ナンカイイタチシダ Dryopteris varia

オシダ科 オシダ属

明るい林縁。乾燥気味の林縁の石積みの間に生育するナンカイイタチシダ。2009年3月28日 四万十市 興津

生育している環境:明るい林縁。乾燥気味の林縁の石積みの間に生育。

観察された特徴:常緑性。葉の大きさは40~50㎝。葉は厚くゴワゴワした感じ、葉の表面は光沢が無い。特徴は①最下羽片後側第1.2小羽片は発達し②羽片の幅は狭くスマート。③新芽は紅色を呈する。興津あたりでは普通に見られる。
 ナンカイイタチシダの分布はほぼ千葉県以西太平洋側に限られているようである。瀬戸内海と九州の北部を除けば生育地はほぼ中央構造線の外帯の地質(中~新生代の付加体)と合致しているようにも見える。

栽培種
ナンカイイタチシダ、地表で栽培のため大きく育ち葉身は45㎝。2019年11月29日 四万十市 興津産
ナンカイイタチシダ

ナンカイイタチシダ、最下羽片後側第1・2小羽片はよく発達する。2019年11月29日 四万十市 興津産 ナンカイイタチシダ、羽片はイタチシダ類の中で最もシャープ。2019年11月29日 四万十市 興津産
(1)ナンカイイタチシダ、最下羽片
(2)ナンカイイタチシダ、羽片