オオキヨズミシダ Polystichum mayebarae
オシダ科 イノデ属
生育している環境:林縁の森、雑木が茂った林道の切通しのような崖に生育。
観察された特徴:葉柄の鱗片は褐色、葉柄基部の鱗片は辺縁には細かい突起が見られ、鱗片の先のほうには栗色が入っていた。中軸上部の細い鱗片は明るい褐色であった。胞子嚢群は葉の裏側全面についていた。
※観察会同行の方より以下のコメントを頂きました。2020年2月6日
高麗で観察した個体の中軸鱗片は真っ黒で狭披針形です。葉柄の鱗片は少し幅広ですが卵形とまではいきません。手持ちのオニイノデ標本の葉柄基部には卵形鱗片が沢山ついています。高麗の個体には鱗片が多くありません。高麗の個体の葉質はオニイノデに比較してかなり薄くヒメカナワラビとほぼ同等です。以上から、高麗の個体はオオキヨズミシダで問題ないと思われます。
(1)オオキヨズミシダ、葉柄
(2)オオキヨズミシダ、葉柄基部の鱗片