アオホラゴケ
コケシノブ科 アオホラゴケ属 Crepidomanes latealatum
※このページを掲載した頃(2016年11月9日)はまだ無融合生殖種の存在を意識していなかったので、現地でいくつかの生育場所から標本を採取し、胞子数を調べたので、胞子数60個程度を確認した個体の葉が正確にどれであったかは不明である。今後、改めて現地で特徴的な個体ごとに標本を採取し胞子の形状を確認したい。2019年4月13日
生育している環境:スギ植林地内を流れる渓谷、上部は樹冠に覆われた渓谷沿い、流れのそばの切り立った岩壁や苔むした岩の表面を覆うように生育。
観察された特徴:常緑性。葉の大きさは5~10cm、根茎は長く這い根茎の周りには黒褐色~栗色の毛が密につく。葉柄~中軸には翼があり翼の辺縁には毛が生える。葉は2~3回羽状に分かれ、裂片に沿って偽脈が入る。包膜は2弁状で膨らんだ菱形。胞子のう床は棍棒状。
胞子の形状:胞子数は60以上確認。形も整っている。胞子表面には放射状に3方に線がはいる。
生育確認数:5地点。今熊山。
アオホラゴケ、胞子のう群(上左、上中、上右)
アオホラゴケ、包膜(上左、上右)
アオホラゴケ、胞子数(上左)
アオホラゴケ、左の画像と同じ検体(上右)
アオホラゴケ、胞子数(上左)
アオホラゴケ、左の画像と同じ検体(上右)
アオホラゴケ、胞子表面(上左)
アオホラゴケ、胞子側面(上右)
アオホラゴケ、胞子表面(上左)
アオホラゴケ、胞子側面(上右)