オオヒメワラビモドキ

イワデンダ科 オオシケシダ属 Deparia unifurcata

オオヒメワラビモドキ
「神奈川県では初出のシダ2010,8,4」と記載しましたが、その後、すでに寄でも生育が観察されている、との情報をいただきました。

生育環境:スギ林内を流れる沢のそばの転石の間に生育。観察した季節が8月だったためか沢の水は涸れていました。水が流れていれば岸のすぐそばに生育している感じです。
特  徴:夏緑性。葉柄には黒褐色披針形~狭披針形の鱗片を軸に対し開出するようにつける。丹沢で観察された個体は、葉の大きさは25~35cm、2回羽状浅~中裂、胞子のう群は羽軸に沿って1列付けていました。羽軸裏側には白い毛がついていました。
生育確認数:1地点、3株。 西丹沢水の木

オオヒメワラビモドキ、葉柄の鱗片は葉柄に対し直角に開出するようにつく。 オオヒメワラビモドキ、葉柄鱗片の色は黒褐色。
オオヒメワラビモドキの葉柄(上左、上右)


丹沢で観察された個体は2回羽状中裂に分かれ、小株のためか胞子のう群は羽軸に沿って1列だけつけていた。 羽軸裏側には毛が生えている。
オオヒメワラビモドキの胞子のう群(上左、上右)