ワカナシダ Dryopteris kuratae
オシダ科 オシダ属
生育していた環境:このあたりのシダに詳しい方に教えていただきました。樹木に囲まれた水辺、澄んだ水が流れる浅瀬の砂礫地にセキショウとともに群生。
観察された特徴:葉の全形はイワヘゴ型。フィールドでは葉身や羽片がスリムなオクマワラビにも似ている。葉身下部では羽片は次第に短くなり最下羽片は中央の羽片に比べ2/3~3/4に短縮。
常緑性。葉柄および中軸には黒褐色の鱗片が生える。葉の大きさは40~60㎝、鮮緑色~濃緑色。羽片はスリムで披針形、中裂。裂片の先は円頭。胞子嚢群は中間につく。包膜の辺縁には鈍鋸歯がある。胞子数は27個程度確認、胞子嚢によっては多少歪な胞子が混ざることがある。無融合生殖種。
(1)(2)澄んだ水が流れる浅瀬の砂礫地にセキショウとともに群生するワカナシダ
(1)(2)ワカナシダ、包膜
(1)ワカナシダ、胞子嚢をこわしたようす
(2)(3)(4)ワカナシダ、胞子嚢をこわしたようす