オオヒメワラビ
メシダ科 オオシケシダ属 Deparia okuboana
生育している環境:明るい湿地の草原から、川沿いの林縁・林内まで生育。
観察された特徴:3~5枚の葉を叢生する。葉柄には濃い褐色で落ちやすい鱗片がつく。葉の大きさは80~120cm。葉身は卵形、2~3回羽状に分かれる。葉は黄緑色~鮮緑色。葉の質は草質でやや厚みがある。葉身上部の羽片はやや上向きに羽片をつける。羽軸にはやや広い翼がつく。中軸や羽軸には落ちやすい黒褐色の鱗片がつく(中軸と羽軸の分岐には多い)。胞子のう群は円腎形、包膜は盛り上がり円形に見えるが円腎形や馬蹄形。胞子数は30個以上確認。わずかに歪な胞子もみられるが、胞子の大きさ・形はほぼ整う。無融合生殖種。
生育確認数:5地点、1株~5株まとまって生育。
①明るい湿地の草原に生育するオオヒメワラビ
②オオヒメワラビ、葉身