タマシケシダ Deparia japonica x pseudoconilii
メシダ科 シケシダ属
生育している環境:スギ・ヒノキ植林地内の神社の境内、周辺はスギヒノキの高木に囲まれている。神社の周りなのでよく手入れがされ高茎草本の類は生えておらず、タマシケシダ以外には丈の低い雑草やコケの仲間が生育。2×2mの範囲に20本ほどがまとまって生育。
観察された特徴:シケシダとフモトシケシダの雑種と推定される。外観は、幅の広いシケシダといった感じである。葉の大きさは30~45㎝、幅は12~15㎝、シケシダに似て葉の表面は無毛でやや光沢がある。葉はこの時期でもまだ緑色であった。このあたりにはシケシダのほかにセイタカシケシダ、フモトシケシダ、ナチシケシダなどが生育しており、いろいろな組み合わせが考えられるが、葉の表面の毛の少なさ・包膜の辺縁のようすからタマシケシダと判断した。ただ、包膜が開きすぎていたので若い状態の包膜も観察する必要がある。