ムサシシケシダ (シケシダ×セイタカシケシダ)
メシダ科 オオシケシダ属 Deparia x musashiensis
生育していた環境:林の中ではなく林縁。背の高い草本類と共に生育。セイタカシケシダは一般に林内林床に生育するがムサシシケシダはどうもこのようなところを好むようである。
観察された特徴:葉柄・葉身は有毛でセイタカシケシダに似るが葉の色はセイタカシケシダが白味を帯びた暗い青緑色なのに対してムサシシケシダは白味を帯びた黄緑色~明るい青緑色。包膜は有毛、若い包膜は辺縁に鋸歯はあるが巻き込み鋸歯は見えず、胞子が成熟した個体では包膜の辺縁が開き鋸歯が見える。現地ではナチシケシダも見られるのでセイタカナチシケシダの可能性も疑ったがセイタカナチシケシダ ?は若い包膜の時から辺縁は巻かずに広がり辺縁の鋸歯が目立つので区別は容易。
個体数:2地点で確認。2m×1mの範囲に群生。個体数は多い。
ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)
ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)、羽片(上左、上右)
ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)、胞子のう群(上左、上右)
ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)、若い包膜(上左、上右)
ムサシシケシダ(セイタカシケシダ×シケシダ)、開いた包膜(上左、上右)