ナンタイシダ

オシダ科 オシダ属 Dryopteris maximowiczii 

ナンタイシダ 2012年8月16日 海沢
風が強くピンボケになりました。   
生育していた環境:渓谷上流部(標高500m以上で観察されることが多くなる)の切り立った岩壁に着生する。※御岳山上部はまだ歩いていませんので今のところの生育環境です。
観察された特徴:夏緑性。根茎は塊状で葉を叢生する。葉柄は細く葉身どほぼ同長。観察された個体の葉の大きさは25~55cm、葉身は最下羽片が発達し五角形状、艶のない青緑色~鮮緑色、3~4回羽状に深裂。小羽片にははっきりとした柄がある。裂片の辺縁は鋭い鋸歯縁。胞子のう群は裂片の辺縁近くにつき、包膜は円腎形。包膜は円腎形。ミサキカグマに似るが、生育する標高や環境、羽状に分かれる回数、また、胞子のう群の先に短い鋸歯がつく点などで区別できる。
生育確認数:2地点、6株。 海沢。

渓谷沿いの日陰の切り立った崖に生育するナンタイシダ。2012年8月16日 海沢 ナンタイシダ、最下羽片下側第1小羽片。2012年8月16日 海沢
渓谷の崖に生育するナンタイシダ(上左)
ナンタイシダ、最下羽片(上右)
ナンタイシダ、胞子のう群(下左)
ナンタイシダ、包膜(下右)
ナンタイシダ、胞子のう群の先には鋸歯がある。2012年8月16日 海沢 ナンタイシダ、包膜は円腎形。2012年8月16日 海沢