Top / 五日市周辺のシダ / アイカタイノデ・カタシムライノデ
アイカタイノデ(アイアスカイノデ×カタイノデ)
あるいはカタシムライノデイマクマイノデ(シムライノデ×カタイノデ)
オシダ科 イノデ属
生育している環境:間伐が行われ森林整備されたスギ植林地で、ある程度林床に光が届きいろいろなイノデの仲間を含め大形のシダがよく目につく林。渓谷沿いのやや緩やかな斜面林床。
観察された特徴:カタイノデとアイアスカイノデの雑種あるいはシムライノデとカタイノデの雑種と推定される。葉柄基部の鱗片はあまりねじれず楕円状披針形で、全体が栗色・栗色で辺縁だけが淡い色になる鱗片などが混ざる。葉柄上部~中軸にかけても全体が栗色・栗色で辺縁だけが淡い色になる広披針形~披針形の鱗片をつける。葉の大きさは50~65cm。緑色でやや光沢がある。小羽片の鋸歯は長く目立つ。胞子嚢群は葉身の下部の羽片にはつけず、小羽片の中間~やや辺縁寄り(葉身下部の羽片)につく。胞子嚢群は固まり胞子嚢ははじけない。
昨年11月にこのシダが生育する今熊山のスギ林を訪れ、付近を捜しましたが、イノデ・アイアスカイノデ・サイゴクイノデ・イノデモドキ・ツヤナシイノデ・カタイノデなどは見られましたが、シムライノデは見つかりませんでした。2018年1月24日
生育確認数:1地点、1株。 今熊山。
(1),(2)スギ林林床に生育するアイカタイノデあるいはカタシムライノデイマクマイノデ
アイカタイノデあるいはカタシムライノデイマクマイノデ 根茎および冬芽
(1),(2)アイカタイノデあるいはカタシムライノデイマクマイノデ葉柄基部
(1)アイカタイノデあるいはカタシムライノデイマクマイノデ葉柄基部
(2)アイカタイノデあるいはカタシムライノデイマクマイノデ葉柄基部の鱗片
(1),(2)アイカタイノデあるいはカタシムライノデイマクマイノデ葉柄上部の鱗片
(1),(2)アイカタイノデあるいはカタシムライノデイマクマイノデ中軸下部の鱗片
(1),(2)アイカタイノデあるいはカタシムライノデイマクマイノデ、葉身下部
(1),(2)アイカタイノデあるいはカタシムライノデイマクマイノデ、羽片
(1)アイカタイノデあるいはカタシムライノデイマクマイノデ羽片
(2)アイカタイノデあるいはカタシムライノデイマクマイノデ小羽片
(1),(2)アイカタイノデあるいはカタシムライノデイマクマイノデ葉身下部羽片の裏側
(1),(2)アイカタイノデあるいはカタシムライノデイマクマイノデ胞子嚢群