アイハリガネワラビ Thelypteris japonica × T. musashiensis.
ヒメシダ科 ヒメシダ属
生育している環境:山地中腹、日陰のウエットではないチャートの岩壁。成株が1株と幼株が2~3株。岩壁下の夏緑広葉樹林林床ではハリガネワラビは普通に見られる。
観察された特徴:観察した胞子はすべて乱れ、ハリガネワラビとイワハリガネワラビの雑種と推測される。夏緑性。観察された個体の葉の大きさは20~30㎝。葉の形や質は中間的である。①葉柄は細く直径は1~1.5mm、わら色~黄緑色。②胞子のう群は中間につく。③包膜上には長い毛と短い突起状の毛とが混ざる。④胞子については数は55~60程度確認できるが胞子の大きさや形が乱れている。
生育確認数:1地点、3株。奥多摩 鋸山。
(1)アイハリガネワラビ(ハリガネワラビ×イワハリガネワラビ)葉身下部
(2)アイハリガネワラビ(ハリガネワラビ×イワハリガネワラビ)羽片
(1)アイハリガネワラビ、葉柄基部
(2)アイハリガネワラビ、葉柄
(1)アイハリガネワラビ、胞子のう群
(2)アイハリガネワラビ、包膜