2014年5月31日 常盤山
オオタニイノデ、葉柄基部の鱗片(上左)
オオタニイノデ、葉柄基部の鱗片の拡大(上中)
オオタニイノデ、葉柄上部の鱗片(上右)

葉身や羽片はスリムでアイアスカイノデの特徴が現れる。2014年5月31日 常盤山 アスカイノデに似た強い光沢を持つ。2014年5月31日 常盤山
オオタニイノデの葉身(上左、上右)