ミヤマキヨタキシダ(ミヤマシダ×キヨタキシダ)
Diplazium sibiricum var. glabrum x squamigerum

メシダ科 ノコギリシダ属

標本1
渓流沿いの林床に生育するミヤマキヨタキシダ(ミヤマシダ×キヨタキシダ)2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷
①渓流沿いの林床に生育するミヤマキヨタキシダ(ミヤマシダ×キヨタキシダ)

生育している環境:標高1200~1400m、川俣川渓谷沿いの狭い河原や林床に生育する。

観察された特徴:ミヤマシダとキヨタキシダ雑種と推定される。葉の大きさは50~90cm(葉柄は30~50㎝)。やや離れて見た外観はミヤマシダによく似るが、ミヤマシダのように群生せず、それぞれの株が点在していたり間隔を空けてまとまって生育したりしている。根茎はミヤマシダのように長く這わず、斜上~直立に近い。根茎の先から2~3本の葉をまとまってつける。葉柄は太く、キヨタキシダの大形種を思わせる。キヨタキシダの裂片は全縁であるがミヤマシダのように大きな羽片の裂片には鈍鋸歯がある。

ミヤマキヨタキシダ、大きな葉の葉柄は50㎝程度。2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷 ミマキヨタキシダ、葉柄基部の鱗片。1~2本の葉柄がまとまって出ている。2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷
②ミヤマキヨタキシダ、葉柄
③ミマキヨタキシダ、葉柄基部の鱗

ミマキヨタキシダ、葉身。2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷
②ミヤマキヨタキシダ、葉身

ミヤマキヨタキシダ、最下羽片。2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷 ミマキヨタキシダ、裂片にはミヤマシダに似た鈍鋸歯がある。2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷
④ミヤマキヨタキシダ、最下羽片
⑤ミマキヨタキシダ、小羽片

ミマキヨタキシダ、空の胞子のうの中に栗色の胞子のうが混ざる。2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷
⑧ミヤマキヨタキシダ、胞子のう群

ミヤマキヨタキシダ、胞子数は48個程度確認、大きさには大小があり・形はほとんど歪である。2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷 ミヤマキヨタキシダ、胞子数は53個程度確認、大きさには大小があり・形はほとんど歪である。2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷
⑨⑩栗色の1つの胞子のうを壊したようす

ミヤマキヨタキシダ、胞子数は40個程度確認、大きさには大小があり・形はほとんど歪である。2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷 ミヤマキヨタキシダ、胞子数は48個程度確認、大きさには大小があり・形はほとんど歪である。2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷
⑪⑫栗色の1つの胞子のうを壊したようす





標本2
渓流沿いの林床に生育するミヤマキヨタキシダ(ミヤマシダ×キヨタキシダ)2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷
①渓流沿いの林床に生育するミヤマキヨタキシダ(ミヤマシダ×キヨタキシダ)

ミヤマキヨタキシダ、1っか所から2~3本の葉柄を伸ばす。2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷 ミマキヨタキシダ、葉柄基部には黒褐色の鱗片をつける。2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷
②ミヤマキヨタキシダ、葉柄
③ミマキヨタキシダ、葉柄基部の鱗

ミヤマキヨタキシダ、最下羽片。2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷 ミマキヨタキシダ、小羽片の裂片には鈍鋸歯がある。2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷
⑥ミヤマキヨタキシダ、最下羽片
⑦ミマキヨタキシダ、小羽片

ミマキヨタキシダ、胞子のう群。2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷 ミマキヨタキシダ、空の胞子のうの中ににはわずかに栗色の胞子のうが混ざる。2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷
⑧ミヤマキヨタキシダ、胞子のう群
⑧ミヤマキヨタキシダ、胞子のう群

ミヤマキヨタキシダ、胞子数は45個程度確認、大きさには大小があり・形はほとんど歪である。2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷 ミヤマキヨタキシダ、胞子数は45個程度確認、大きさには大小があり・形はほとんど歪である。2023年7月6日 八ヶ岳川俣川渓谷
⑨⑩栗色の1つの胞子のうを壊したようす