ヤマイタチシダ Dryopteris bissetiana
''オシダ科 オシダ属
生育している環境:渓谷の両側が切り立った岩壁の林床に生育。
観察された特徴:胞子数は30個以上確認でき形も整っており無融合生殖種と言える。
ヤマイタチシダ(下)とイワイタチシダ(上)
(1)ヤマイタチシダ、胞子上面
(2)ヤマイタチシダ、胞子側面
(1)ヤマイタチシダ、胞子上面
(2)ヤマイタチシダ、胞子側面
標本2
生育していた環境:標高の低いところから高いところまで幅広く生育。林床斜面~岩壁まで見られる。
観察された特徴:常緑性。葉柄や中軸の鱗片は狭披針形・黒褐色で軸に沿って上向きにつく。葉の大きさは30~90cm、葉の表面はやや光沢があるもの~無いものまで変化がある。裂片の辺縁は多少巻き込む。羽片は込み合うことなく羽片と羽片のあいだが空いている。アツバオオイタチシダ(細葉型)と似ているが、羽片の混み具合、葉の光沢の強さ、春先ならば新葉の葉の色などで区別できる。
生育確認数:渓谷上流部まで普通に見られる。白丸、越沢、海沢、大楢峠、鳩の巣、養沢
ヤマイタチシダ、最下羽片(上左)
ヤマイタチシダ、葉柄上部鱗片(上右)
ヤマイタチシダ、中軸(下左)
ヤマイタチシダ、中軸鱗片(下右)