コハイホラゴケか(ハイホラゴケ×ヒメハイホラゴケ)ハイホラゴケあるいはコハイホラゴケ

コケシノブ科 ハイホラゴケ属

※詳しい方に写真を見て頂き訂正いたします。以下は頂いたコメントです。2020年4月14日
写真での印象はコハイホラゴケの可能性が高いと思いました。形態的にはヒメハイホラゴケの可能性は低いと思われます。ハイホラゴケあるいはホクリクハイホラゴケの可能性も否定できませんが、胞子の状態から判断しますと雑種の可能性が高いと思います。

コハイホラゴケか、葉の質は薄く透けて見える葉も見られる。2017年8月24日 越沢

生育している環境:越沢バットレスの渓谷。切り立った岩壁の下部に群生。

観察された特徴:常緑性。根茎には長い赤褐色~黒褐色の毛が密生する。葉は6~12㎝。葉柄のの中間より上に翼がつき下部には翼は見られない。葉は鮮緑色~濃緑色、透けて見えるほど薄い葉もある。胞子嚢群は羽片基部~先の裂片の端につき葉身全体につくように見える。胞子嚢群の基部は裂片の翼に合着せず独立してつく。包膜はラッパ状。

※1つの胞子嚢を壊すと40個程度確認できたが、雑種の可能性も高く、再度胞子を採取してくわしく調べてみたい。胞子を観察すると不整(=雑種)なものが多い中、この個体は胞子の形はほぼ正常で有性生殖種と思われる(胞子数が60個近く数えられていないので無融合生殖種の可能性もあり再度胞子を詳しく調べる必要があると思う)。

岩壁に群生するコハイホラゴケか。2017年8月24日 越沢 岩壁に群生するコハイホラゴケか。2017年8月24日 越沢
(1),(2)岩壁に群生するコハイホラゴケかハイホラゴケあるいはコハイホラゴケ

コハイホラゴケか。2017年8月24日 越沢 コハイホラゴケか。2017年8月24日 越沢
(1),(2)コハイホラゴケかハイホラゴケあるいはコハイホラゴケ

コハイホラゴケか、根茎には赤褐色~黒褐色の毛が密生する。2017年8月24日 越沢 コハイホラゴケか、根茎には赤褐色~黒褐色の毛が密生する。2017年8月24日 越沢
(1),(2)コハイホラゴケかハイホラゴケあるいはコハイホラゴケ 、根茎

コハイホラゴケか、葉柄。2017年8月24日 越沢 コハイホラゴケか、葉柄上部には翼がつく。2017年8月24日 越沢 コハイホラゴケか、葉柄下部には翼はつかない。2017年8月24日 越沢
(1)コハイホラゴケかハイホラゴケあるいはコハイホラゴケ 、葉柄
(2)コハイホラゴケかハイホラゴケあるいはコハイホラゴケ 、葉柄上部。
(3)コハイホラゴケかハイホラゴケあるいはコハイホラゴケ 、葉柄下部。左は根茎の毛。

コハイホラゴケか、葉身。2017年8月24日 越沢 コハイホラゴケか、裂片。2017年8月24日 越沢 
(1)コハイホラゴケかハイホラゴケあるいはコハイホラゴケ 、葉身
(2)コハイホラゴケかハイホラゴケあるいはコハイホラゴケ 、裂片

コハイホラゴケか、包膜はラッパ状で先端はやや開く程度。2017年8月24日 越沢 コハイホラゴケか、包膜はラッパ状で先端はやや開く程度。2017年8月24日 越沢
(1),(2)コハイホラゴケかハイホラゴケあるいはコハイホラゴケ 、包膜

コハイホラゴケか、胞子嚢群。2017年8月24日 越沢 コハイホラゴケか、胞子嚢群。2017年8月24日 越沢
(1),(2)コハイホラゴケかハイホラゴケあるいはコハイホラゴケ 、胞子嚢群

胞子標本1
コハイホラゴケか、胞子数は40個以上確認できる。2017年8月24日 越沢
(1)コハイホラゴケかハイホラゴケあるいはコハイホラゴケ 、胞子数

コハイホラゴケか、胞子の形は整っている。2017年8月24日 越沢 コハイホラゴケか、胞子の形は整っている。2017年8月24日 越沢 
(1),(2)コハイホラゴケかハイホラゴケあるいはコハイホラゴケ 、胞子

胞子標本2
コハイホラゴケか、胞子数は42個以上確認できる。2017年8月24日 越沢 コハイホラゴケか、胞子の形は多少変形したものが見られる。2017年8月24日 越沢
(1)コハイホラゴケかハイホラゴケあるいはコハイホラゴケ 、胞子数 
(2)コハイホラゴケかハイホラゴケあるいはコハイホラゴケ 、胞子

胞子標本3
コハイホラゴケか、胞子数は40個以上確認できる。2017年8月24日 越沢 コハイホラゴケか、胞子の形は整っている。2017年8月24日 越沢
(1)コハイホラゴケかハイホラゴケあるいはコハイホラゴケ 、胞子数は42個以上確認 
(2)コハイホラゴケかハイホラゴケあるいはコハイホラゴケ 、胞子