オオシマベニシダ(ハチジョウベニシダ×ベニシダ)
Dryopteris x izuoshimensis
オシダ科 オシダ属
生育している環境:黒山・笹郷など標高の低い(標高150~200m)スギ林内で生育を確認。ある程度樹齢を経たスギが育つ安定した林床に生育。同様な環境があれば生越周辺の標高の低い林でも観察されるのではないか。
観察された特徴:ハチジョウベニシダとベニシダの雑種と推定される。フィールドで怪しい外観の個体の胞子を観察したところ、1つの胞子嚢の中の胞子が多数乱れておりオオシマベニシダと判明。葉の大きさは60~90㎝。周辺にはハチジョウベニシダやベニシダが生育。外部形態については、葉はベニシダのような厚味でやや小羽片が長いといった感じ。フィールドでは、ベニシダにも小羽片がやや長い個体もみられるので怪しいと思われるベニシダは胞子を観察しるようにしたほうがよい。外観だけでの区別は難しいように思われる。
(1)大きいスギの根元に生育するオオシマベニシダ
(2)オオシマベニシダ、葉身下部