ミヤマヘビノネゴザ

メシダ科 メシダ属

※小羽片に多数の胞子嚢群をつけている・包膜に明瞭な鋸歯(糸状のほつれ)が見られないなど、標高の高いところに生育するヘビノネゴザの可能性もある。2019年9月2日
ミヤマヘビノネゴザ。2012年8月10日蛭ヶ岳

生育環境:標高1600m。日あたりの良い稜線沿いでガレ場や丈の低い草本類・ササなどが生育するようなところ。    
特  徴:夏緑性。葉柄は短くやや紅色を帯びる。観察された個体の葉柄の鱗片には淡褐色・膜質の鱗片をつけ、ヘビノネゴザのように中心が栗色の2色にはなっていない。葉の大きさは20~25cm、葉は縮れたようになる。胞子嚢群は膨らんだ短い線形~そら豆形で包膜の辺縁は糸状のほつれは確認できなかった。ガレ場の乾燥気味のところに生育していたので生育環境からヘビノネゴザがいじけた感じになり、写真のような形態を示しているとも考えられる。もっとたくさんの個体を調べてみる必要がある。
生育確認数:5地点。丹沢 蛭が岳
参考:北岳のミヤマヘビノネゴザ

ミヤマヘビノネゴザか、葉柄の鱗片は淡褐色~褐色・膜質。2012年8月10日蛭ヶ岳 ミヤマヘビノネゴザか、胞子嚢群。2012年8月10日蛭ヶ岳
(1)ミヤマヘビノネゴザか、葉柄の鱗片
(2)ミヤマヘビノネゴザか、胞子嚢群