ナガホノナツノハナワラビ
ハナヤスリ科 ハナワラビ属 Botrychium strictum
生育している環境:谷沿いのスギ植林地の林内・林縁、民家周辺の竹林でも見られた。
観察された特徴:夏緑性。葉は2形性。胞子葉は共通柄の先に垂直につき、地表からの高さは45~80cm、2回羽状に分かれ、胞子のうをつけた短い穂(羽片)は同形ですべて上向きにつく。栄養葉はナツノハナワラビ同様最下羽片が発達し3出葉状で五角形、水平に手のひらを広げたように葉を広げる。葉の大きさは1辺30~45cm、2~3回羽状に分かれナツノハナワラビよりも切れ込みは1回少ない。羽片は線形。
生育確認数:3地点。海沢入口、海沢、白丸。
ナガホノナツノハナワラビ、栄養葉の羽片(上左)
ナガホノナツノハナワラビ、栄養葉の中軸および羽片基部(上右)
ナガホノナツノハナワラビ、柄(下左)
ナガホノナツノハナワラビ、胞子葉(下中)
ナガホノナツノハナワラビ、胞子のう(下右)
胞子葉に栄養葉が混ざった個体(上)