ミドリワラビ
メシダ科 オオシケシダ属 Deparia viridifrons
生育している環境:渓谷沿いに広がるやや平坦なスギ林林床。上部は樹冠に覆われている。
観察された特徴:4~6枚の広い葉を叢生する。葉柄には淡褐色・膜質の鱗片がつく。葉の大きさは80~100cm。葉身は広卵形、3~4回羽状に分かれる。葉は濃い緑色であるが撮影時は新葉が展開したばかりで明るい緑色。葉の質は柔らかい。最下羽片はやや下向きにつく。中軸と羽軸の分岐にはねじれた黒褐色の小さな鱗片がつく。羽軸には狭い翼がつく。胞子のう群は裂片の中間につき、包膜は三日月形で辺縁には鋸歯がある。
生育確認数:1地点、1株。
ミドリワラビ、胞子のう群(上左)
ミドリワラビ、包膜(上右)
ミドリワラビとオオヒメワラビ 羽片の比較
ミドリワラビとオオヒメワラビ(上左、上右)